早咲きの桜が咲く高田の興禅寺で、明治時代から継承されている雅楽(ががく)の響きを楽しみませんか――市営地下鉄グリーンライン高田駅から坂道を上って徒歩約11分。高田小学校にも近い高田町の興禅寺境内では、今週末(2017年3月)19日(日)の13時から15時ごろまで、横浜興禅寺雅楽会による演奏会が行われます。
興禅寺は天台宗の慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん・794~864年)が853年(平安時代)に創建したといわれており、横浜七福神の一つとしても知られています。
雅楽は、中国大陸や朝鮮半島から仏教などの文化と前後し日本に伝わり、平安時代に日本独自のものとして完成したとされる伝統的な古典音楽で、同寺での雅楽会は明治時代の中期(1894~95年頃)から百数十年以上にわたり継承、横浜市の民族芸能としても認定されているといいます。
同境内では早咲きの桜が複数咲くことでも有名で、気候などにより時期は変動することがあるものの、おおむねソメイヨシノの開花時期より早い3月中旬頃から4月中旬頃が例年お花見に最適な時期とのこと。
当日は少々の雨なら開催するとのことで、同会では、「境内で様々な種類の桜も見上げていただけます。伝統的な雅楽の音色と早咲きの桜をぜひ楽しみにお越しください」と、当日の来場を呼び掛けています。
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【参考リンク】
・興禅寺(東急電鉄とくらくサイト)
・春らんまんの港北へ~興禅寺(横浜市交通局グリーンライン沿線情報誌)
・シリーズわがまち港北 第202回高田地区-の成り立ち、その7-(大倉精神文化研究所)※興禅寺や雅楽の由来についての記述あり
・高田駅から興禅寺へのアクセス(Googleマップ)
・雅楽~皇室に伝わる文化(宮内庁ホームページ)