バスケのプロと企業リーグ統合で注目の「Bリーグ」、日吉・綱島・高田から観戦最適 | 横浜日吉新聞

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Bリーグの開幕戦は9月22日(木・祝)から25日(日)まで各会場で行われる(Bリーグホームページより)

Bリーグの開幕戦は9月22日(木・祝)から25日(日)まで各会場で行われる(Bリーグホームページより)

今月に入ってインターネットやテレビなどで「B(ビー)リーグ」という言葉を見聞きする機会が増えていませんでしょうか。これは今月(2016年9月)22日(木・祝)に開幕する男子バスケットボールのプロリーグで、これまで「プロ」と「企業(実業団)」の2リーグに分裂していた男子バスケット界が1つに統合され、日本最高峰のリーグが生まれたことから注目を集めています。

日吉や綱島、高田の街とは直接的な関係はないのですが、2つのチームが本拠地(ホームアリーナ=主要な試合会場)を近くに置いているため、Bリーグのことを覚えておくと、木曜日からの盛り上がりがより楽しめるかもしれません。

Bリーグの仕組みは、サッカー「Jリーグ」のバスケットボール版と考えると分かりやすいかもしれません。Jリーグと同様に1部から3部に分かれ、45チームが全国各地に散らばっています。なお、3部の9チームはプロとアマチュアの混合です。

B1リーグの「中地区」は川崎や横浜のほか東京(渋谷)・新潟・富山・愛知県(豊橋)の6チームで戦う(ホームページより)

B1リーグの「中地区」は川崎や横浜のほか東京(渋谷)・新潟・富山・愛知県(豊橋)の6チームで戦う(ホームページより)

その最高峰となる「B1リーグ(Bリーグ1部)」は、北は北海道から南は沖縄まで18チームが所属し、米国メジャーリーグのように、地域ごとに3ブロックに分かれ、来年(2017年)5月上旬まで1チーム60試合のリーグ戦(主に金・土・日に2連戦)を行います。なお、下記の3ブロック間をまたいだ試合も組まれています。

東地区:札幌・秋田・仙台・栃木(宇都宮)・千葉県(船橋)・東京

中地区:東京(渋谷)・川崎横浜・新潟・富山・愛知県(豊橋)

西地区:愛知県(刈谷)・名古屋・滋賀・京都・大阪・沖縄(琉球)

3ブロックのなかには、「中地区」に川崎と横浜のチームが所属しており、両チームとも日吉・綱島・高田と近い場所に本拠地を置いています。

武蔵小杉に近い「等々力」が本拠地の強豪川崎

東芝から生まれ変わった「川崎ブレイブサンダース」のホームページ

東芝から生まれ変わった「川崎ブレイブサンダース」のホームページ

川崎のチームは、昨シーズンまで「東芝」のバスケットボール部だと言えばすぐにわかるかもしれません。

企業(実業団)リーグの「NBL」(ナショナル・バスケットボール・リーグ)の強豪として知られた「東芝ブレイブサンダース神奈川」を衣替えし、Bリーグでは「川崎ブレイブサンダース」という名で参入しています。主要選手が残っているため、新チームでもその強さは変わらないはずです。

新たに生まれ変わった川崎ブレイブサンダースは、東芝時代と同様に中原区の「とどろきアリーナ」を本拠地とし、ここは武蔵小杉駅から徒歩25分、バスだと7~8分でアクセスできるので、日吉や綱島からも近い場所といえるでしょう。

横浜ビーコルは北山田の「国際プール」が本拠

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横浜ビー・コルセアーズ(略称「ビーコル」)のホームページ

そして横浜のチームが「横浜ビー・コルセアーズ(略称「ビーコル」)」です。神奈川県内初のプロバスケットボールチームとして2011年に発足し、プロリーグの「bjリーグ」(日本プロバスケットボールリーグ)に参入。2年目には優勝する快挙を成し遂げましたが、その後に運営会社の経営が悪化してからは、少し低迷を続けています。昨シーズンは東リーグで12チーム中10位でした。

ビーコルの開幕戦や重要な試合は横浜中心部の「横浜文化体育館」で行われることも多いのですが、それ以外の8割は都筑区の「横浜国際プール」で公式戦を行っています。プールでバスケットボールというのも変ですが、夏季以外はプールを閉じて、“体育館”として使えるようになっているのです。

国際プールは地下鉄グリーンラインの北山田駅から徒歩5分の場所。日吉や高田からビーコルの試合を観戦するには、絶好の位置といえるのではないでしょうか。

今月末には川崎ホームで「神奈川ダービー」

9月30日(土)・10月1日(日)は、いきなり等々力で川崎ブレイブサンダースと横浜ビー・コルセアーズの“神奈川ダービー”が実現(川崎のホームページより)

9月30日(土)・10月1日(日)は、いきなり等々力で川崎ブレイブサンダースと横浜ビー・コルセアーズの“神奈川ダービー”が実現(川崎のホームページより)

22日(木・祝)からの開幕シリーズこそ両チームは、北山田(国際プール)や等々力(とどろきアリーナ)で試合は組まれていませんが、翌週の30日(金)・10月1日(土)には、いきなり等々力で川崎ブレイブサンダースと横浜ビー・コルセアーズの“神奈川ダービー”で激突することになります。すでに、1階の指定席を中心に売り切れている席種も出てきています。

また、ビーコル本拠地・北山田での神奈川ダービーも11月5日(土)・6日(日)に予定されています。

昨シーズンは企業(実業団)リーグで優勝した川崎と、プロリーグで12チーム中10位だった横浜の対戦は、どのような戦いとなるのでしょうか。これまで両リーグが反目していて、試合をする機会さえなかっただけに注目を集めそうです。

B1リーグは、18チームのうち年間成績が下位4チームは下部のB2リーグに落とされる可能性があるため、両チームとも15位以下になることだけは絶対に避けたいところです。B2には現在のところ神奈川県内のチームがなく、降格するとB1から県内チームが消えてしまいます。

ちなみに、Bリーグはソフトバンクが全試合の中継権を取得しており、1部と2部リーグはスマートフォン向け動画配信サービス「スポナビライブ」(有料)ですべての試合を見ることが可能です。月額3000円(税別)の料金が必要ですが、ソフトバンクのスマートフォン利用者は月額500円(税別)に割引されます。

また、NHK-BSでは10月7日(金)と21日(金)に川崎ブレイブサンダースの試合中継も予定されています。

まもなく始まる“Bリーグ元年”。スポーツ開催が減ってくる冬場の楽しみとして、近くの2チームを応援してみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

<日吉から近い横浜国際プール>水泳だけじゃない!多彩なスポーツ・文化教室(2016年1月23日)

【参考リンク】

「Bリーグ」の公式ホームページ(Bリーグのチーム一覧

川崎ブレイブサンダースの「とどろきアリーナ」など本拠地案内

横浜ビー・コルセアーズの「横浜国際プール」など本拠地案内

スポナビライブ(Bリーグの全試合をスマートフォンに配信、9/22日から25日の開幕シリーズのみ無料開放も)


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