綱島・日吉の老舗パン店が「生食パン」、自家製はちみつや米粉で味わいも | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞
綱島街道沿い、アピタテラス横浜綱島至近の箕輪町2丁目にあるパン工房ロアール本店

綱島街道沿い、アピタテラス横浜綱島至近の箕輪町2丁目にあるパン工房ロアール本店

1929(昭和4)年2月の創業から90周年を迎えた老舗パン店が新たな挑戦――綱島西口商店街に「ツナシマパン」店舗を展開、綱島街道沿いの箕輪町2丁目に本店を構えるパン工房・洋菓子ロアール(アルバ有限会社)は、先月(2019年)6月27日より「ロアールの生食パン」(400円・税別)を新発売しました。

「何もつけないで、焼かないで食べても美味しい」という生食パン。一昨年前(2017年)の春頃からブームが全国的に広がり、各メディアでも騒がれる頻度が高まったと同社は分析。

この一大ブームを受け、綱島と日吉(箕輪町)の両店で、同社が独自に開発した「生食パン」は、一日あたり50斤限定で製造・販売されています。

米粉入り生食パンは、一斤400円(税別)。米粉を使うことで一層のしっとり感と自然な甘みが美味しく、“食べ始めるととまらない”とスタッフの間でも好評だという(アルバ有限会社提供)

米粉入り生食パンは、一斤400円(税別)。米粉を使うことで一層のしっとり感と自然な甘みが美味しく、“食べ始めるととまらない”とスタッフの間でも好評だという(アルバ有限会社提供)

味の評判からか、早くも毎日完売となる評判をすでに得ているといいますが、その誕生秘話に、この4月より、同社に取締役統括マネージャーの河合俊和さんが新たに就任したというエピソードも。

「就任以降の3カ月間、生食パンの開発を続けてきました」という俊和さんは、同社の代表・河合和彦さんの弟にあたります。

洋菓子職人、そして店舗運営経験も持つ俊和さんの、取締役としての就任を、「大変嬉しく、心強いことと感じています」と、代表の和彦さんも、飲食・サービス業でのマネジメント経験が20数年以上にも及ぶ俊和さんならではの活躍を、満面の笑顔で喜びます。

気候により色、味、そして食感も毎年異なるという、茅ヶ崎にある自家養蜂場で採取したはちみつを生食パンに使用している(箕輪町の本店で撮影)

気候により色、味、そして食感も毎年異なるという、茅ヶ崎にある自家養蜂場で採取したはちみつを生食パンに使用している(箕輪町の本店で撮影)

日々、パン作りに奮闘してきたという俊和さん。生食パンの連日の売り切れに手応えを感じていたものの、「新たに、米粉を入れると、よりもっちり、しっとりとすることが分かり、新たに“米粉入り”の生食パンを、先週(7月)24日から発売しています。“食べ始めるととまらない”と、スタッフの間でも好評なんですよ」と、さらに深い味わいへと進化することに成功した「生食パン」の魅力について語ります。

同社が茅ヶ崎市にある自家養蜂場で、無農薬の花たちに集まるミツバチから採取した、熱処理なし・糖度80%以上の「純粋100%はちみつ」もパンに練り込んでいるとのこと。

自然な甘みと、しっとり感をぜひ“生で”お楽しみください」と呼びかける綱島、日吉の両店。

ご当地「生食パン」の味わい、そしてそのチャレンジ心に、これからもささやかな注目が集まっていきそうです。

【関連記事】

綱島に根差したツナシマパンの創業は昭和4年、「パン作り」一筋の人気の秘密とは(2016年8月13日)

和食の老舗「たつ吉」グループ、創業半世紀へ向け二代目の女将が奮闘中(2018年3月29日)※たつ吉グループ経営者は河合さんの親類。かつて日吉駅前にも「ツナシマパン」店舗があった当時の写真を掲載

【参考リンク】

フレッシュ ベーカリー ロアール(東横&みなとみらい沿線ドットコム)

ツナシマパン(綱島もるねっとホームページ)※綱島店のみ日曜定休


カテゴリ別記事一覧