学問の場から軍事に寄与する「軍学共同」を議論、1/14(土)午後に慶應日吉でシンポ | 横浜日吉新聞

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慶應義塾大学日吉キャンパスの来往舎で今月(2017年1月)14日(土)に「慶應で軍学共同問題を考える~ペンは剣より強いのか」と題したシンポジウムが開かれます。全国さまざまな大学で公(おおやけ)に軍事研究が進められつつある現状に対し、学内外から広く議論の場を持つために企画したといいます。

日吉キャンパス内に貼られたポスター

日吉キャンパス内に貼られたポスター

大学教員をはじめとした研究者が集まる日本学術会議では、「戦争を目的とする科学の研究には絶対に従わない」との声明を繰り返し発表してきた一方、防衛省では装備品への技術提案を支援する「安全保障技術研究推進制度」を創設。研究資金としていくつかの大学が採択され、その額は拡大傾向にあるといいます。

軍事への寄与を目的とする研究が大学の場で行われる“軍学共同”をどう考えるのべきか――。名古屋大学名誉教授で宇宙物理学者として「科学者と戦争」(岩波新書)などの著書がある池内了さんをはじめ、慶應大名誉教授で元日本物理学会会長の小沼通二さんや同大法学部の片山杜秀教授、同理工学部の高桑和巳准教授の4人が登壇し、軍学共同の問題点などが議論される予定です。

当日は来往舎で14時から18時まで開催、入場無料で事前の予約は必要ありません。

※見出し左の画像はシンポジウム公式Facebookページより

【参考リンク】

慶應義塾大学軍学共同問題研究会設立シンポジウム 「慶應で軍学共同問題を考える:ペンは剣より強いのか」(2017年1月14日開催、Facebookページ)

安全保障技術研究推進制度(防衛装備庁)

日吉キャンパス「来往舎」へのアクセス(教養研究センター)


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