<日吉駅>風物詩の「かぶと虫」が登場、日吉で生まれ育ち迎えた3年目の夏 | 横浜日吉新聞

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夏になると日吉駅で公開される「日吉産」のカブト虫

夏になると日吉駅で公開される「日吉産」のカブト虫

日吉駅の夏の風物詩ともいえる「カブトムシ」が今年(2016年)も駅コンコースの自動改札機の脇に登場しました。毎年、小学生以下の子どもたちに絶大な人気を集めており、このような試みは東急線では日吉駅でしか行われていないといいます。【2017年の記事はこちらをご覧ください

大きな水槽で飼われているこのカブトムシ、実は日吉生まれの日吉育ち日吉の森で見つけた幼虫を飼い始めたのが展示を始めたきっかけで、今年で3年目を迎えました。駅で公開されるのは夏のシーズンだけですが、それ以外の期間も駅員の有志がずっと育てながら繁殖させ、今年のカブトムシも卵の状態から増やしてきたそうです。

カブトムシが生活できるほどの自然が多く残る日吉。それを象徴するユニークな取り組みですが、やはり多くの人が行き交う駅だけに、昆虫が嫌いな人もいるため、今後の展示をどうするか悩んでいるとの声も聞こえてきます。

日吉駅は、周辺部の街から東急線に乗って駅周辺の塾へ通っている小学生が多いのも特徴です。夜遅くの塾帰り、笑顔でカブトムシをのぞき込んでいる姿を見ると、子どもと若者が多い日吉駅ならではの“愛情”が感じられ、来年以降も続けてほしいと願うばかりです。(K)

【2016年7月23日追記】

日吉駅で育ったカブトムシは、日吉の自然環境を守るため、1990年代初頭より慶應義塾大学日吉キャンパスに拠点を置き活動している「日吉丸の会」により、同キャンパス内の森「まむし谷」に放たれたり、また、同会より幼虫の提供を受けたりと、慶應の森と日吉駅をつなぐ存在にもなっているとの事です。

スタンプラリーも始まった夏休みの日吉駅で、カブトムシは子どもたちに相変わらず大人気

スタンプラリーも始まった夏休みの日吉駅で、カブトムシは子どもたちに相変わらず大人気

慶應日吉キャンパスの森「まむし谷」の自然環境保護の活動を行う「日吉丸の会」と日吉駅のカブトムシを通じた交流についての案内が、7月19日より日吉駅に掲示されました

慶應日吉キャンパスの森「まむし谷」の自然環境保護の活動を行う「日吉丸の会」と日吉駅のカブトムシを通じた交流についての案内が、7月19日より日吉駅に掲示されました

日吉駅の居心地はどうですか、と聞いてみたくなります

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(情報提供:日吉丸の会・写真撮影:2016年7月21日)

【関連記事】

日吉駅生まれの「かぶと虫」今年は早めの誕生、展示も早めに終了か(2017年7月8日)

高い評価を得ている日吉の環境保護活動、森を守る2つの団体に注目(2016年6月13日)※日吉丸の会の活動について記述あり

東急日吉駅が初の「慶應卒業記念切符」、卒業式当日の3/23(水)に発売(2016年3月12日、これも日吉駅の独自企画)

【参考リンク】

2015年『みど*リンク』カンファレンス活動報告【慶應義塾大学・日吉丸の会】(東急電鉄)※カンファレンス報告資料リンク内[PDF]にカブトムシに関する活動報告あり


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