痴漢・盗撮“犯罪”を絶対に許さない、地元警察と駅員がタッグで「撲滅キャンペーン」 | 横浜日吉新聞

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痴漢や盗撮は「重大な犯罪」。地元駅の駅員、そして警察が、痴漢(ちかん)や盗撮の撲滅に向けての自己防衛、また一人ひとりの協力を呼び掛けます。

神奈川県警察本部は、今月(2024年)6月1日(土)からあす15日(土)までの15日間を「痴漢対策強化期間」として、発生の抑止や検挙対策を推進。

JR新横浜駅北口の横浜線改札前で、「痴漢撲滅キャンペーン」の様子。改札口で業務を行うJR東海の駅員7人が参加した(6月6日)

JR新横浜駅北口の横浜線改札前で、「痴漢撲滅キャンペーン」の様子。改札口で業務を行うJR東海の駅員7人が参加した(6月6日)

先週6月6日(木)午前、JR新横浜駅北口の横浜線(JR東日本)改札前で、「痴漢撲滅キャンペーン」を行い、一人ひとりの力で、痴漢や盗撮による犯罪被害のない「安全・安心なまちづくり」を呼び掛けました。

神奈川県警察と岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校が制作したという「痴漢・盗撮は重大な犯罪です。気づかれないと思っていますか。通報!!」のポスター(港北警察署のページ)

神奈川県警察と岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校が制作したという「痴漢・盗撮は重大な犯罪です。気づかれないと思っていますか。通報!!」のポスター(港北警察署のページ)

この日、県警察本部や港北警察署(大豆戸町)、鉄道警察隊や、駅改札で勤務するJR東海の駅員など10数人がキャンペーンに参加。

被害を防止するための対策や犯人検挙への協力を呼び掛けるチラシなどが入った約200セットの啓発物品の配布を約30分間行いました。

神奈川県警察本部や鉄道警察、新横浜駅前交番(地域課)の警察官も参加し約200袋の啓発グッズを配布した

神奈川県警察本部や鉄道警察、新横浜駅前交番(地域課)の警察官も参加し約200袋の啓発グッズを配布した

今回のキャンペーンの企画を行った港北警察署生活安全課引間仁美さんは、「痴漢、盗撮といった女性が狙われる犯罪、不審者に関する通報も増えています。特に夜間、イヤホンやヘッドホンを身に付けている場合、またスマートフォン(スマホ)の操作を行っている時など、背後に迫る犯人に気づかず、突然抱きつかれるといったケースも多く見られています」と、実際に発生しているという事件に多くみられる状況について説明します。

また、「大人であっても防犯ブザーを持つことは有効です。常に周りをみて、歩くようにと心掛けてもらえれば」と、周囲に人がいないか、後ろからついてくる人がいないかといった注意を払うようにと訴えていました。

港北区という場所柄か学生など若年層の被害が多いという

港北区という場所柄か学生など若年層の被害が多いという

7人体制でキャンペーンに参加したJR東海新横浜駅助役の大橋良壮さんは、「現行犯として、なるべくその場で声を挙げることが犯人を検挙することにつながるようです。周りにいる人にすぐに助けを求めてもらえれば」と、犯人を捕まえるための対応策をためらわずに行ってほしいと語ります。

配布したチラシには、混雑する車両ではなく空いている車両女性専用車両の利用や、被害を目撃した際の呼び掛け、被害に遭った場合は迷わず110番通報することなども記しています。

「痴漢は犯罪です!警察は犯人を絶対に許しません」と呼び掛ける(神奈川県警サイト)

「痴漢は犯罪です!警察は犯人を絶対に許しません」と呼び掛ける(神奈川県警サイト)

港北警察署のマスコットキャラクター「ぽのちゃん」(港北の“港”=ポート、“北”のノースの英語の意味)も来訪しキャンペーンを盛り上げていた

港北警察署のマスコットキャラクター「ぽのちゃん」(港北の“港”=ポート、“北”のノースの英語の意味)も来訪しキャンペーンを盛り上げていた

特に春から夏に向けて痴漢犯罪は増える傾向にあるといい、「様々な人々が来街する中で、若い人、特に学生の被害が多いと感じます。電車内に限らず、“後ろ”を気にして歩いてもらうことも大切です」と、新横浜駅前交番で勤務する地域課の警察官や鉄道警察隊の担当者も、時節や“地域特性”を踏まえた自己防衛のための対策力の強化を呼び掛けていました。

県警サイト内の港北警察署ページでは、学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校(新横浜3)とともに制作したという「痴漢・盗撮は重大な犯罪です。気づかれないと思っていますか。通報!!」と記したポスターも掲載。

これからも駅員や警察が連携し“チーム力”で「痴漢・盗撮撲滅」に取り組んでいく

これからも駅員や警察が連携し“チーム力”で「痴漢・盗撮撲滅」に取り組んでいく

みんなの力で痴漢、盗撮のない安全・安心なまちづくりを目指しましょう」(県警サイト港北警察署のページ)と、“痴漢・盗撮”の撲滅を呼び掛け、また新横浜から全国に向けて情報を発信することでの、被害ゼロ向けた“社会的機運の向上”につなげていきたい考えです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

港北警察署~電車内における痴漢対策強化期間の実施について(神奈川県警察本部)


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