動物公園の“改革”へ向けてさらに一歩を踏み出します。川崎市は幸区南加瀬1丁目の「夢見ヶ崎(ゆめみがさき)動物公園」のさらなる魅力向上へ向け、民間事業者から幅広い事業アイデアを募集することになりました。
夢見ヶ崎動物公園は、加瀬山の緑を活かした公園として1950(昭和25)年に開設された「夢見ヶ崎公園内」で、1974(昭和49)年に公園内の「動物園」として設置され、現在はレッサーパンダやシマウマ、ペンギンなど64種の動物を展示。敷地内には民有地や計5箇所の出入り口があることなどから有料化ができず、24時間365日間にわたって開放されるというめずらしい無料施設としているのが特徴です。
近年は川崎市民を中心に年間30万人が訪れていますが、ピークだった1988(昭和63)年時に比べると来場者は半分以下に減少しており、加えて開園から40年以上が経過したことによる飼育施設の老朽化や、動物展示における魅力の低下が課題になっているといいます。
このため、川崎市は今年(2018年)3月に民間の知恵や活力を活かした公園の賑わい創出の促すための「川崎市夢見ヶ崎動物公園基本計画」を策定。
「わくわく、ふれあい、みんなでつくる動物公園」というテーマのもとで、「魅力と賑わいのある持続可能な動物公園」を目指していくとしています。そのなかでは、「展示の工夫や園内の利便性・快適性の向上」「体験やふれあいができるプログラムの充実」などを目指すとしており、民間事業者のアイデアも導入していく考えです。
事業者から集めた夢見ヶ崎動物公園の事業アイデアは、来年(2019年)3月に公表される予定です。
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【参考リンク】
・夢見ヶ崎動物公園のマーケットサウンディングを実施します(2018年12月5日、川崎市建設緑政局)