県立高校生が“地域課題”の解決を提案、横浜翠嵐・平沼高校で「市議と語る」 | 横浜日吉新聞

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2つの神奈川県立高校の現役高校生が、横浜市会議員と地域社会の問題を「語り合う」特別な機会が設けられました。

横浜市会議員の有志により設立された「こども・子育て横浜市会議員連盟(こども議連)」(渋谷健会長)は、「高校生と市会議員で一緒に未来の政策を 語り合おう!プロジェクト」に参加。

2024年5月に創立110周年を迎えた横浜翠嵐高校。港北区を含む学区でのトップ校だった歴史も。日吉出身で卒業生の彫刻家・田邊光彰(みつあき)さん(1939~2015)制作のモニュメントも校門近くに置かれている(2025年11月)

2024年5月に創立110周年を迎えた横浜翠嵐高校。港北区を含む学区でのトップ校だった歴史も。日吉出身で卒業生の彫刻家・田邊光彰(みつあき)さん(1939~2015)制作のモニュメントも校門近くに置かれている(2025年11月)

神奈川県立横浜平沼高校(西区岡野)では昨年(2025年)10月22日、また横浜翠嵐高校(神奈川区三ツ沢南町)では11月13日に、同議員連盟に所属する議員有志が両校を訪問、現役高校生地域課題について語り合う時間を過ごしました。

同プロジェクトは、両校の生徒会からの「政治家の皆さんと直接話をできれば」との提案があったことから実現したといい、今年度で2年目の開催となりました。

「高齢者の免許返納と交通手段の確保」と「男性の育児休業取得率向上」についての活発な意見交換が行われた

「高齢者の免許返納と交通手段の確保」と「男性の育児休業取得率向上」についての活発な意見交換が行われた

テーマは生徒側が考えたという「高齢者の免許返納と交通手段の確保」「男性の育児休業取得率向上」の2つを設定し、生徒と議員が同席してのグループごとに分かれての活発な議論を展開。

最後にそれぞれのグループからの発表が行われ、“未来への提言”として、その成果を分かち合う時間が持たれていました。

横浜市立高校では「議会訪問」も

一方、横浜市会では、2015(平成27)年度から、横浜市立高校の生徒を対象とした市会議事堂(中区本町)訪問を継続して行ってきたといい、今年度(2025年度)も昨年12月23日に本会議の流れを体験する議会シミュレーションを実施。

市会に関するレクチャーや議員との対話を行うことでの議員・議会活動に対する理解の促進主権者意識の向上を目指してきたといいます。

横浜市立高校では2015年度から「市会議事堂」訪問が行われてきた(横浜市の記者発表資料、2024年開催時)

横浜市立高校では2015年度から「市会議事堂」訪問が行われてきた(横浜市の記者発表資料、2024年開催時)

今回、「生徒会」学生が自発的に企画を行ったという「神奈川県立」の翠嵐高校と平沼高校のケースでは、前者が創立110周年(1914年創立)、後者が125周年(1900年創立)となったそれぞれの周年を記念し、かつて行われていたという部活動の対抗戦「翠平戦」「平翠戦」をそれぞれ2024年と2025年に復活開催するなど、学校同士の交流の機運が高まっていました。

今回の両県立高校での取り組みが、現時点で継続していくのかは未定ですが、歴史ある県立高校で行われた「政治参加」を学ぶ高校現場での自発的な取り組みが、今後深まり、さらなる広がりを見せるのかには大きな注目が集まりそうです。

【横浜翠嵐高校での開催の様子】

今回の企画の「発起人」となった横浜翠嵐高校の河田和真生徒会長があいさつ。司会進行は一般社団法人横浜イノベーション推進機構(中区本町)黒澤史津乃代表理事が行いました

今回の企画の「発起人」となった横浜翠嵐高校の河田和真生徒会長があいさつ。司会進行は一般社団法人横浜イノベーション推進機構(中区本町)黒澤史津乃代表理事が行いました

この日の参加議員は11人。各テーブルに分かれて生徒たちが決めた1つ目のテーマ「高齢者の免許返納と交通手段の確保」についての話し合いを真剣に行っていました

この日の参加議員は11人。各テーブルに分かれて生徒たちが決めた1つ目のテーマ「高齢者の免許返納と交通手段の確保」についての話し合いを真剣に行っていました

各グループを代表しての発表がそれぞれ行い、「移動式スーパー・病院」や「無人バス」の提案も

各グループを代表しての発表がそれぞれ行い、「移動式スーパー・病院」や「無人バス」の提案も

2つ目のテーマは「男性の育児休業取得率向上」。翠嵐高校は男性が多い比率での出席だったこともあり、「当事者目線」での意見交換や発表が行われていました

2つ目のテーマは「男性の育児休業取得率向上」。翠嵐高校は男性が多い比率での出席だったこともあり、「当事者目線」での意見交換や発表が行われていました

貴重な意見の数々は次世代につなげていきたいところ

貴重な意見の数々は次世代につなげていきたいところ

男性の育児休業の「義務化」や「企業の支援」、「戻ってきた後のリスキリング(学び直しなどの職業能力の再開発・再教育)」や「育児体験」の必要性の共有といった意見も上がっていました

男性の育児休業の「義務化」や「企業の支援」、「戻ってきた後のリスキリング(学び直しなどの職業能力の再開発・再教育)」や「育児体験」の必要性の共有といった意見も上がっていました

横浜市会副議長で「こども議連」副会長の尾崎太市議(最左)も真剣に議論に聞き入っていました

横浜市会副議長で「こども議連」副会長の尾崎太市議(最左)も真剣に議論に聞き入っていました

横浜平沼高校の回にも参加した「こども議連」幹事長の黒川勝市議が閉会のあいさつ。「解決策を、みんなでいろいろと考えてくれたな、というようなこと、色々な意見が出てきたのが非常に良かった。3年目、4年目と続けていく中で、新しいことを一緒にまた考え、その中から我々のヒントになるものを得られれば。活発な意見が出て、議論が高まって、これをここで終わらせてはいけないと思います」との想いを語っていました

横浜平沼高校の回にも参加した「こども議連」幹事長の黒川勝市議が閉会のあいさつ。「解決策を、みんなでいろいろと考えてくれたな、というようなこと、色々な意見が出てきたのが非常に良かった。3年目、4年目と続けていく中で、新しいことを一緒にまた考え、その中から我々のヒントになるものを得られれば。活発な意見が出て、議論が高まって、これをここで終わらせてはいけないと思います」との想いを語っていました

昨年(2025年)4月に着任したばかりだという翠嵐高校の師岡健一校長も見学。「日頃の授業でグループワークを実施し、“自分の考えを表明する”ことを行ってきたことが活かされたのでは。様々な考えがあることを忘れないでほしいし、政治の世界についても、新聞を読むとか、どんなニュースがあるのかといったことをこの地域の中で興味を持ち、自分の考えを深めてほしい」と語っていました

昨年(2025年)4月に着任したばかりだという翠嵐高校の師岡健一校長も見学。「日頃の授業でグループワークを実施し、“自分の考えを表明する”ことを行ってきたことが活かされたのでは。様々な考えがあることを忘れないでほしいし、政治の世界についても、新聞を読むとか、どんなニュースがあるのかといったことをこの地域の中で興味を持ち、自分の考えを深めてほしい」と語っていました

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です

【関連記事】

県立高校生が“地域課題”の解決を提案、横浜平沼・翠嵐高校で「市議と語る」(新横浜新聞~しんよこ新聞、2026年3月3日)※横浜平沼高校での開催の様子を詳報

“社会を良くする”役割を担えるか、2025年度「横浜市会」「神奈川県議会」がスタート(2025年5月15日)

【参考リンク】

「高校生と市会議員で一緒に未来の政策を語り合おう!プロジェクト」を開催します!(横浜市記者発表資料〜市議会局政策調査課)

横浜市立高校生が市会議員と横浜の未来について考えます!(横浜市記者発表資料〜市議会局政策調査課)

「高校生と市会議員で一緒に未来の政策を語り合おう!プロジェクト」を開催しました!(横浜市議会局政策調査課)

横浜市立高校の生徒が横浜市会を訪問しました(同)


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