小机城と縁の深い「北条幻庵」に焦点、歴史博物館で2026年1月18日まで企画展 | 横浜日吉新聞

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小机城と深い関わりを持つ北条幻庵(げんあん)と、その子たちの生涯をていねいにたどりながら、発掘調査の集大成とも言える企画展に仕上がっています。

戦国時代初期の武将・北条早雲(伊勢宗瑞)の未子(四男)である北条幻庵に焦点を当てた企画展「北条幻庵~横浜・小机城と関東の戦国」がきょう(2025年)11月22日(土)から横浜市立歴史博物館(都筑区中川中央1、センター北駅から徒歩5分)で始まりました。

2026年1月18日(日)まで横浜市立歴史博物館で開かれる企画展「北条幻庵~横浜・小机城と関東の戦国」の案内チラシ

北条幻庵は1500年代初頭に誕生後、80年余にわたって戦国時代を生き、北条家(後北条氏)初代の早雲から五代の氏直(うじなお)時代まで、一門の中心にいた人物と言われます。

これまであまり取り上げられることのなかった北条幻庵の歩みを戦国時代の群雄の動きも含め、ていねいに追っている(11月21日の内覧会)

また、幻庵は小机領の成立に関与しただけでなく、嫡男・三郎は小机城の初代城主であり、二代城主には幻庵の後見を受けていた氏堯(うじたか)が継いでいます。

さらに、三代城主が幻庵の次男・氏信(うじのぶ)で、四代城主・氏光(うじみつ)は幻庵の娘を妻としており、小机城主は四代にわたって幻庵が深い関わりを持っていたことになります。

小机城で発掘の遺物を一同に

展示の第2部は「小机領と小机城」と題し、小机城の発掘も細かく紹介(11月21日)

今回の企画展では、幻庵とその子らの歩みをたどりながら、小机領や小机城の成立過程を紹介するとともに、これまでに行われた小机城址での発掘調査についても詳しく解説。

小机領の成立過程も解説(展示より)

2021年と23年に発掘された「かわらけ」や「銭貨」といった遺物を一同に展示し、開校時に町内から寄付されて小机小学校(小机町)が所蔵する壺などの考古資料も紹介しています。

隣接する「体験学習室」(入場無料)では「小机城の発掘調査序章~戦国の城に挑んだ青春」と題し、1964(昭和39)年の調査で残された遺物や貴重な資料が数多く公開され、新たに映像も上映。このほか株式会社パスコによる小机城のプロジェクションマッピング体験やデジタルコンテンツ体験も

特に今回は第三京浜道路の建設で城址の一部が破壊される前の1964(昭和39)年に学習院大学の歴史クラブ・輔仁会(ほじんかい)が行った調査に関する資料を豊富に公開している点がめずらしく、現時点における“小机城発掘調査の集大成”といった展示内容となりました。

関連として、小机小学校の児童による考古遺物のスケッチや城郷小学校(鳥山町)の児童が調べた“小机城新聞”なども展示中です。

体験学習室でのミニ展示、児童による「わたしたちが観察したよ!小机小学校の考古遺物」では、小机小が所蔵する遺物も公開

館内の講堂へ向かう通路の展示スペースには、城郷小学校の児童が調べた“小机城新聞”などが賑やかに展示されている

今年9月8日から館内照明のLED化などの設備工事により休館していた歴史博物館の再開後第一弾となる同展は、「30周年記念の最後を飾る展覧会として、ふさわしい内容」(刈田均副館長)となっています。

同展はきょう(2025年)11月22日(土)から来年2026年1月18日(日)まで開催され、休日を除く月曜日と休日の翌火曜日、年末年始の12月28日(日)から1月4日(日)は休館

今回の企画展「北条幻庵~横浜・小机城と関東の戦国」に関連したイベントも多い(案内チラシより)

企画展の入場料は一般1000円、高校・大学生800円、小・中学生・横浜市内在住の65歳以上は300円(常設展との共通券もあり)。毎週土曜日は市内外在住を問わず小・中・高校生は入場無料となっています。

また、11月26日(水)12月24日(水)の「濱ともデー」では、濱ともカードを提示すると65歳以上の市民は入場が無料です。

12月13日・14日に大規模な講演会

今回の展示会期間中には、同博物館の講堂で12月13日(土)・14日(日)に2日間で10の講演とディスカッションからなる「北条幻庵と戦国の城郭~小机城のこれからを考える」(参加費は2日間の全講演聴講・報告資料集代込み1人4000円)の開催を予定。

12月13日(土)・14日(日)には大掛かりな講演・ディスカッション「北条幻庵と戦国の城郭~小机城のこれからを考える」も開催(案内チラシより)

来年(2026年)1月11日(日)には駒澤大学文学部歴史学科の浅倉直美准教授による講演会「幻庵宗哲と北条一門~一門の中心には幻庵がいた」(講堂で開催、参加費は1人1000円、申込は1月7日締切)も企画されています。

また、11月29日(土)12月6日(土)20日(土)、2026年1月10日(土)17日(土)の5日間は14時から「ギャラリートーク」として、担当学芸員が展示の見どころを解説する予定です。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

11月22日(土)~2026年1月18日(日)横浜市歴史博物館「北条幻庵~横浜・小机城と関東の戦国」(休日を除く月曜と休日翌日の火曜・12月28日~1月4日は休館、センター北駅から徒歩5分)

12月13日(土)・14日(日)講演&ディスカッション「北条幻庵と戦国の城郭~小机城のこれからを考える」(横浜市歴史博物館「講堂」で開催、参加費は2日間の全講演・報告資料集代含み1人4000円、申込は12月3日締切)


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