パティシエの夢叶えるフランス菓子とチョコレートの店、綱島街道沿いにオープン | 横浜日吉新聞

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幼少時からの夢を叶えるべく日々修業と研鑚(けんさん)を積み、この街と出逢ったパティシエが新たに夢のフランス菓子・チョコレート店をオープン――綱島街道沿い、日吉駅から矢上側(川崎寄り)に徒歩約5分、「パティスリー ショコラトリー ルメルシエ(REMERCIER)」が今週(2017年5月)6日(土)10時にオープンします。

綱島街道沿いに新たにケーキとチョコレートの店「ルメルシエ」が5月6日(土)に開店予定。GB'sCAFE(ジービーズカフェ)跡、日吉駅から矢上川(川崎)側に歩いた場所にある

綱島街道沿いに新たにケーキとチョコレートの店「ルメルシエ」が5月6日(土)に開店予定。GB’sCAFE(ジービーズカフェ)跡、日吉駅から矢上川(川崎)側に歩いた場所にある

この場所は、かつてGB’sCAFE(ジービーズカフェ)慶應大学前矢上店が昨年(2016年)8月まで店舗を構えていましたが、以降長く空いた状態になっていました。

昨年末近くに新たなお店の場所を探していたパティシエの三本(みもと)陽平さん(新吉田在住)が、「都内なども含め様々検討した結果」この日吉の場所を気に入り、開店を決意したといいます。

三本さんは東京・台東区出身。元々フレンチレストランで修業をし、洋食店を開いていた父親の背中を見て育ち、食に強く関心を持ったといいます。

小さい頃からの夢は「パティシエになること」。幼少時から、ケーキやチョコレートを食べるのが大好きで、いつかは自分の店を、と思い育ってきた三本さん。

店名の「ルメルシエ」は、フランス語で「感謝する」という意味。パティシエの三本(みもと)さんは一流店での修業を重ね、ここ日吉で新たに初めての独立開業をすることとなった

店名の「ルメルシエ」は、フランス語で「感謝する」という意味。パティシエの三本(みもと)さんは一流店での修業を重ね、ここ日吉で新たに初めての独立開業をすることとなった

三本さんは千葉県の行徳や、東京・世田谷で青春時代を過ごしましたが、高校卒業時に「ケーキ職人になり、いつかはお店を持ちたい」と決意。当時自宅から比較的近かったという成城大学法学部(世田谷区)に進学。勉強やアメリカンフットボールで大学生活を送る傍ら、父親の紹介で幸いにも都内の有名店「パリの朝市」(本店:東京銀座、池袋など)に入店し、以降同店で7年間働きながらお菓子やパン作りの基礎を学びます。

以降も、日本でも. 数少ない手作りチョコレートの専門店として知られる「テオブロマ」(渋谷区富ヶ谷)や「ショコラベルアメール」(大田区久が原)など、超一流と言われるフランス菓子やチョコレート店でも修業を積み、一時は「敢えて外の世界へ」と、愛知県名古屋市にある「ミッシェル・ブラン」でも勤務し、更なる経験を重ねたといいます。

オープン準備が進む店内。フランス菓子とショコラ(チョコレート)が中心の店となる。チョコレート専用の冷蔵ショーケースも搬入済み

オープン準備が進む店内。フランス菓子とショコラ(チョコレート)が中心の店となる。チョコレート専用の冷蔵ショーケースも搬入済み

最後は「デカダンス ドュ ショコラ」(文京区茗荷谷)で勤務し、この度の独立に至ったという三本さん。元々住まいは神奈川県を選んだことが多かったとのこと。

「東京の人が多いのはとても苦手で。東横線沿線は特に気に入っていて、2年ほど前から家族で住んでいます。自然も多く、生活環境も良いと感じています。この大好きな“地元”で、よりフランス菓子やチョコレートを“身近に”感じていただきながら、自分の“夢”の店を構えたいと思いました」と、今回独立に至った経緯を笑顔で語ります。

店名の「ルメルシエ」は、フランス語で「感謝する」という意味。お客様にも、これまで修業をしてきた先にも感謝したいといいます。

これまでの「ルメルシエ(感謝)」を込めて開発したという、チョコレートケースや焼菓子用の箱やリボン

これまでの「ルメルシエ(感謝)」を込めて開発したという、チョコレートケースや焼菓子用の箱やリボン

「洋菓子というジャンルとしてではなく、大好きな“フランス菓子”と“チョコレート”の店としてオープンします。欧米諸国では、お菓子は、今の日本の多くの方々が文化・慣習として感じているであろう“洋菓子は特別なもの”という認識はなくて、もっともっと身近なもの。毎日気軽に接する、とても親近感のあるものとして広めていきたい」と三本さん。

今回オープンする店は、値段的には実際には“毎日”は難しいかもとのことですが、「ぜひ“より気軽に”フランス菓子やチョコレートに接していただけるようなお店にしていきたい」と意気込みます。

フランス菓子への想いも人一倍といい、「特に妻はフランスが好きなんです。一緒に、都会のパリだけでなく、フランスの地方都市も旅をし、その地方ならではの菓子も実際に味わったりもしました。様々なフランス菓子ならではの素晴らしさを、ぜひ多くのお客様に伝えられたら」と、一緒に商品やブランディングを手掛けてくれたという妻・家族らの強い支えにより、新たな店がオープンできると語ります。

「ルメルシエ」の店頭に貼られたオープンを告げる案内。近隣の新聞にも折り込まれた

「ルメルシエ」の店頭に貼られたオープンを告げる案内。近隣の新聞にも折り込まれた

オープン日の5月6日(土)と翌7日(日)の2日間は、オープン記念セールとして、シェフのおすすめケーキ5点セットを税込2000円、焼菓子5点セット同1000円を1人各1セット、各日それぞれ150セットのみ販売。5月13日(土)、14日(日)には、「チョコレートセール」として、ケース入りボンボンショコラの30%割引販売なども予定しています。

以降は、約20種類の生菓子、約20種類の焼菓子と、約24種類のチョコレート(ボンボンショコラ)の販売を計画しており、価格帯はケーキが税別500円前後、ボンボンショコラは税別210円~250円前後を予定。

すべて手作りのため、「万が一品切れの際はご了承ください」とのことです。

店内から綱島街道を眺めて。慶應義塾矢上キャンパスの学生や、多く通りかかる通勤・通学客に「毎日」親しんでもらえるお店になるのかに注目が集まりそう

店内から綱島街道を眺めて。慶應義塾矢上キャンパスの学生や、多く通りかかる通勤・通学客に「毎日」親しんでもらえるお店になるのかに注目が集まりそう

営業時間は10時から20時まで(不定休)を予定していますが、セール期間中は商品がなくなり次第閉店。駐車場はありません。

日吉の街に新たに誕生する、数々の“一流”店での経験を積んだ三本さんのフランス菓子・チョコレート店「ルメルシエ」のケーキやチョコレートが、三本さんが幼少時から“夢見た”大好きだったケーキやチョコレートをどのように産み出し、また日吉周辺の人々にどんな反響を呼ぶかに大きな注目が集まりそうです。

【2017年5月10日追記】

「ルメルシエ」無事オープンしていました。平日の日中というのに、たくさんの来店客で賑わっていました。(15時30分頃撮影)

「ルメルシエ」無事オープンしていました。平日の日中というのに、たくさんの来店客で賑わっていました。(15時30分頃撮影)

【関連記事】

新生「GB’sCAFE」はアメリカンに拡大し9/1(木)夜オープン、矢上店は8月中に閉店(2016年9月1日)

【参考リンク】

パティスリー ショコラトリー ルメルシエ(REMERCIER)の場所(グーグルマップ)※日吉駅から徒歩約5分


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