意外と奥が深い新横浜周辺の歴史を学べるツアーとなっています。
港北区が主催する「花と木のウォーキングツアー」シリーズの今年度(2023年度)第2回で、港北ボランティアガイドの会が案内する「初秋の岸根公園から新横浜へ」が来月(2023年)9月30日(土)午前に開かれるのにあたり、参加者の募集が行われています。
今回のツアーでは、ブルーラインの岸根公園駅から新横浜まで、地元以外には広く知られていない歴史スポットを巡るのが特徴です。
かつて米軍が占領しベトナム戦争などとも深い関わりを持つ「岸根公園」をスタートし、「武南十二薬師如来霊場」の第一番札所である「貴雲寺(きうんじ)」を経て、「琵琶(びわ)橋」跡へと歩きます。
今は跡地の場所さえ知られなくなりつつある琵琶橋は、江戸幕府が編纂した「新編武蔵風土記稿(むさしふどきこう)」にも記された“伝説の史跡”で、近年は地域住民が再興しようという動きも見られる注目のスポットです。
次に立ち寄る「蛇幸都(じゃこつ)神社(蛇骨神社)」も江戸期から明治初期にかけて存在した祠(ほこら)を源流として、地域住民が再興したもので、新横浜で唯一の神社として祭礼も行われています。
港北区における少年野球の聖地でもあり、春は桜の一大スポットとしても知られる「新横浜駅前公園」まで約4キロをめぐる今回のツアーは、高低差が少なく比較的歩きやすいコースとなっています。
参加費は500円で、横浜市のフォームなどから9月19日(火)までに事前の申し込みが必要。定員は60人で応募者多数の場合は抽選となります。
知っていそうで深く知られていないスポットを港北ボランティアガイドの会による解説付きで学べる好機となりそうです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・頼朝伝説が残る岸根「琵琶橋」を初調査、石の遺物に250年前の年号(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年11月1日、琵琶橋跡について)
・新横浜で田畑を耕した農家の貴重な「写真展」、1月30日まで1丁目近くで(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年1月13日、蛇骨神社の由来となった一本杉についても)
・【歴史まち歩き】お城のある村「城郷」、今も小机・鳥山・岸根の地域名(2022年4月13日、岸根周辺の歴史について)
【参考リンク】
・2023年9月30日(土)開催「花と木のウォーキングツアー第2回~初秋の岸根公園から新横浜へ」(港北区、応募締め切りは9月19日)