日吉・綱島から“電車一本”、2020年は「横浜市役所」が馬車道駅近くへ移転 | 横浜日吉新聞

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日吉や綱島からは“電車一本”で往来できるようになります。今年(2020年)は関内駅前に置かれている横浜市の市庁舎(市役所)が、みなとみらい線・馬車道駅近くで新たに建設された高層ビルへ移転します。

海に至近の大岡川沿いに建てられている32階建ての横浜市新庁舎(市役所)(2019年10月撮影)

馬車道駅の横浜駅寄りの出入口から直結する新庁舎は、地下2階・地上32階の高さ約155メートルにおよぶ超高層ビルで、桜木町駅からも徒歩約7分の距離。

2017(平成29)年8月に建設が始まり、昨年(2019年)末までに建物自体はほぼ完成しており、今月1月末には竣工(完成)式典などが行われます。

新港埠頭に至近の大岡川沿いに建てられていることから、津波などの災害対策として、主要な設備機器は浸水しない位置となる4階部分に設置しているといいます。

9階から31階までが行政の業務スペースとなる(2019年12月16日、横浜市会「政策・総務・財政委員会」資料より)

9階から31階の高層部分に市役所の部局を集約し、3階から8階に議会(横浜市会)などを置き、1階から3階には商業テナントも入居。地下は駐車場として活用する計画です。

新市庁舎では、今年4月13日(月)から都市整備局などを皮切りに一部の業務が始まり、移転作業を順次行ったのち、6月29日(月)に商業施設を含めて全面オープンとなります。

関内駅前にある現市庁舎(市役所)付近は産学連携や観光の拠点として再開発が行われ、市庁舎はホテルとしての活用が予定されている(横浜市の発表資料より)

一方、関内駅前に置かれている現庁舎エリアは、三井不動産や東急、京浜急行、DeNAなど8社が共同で再開発を実施。

新たに30階建てのビルを建てて大学や企業を誘致するとともに、1959(昭和34)年から使われてきた庁舎は、星野リゾート系のホテルなどとして活用する計画としています。

地下1階・地上8階建ての現庁舎が手狭なことから役所の部局が入りきらず、周辺のビルに業務場所が分散している現状を解消することなどを理由として建設された“超高層横浜市役所”。

桜木町駅からも新市庁舎へアクセスしやすいように新たな連絡通路「(仮称)大岡川横断人道橋」も2020年度(2020年4月~2021年3月末)の完成に向けて工事が進められている(2019年10月撮影)

日吉・綱島・高田などの港北区民は区役所で多くの用が足りるため、横浜市役所は縁遠い存在ですが、東急東横線に乗れば一本でアクセスできるようになることは、メリットといえそうです。

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<東横線と近接>激変する「横浜駅西口」、26階建ての駅ビルや超高層タワーも誕生へ(2018年11月29日、横浜駅では五輪前までに26階建ての駅ビルが完成予定)

【参考リンク】

新市庁舎建設情報(横浜市総務局)

横浜市新市庁舎の場所(グーグルマップ)

現市庁舎街区の事業予定者を決定しました(関内駅前にある「現市庁舎」の跡地再開発について)


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