新幹線を見下ろしながら崎陽軒の駅弁を味わったり、人気アニメの世界観に包まれたりと今だけの特別な部屋が話題を集めています。
来年(2023年)3月には日吉駅や新綱島駅から「東急新横浜線」で直結する新横浜。駅近くには15のホテルがあり、一部の高層ホテルでは、滞在自体を楽しむための限定ルームがこの夏だけ登場しました。
同じ港北区内で距離的には近いのに、菊名駅での乗り換えの手間からどこか遠くにも感じてしまう新横浜。来年3月に「東急新横浜(相鉄・東急直通線)」が開業すれば、日吉から2駅、新綱島駅からはわずか1駅という“近所”の場所に変わります。
そんな新横浜を一足早く楽しむきっかけとなりそうなのが、新横浜の大型ホテルでこの夏に企画された“スペシャルルーム”での宿泊プランです。
スペシャルルームと言っても、近くの横浜アリーナ(新横浜)で公演する著名アーティストらが宿泊に使っているような“高級VIPルーム”ではなく、宿泊自体を特別な体験として楽しむために企画された部屋のこと。
新横浜駅の頭上にある駅直結の「ホテルアソシア新横浜」と、地上42階建ての高層タワーとして著名な「新横浜プリンスホテル」では、そんな“スペシャルルーム”を夏休み期間に設定中です。
“崎陽軒ルーム”に新幹線の座席
ホテルアソシア新横浜は、新横浜駅にそびえる駅ビルの10階から19階を使ったJR東海系のホテルで、駅の真上にあるという環境を生かした企画として「崎陽軒×東海道新幹線 のぞみ30周年記念コラボレーションルーム」を設定しました。
今年(2022年)1月、横浜観光の起爆剤になればと崎陽軒とコラボして崎陽軒のキャラクター「ひょうちゃん」やシウマイ弁当の掛け紙などで部屋を装飾した「崎陽軒・駅弁ルーム」を設けたところ、テレビでも話題となるなど人気を集め、数日間で予約が埋まってしまいました。
今回は第二弾として、崎陽軒ルームのコンセプトはそのままに新幹線「のぞみ」号の誕生30周年を記念した部屋としてパワーアップ。今月6月25日の宿泊から使われています(8月30日までを予定)。
実際に新幹線で使っていたグリーン車の座席を部屋に設置し、座席から眼下に東海道新幹線を眺めながら崎陽軒の駅弁を味わえるという、新横浜駅上のホテルならではの“スペシャルルーム”に仕上がりました。
高層階に設けられたこの部屋からは、新横浜駅を発着する新幹線とJR横浜線を一望できるだけでなく、天気が良ければ遠くに富士山が現れることもあります。
新幹線のグリーン車座席に腰をかけ、崎陽軒のシウマイ弁当を味わえば、“近所”とは思えない特別な時間を過ごせそうです。
この部屋には宿泊者が感想を記すことができる「ノート」が置かれ、これまでの宿泊者が崎陽軒に対する思い出を多々綴っており、同社や同社商品への深い愛情を感じることができます。
新横浜駅からほど近い港北インターチェンジ至近には崎陽軒の「横浜工場」(都筑区川向町)が置かれており、市内で販売されているシウマイやシウマイ弁当の多くがここで製造されているだけに、予約が取れれば工場見学にもチャレンジしてみたいところです。
全国唯一の「東リベ」コラボ部屋
一方、駅から徒歩3分ほどの場所に建つ高層タワーの新横浜プリンスホテルでは、全国各地にあるプリンスホテルのなかでも「ここだけ」という人気アニメとコラボした初の企画が今月6月18日に始まっています。
2017(平成29)年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載が始まり、テレビアニメ化や実写版映画化、舞台化なども行われているアニメ作品「東京リベンジャーズ」と同ホテルがコラボしたものです。
“トーマン(東京卍会)流のおもてなし”と題し、普段はやんちゃ者である7人のキャラクターが、黒いスーツに身をまとって並んだオリジナルイラストや、デフォルメされたちょっと可愛らしい“ちびキャラ”のイラストで装飾した「コンセプトルーム」(計20室)を9月19日(月・祝)まで設定。
これらのイラストを使ったカードキーや缶バッジ、ジグソーパズルなど宿泊者限定のグッズ6点が持ち帰れるようになっています。
また、館内42階の「トップオブヨコハマ バーラウンジ」では、キャラクターをイメージし、10種類のスイーツと“お子さまランチ”と合わせた「アフタヌーンティー」(5700円)や、キャラクターごとにイメージした7種類の「オリジナルドリンク」(1200円)も用意。こちらは宿泊しなくても予約制で利用が可能です。
このほかホテル1階のフロント近くには自動販売機が設置され、ミントタブレット(350円)などのオリジナル商品3種の販売も行われています。
東海道新幹線からのアクセスが良好な新横浜プリンスホテルだけの限定企画としたことで、中京圏や関西圏からの宿泊予約も目立つといい、“東リベ”のファン層を中心に全国的な話題となっています。
なお、今回のコラボとは別に、新横浜プリンスホテルでは、新横浜の夏の風物詩ともいえる「ビアガーデン」が来月7月1日(金)から始まり、今年は「ハワイ」をテーマに8月31日(水)までハワイアンフードなどが提供される予定で、こちらも楽しめそうです。
県・市が宿泊費補助キャンペーン中
このほか、新横浜のホテルでは、駅至近でレストランや宴会場を持つ総合ホテルの「新横浜グレイスホテル」や、天然温泉を持つ「新横浜フジビューホテル スパ&レジデンス」などで、横浜市による宿泊施設の割引企画「Find Your Yokohama(ファインド・ユア・ヨコハマ)キャンペーン」の適用対象プランを設けている施設も目立ちます。
また、神奈川県が実施する飲食クーポン還元も付いた宿泊費補助キャンペーン「かながわ旅割」(現時点では7月14日まで実施)の対象施設もあり、夏休み中の行楽に来年3月以降は話題となるはずの新横浜でホテル宿泊を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【関連記事】
・<駅直結ホテル>崎陽軒&新幹線&富士山…“新横浜満喫ルーム”が登場(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年1月19日、現在は第二弾を実施中)
・新横浜プリンス、9月まで「東京リベンジャーズ」とのコラボ部屋(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年5月25日)
【参考リンク】
・ホテルアソシア新横浜「崎陽軒×東海道新幹線 のぞみ30周年記念コラボレーションルーム」(8月30日まで予定)
・新横浜プリンスホテル「新横浜プリンスホテル×東京リベンジャーズ コラボ宿泊プラン」(9月19日まで予定)
・「Find Your Yokohama(ファインド・ユア・ヨコハマ)」キャンペーン(横浜市による宿泊割引企画、9月1日チェックアウト分まで)
・かながわ旅割(神奈川県による宿泊割引と飲食クーポン還元、現時点では7月14日まで実施)