横浜市はこのほど(2016年9月)、港北区で初となる「横浜型児童家庭支援センター」を菊名駅西口から徒歩10分の大豆戸(まめど)町に設けました。このセンターは、児童虐待や不適切な養育につながるおそれのある家庭に対し、親子がともに地域の中で生活が続けられるよう、専門的な在宅支援を行う役割を担う新たな施設。市では全18区に順次整備を進めている最中です。
港北区の児童家庭支援センターは、新横浜で特別養護老人ホームや保育所を運営する社会福祉法人千里会(新横浜1、二宮浩理事長)が運営する「ラ・コッコラ港北」が担当しています。
0歳から18歳までの子どもに関するさまざまな相談を受け付けており、必要に応じて区役所や児童相談所とも連携して家庭の支援を行います。また、区役所が特に必要と判断した場合には、2歳から12歳の子どもに関しては、日中預かりや宿泊を伴う預かりも行われるといいます。
港北区内では、昨年(2015年)12月に師岡町で6歳男児が、今年3月には綱島西で2歳男児が親によって殺害されるという痛ましい事件が相次いで起きました。それだけに、新たな子育ての支援機関の役割に期待が持たれます。
(※)この記事は2016年9月21日に「しんよこ新聞」に掲載された内容です
【関連記事】
・綱島西で“魔の2歳児”殺める痛ましい事件、子育ての悩みはとにかく外へ吐き出せ(横浜日吉新聞、2016年3月31日)
【参考リンク】
・区内に「横浜型児童家庭支援センター」を開設しました(港北区)
・児童家庭支援センター「ラ・コッコラ港北」のパンフレット(PDF)