<三菱ふそう>新川崎から中原区側の工場内に本社移転、元住吉側は売却で引き渡しへ | 横浜日吉新聞

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苅宿歩道橋近くに本社機能を集めた新社屋「プロダクトセンター」が建っており、住所は中原区大倉町となる

三菱ふそうトラック・バス(ハートムット・シック社長・CEO)は、今月(2019年1月)7日付けで本社を川崎市幸区鹿島田の「新川崎三井ビルディング」から、新川崎駅寄りの中原区大倉町にある川崎工場「第一敷地」内に移したことを発表しました。

同社は業務効率化の一環として、本社機能を川崎工場の第一敷地内に集約するため、「プロダクトセンター」と名付けた延床面積1万792平方メートルの5階建て新社屋を北門寄りの苅宿(かりやど)歩道橋に近い位置で新たに建設。

川崎工場(第一敷地)の正門付近にある事務本館とプロダクトセンター(写真左奥)

昨年末に完成したというプロダクトセンターには、経営トップをはじめ、商品計画や企業渉外部門のほか、元住吉寄りの中原区西加瀬の「第二敷地(通称「K2」)」内に置いていた開発本部も移転

新川崎三井ビルディングにあったその他部門も工場敷地内の建物に移るとのことです。本社の新住所は、幸区鹿島田1丁目から中原区大倉町10番地に変わります。

西加瀬の「川崎工場第二敷地」(通称「K2」)正門近くにある事務本館などのビルは静まっていて人の気配がなかった(1月9日)

一方、川崎工場の第二敷地(約10万平方メートル)は2017年1月に大和ハウス工業へ売却しており、今年3月にも引き渡す計画とされています。(※2020年3月27日追記:第二工場の跡地は屋上にスポーツ広場を置く「物流倉庫」として活用される予定です)

1月9日現在、第二敷地では、三菱ふそう前バス停近くにある4階建ての事務本館や7階建ての技術センター(第三技術本館)といった事務部門と、生産系の一部建物は静まり返っており、従業員らの姿がほとんど見られませんでした

三菱ふそうの各拠点位置図。川崎製作所と書かれた第一敷地(中原区大倉町)に本社機能などが集約される。第二敷地(中原区西加瀬)は大和ハウスに売却済みで、「三菱平間会館」は2017年4月からABCハウジングによる「新・川崎住宅公園」に変わっている(地図は同社サイトより)

第一敷地と第二敷地の中間といえるガス橋通り沿いにあった社員専用駐車場(通称「苅宿0」、幸区北加瀬3)も廃止され、5階建て56戸のマンション「ガーラ・レジデンス元住吉」の建設が行われている(1月9日撮影)

【関連記事】

<三菱ふそう>幸区側の本社も移転、中原区大倉町の「川崎工場第一敷地」に集約(2017年11月16日)

<三菱ふそう>元住吉側の巨大な工場敷地を大和ハウスに売却、2019年に引き渡し(2017年2月24日)

【参考リンク】

本社を川崎工場に移転(2019年1月7日、三菱ふそうトラック・バス株式会社)

三菱ふそうトラック・バス株式会社の会社概要(本社が中原区大倉町に変わっている)


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