<新綱島駅周辺の再開発>説明会に住民200名超、横浜市側への質問も続々

横浜日吉新聞
説明会には200名以上が詰め掛け、椅子が足りなくなるほどだった

説明会には200名以上が詰め掛け、椅子が足りなくなるほどだった

綱島駅東口と新綱島駅(仮称)周辺の再開発計画について、横浜市の素案を説明する会が昨日(2016年2月16日)19時から綱島地区センター(綱島西1)の体育館で開かれました。当初用意されていた200席が足りなくほどの住民が詰め掛け、終了時間の20時30分ぎりぎりまで質問の手が上がるなど、「30年あまりを経ていよいよ街づくりがスタートする」(市都市整備局)という状況だけに、地元の関心の高さがうかがえました。

新綱島駅の出入口は3カ所を予定している(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

新綱島駅の出入口は現時点で3カ所を予定している(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

説明会では、市側が今回の都市計画や土地区画整理事業を決定することになった背景と計画内容を説明。現状で公開されている以上の新たな内容が語られることはほぼありませんでしたが、2019年春に開業を予定する「(仮称)新綱島駅」に関して、地下駅への出入口が3カ所設ける計画であることが明かされました。

その後、住民から次々と質問を求める手が上がり、市がそれに回答していきました。

今回の説明会における住民と市側の主なやり取り(要旨)は次の通りです。

<新綱島駅に関すること>

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会場となった綱島地区センターの体育館

住民:先日、雪の日(2016年1月18日)に綱島駅が大混乱をきたしたように、利用客が1日9万8000人ほどいるにもかかわらず駅構内が狭い。新綱島駅(新駅)の開業でどれだけ緩和されるのか

横浜市:新駅の開業により、綱島駅の利用者は7万2000人まで減ると想定している。新駅利用者は6万3000人で、2駅合わせて1日13万5000人の利用数になると見込んでいる

住民:現状では綱島駅と新駅の中間地点(綱島街道沿いのファミリーマート綱島東口店がある一画付近)にタクシー乗り場を作る構想となっているが、雨の日などは両駅から不便ではないか

横浜市:今のところは不便な位置に置く計画となっているが、地権者の理解が得られたならば、両駅から便利な場所に設置したいと考えている

住民:新横浜駅と綱島(新駅)が一本でつながる(隣の駅になる)のだから、その視点で綱島に客を呼べるような形で街づくりをすることが大事ではないか

横浜市:そうした視点を取り入れながらまちづくりを進めていきたい

<駅周辺について>

東口駅前(黄色の枠内など)の再開発が具体化しておらず、現時点では新駅とのアクセス通路の形態は決まっていない(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

東口駅前(黄色の枠内など)の再開発が具体化しておらず、現時点では新駅とのアクセス通路の形態は決まっていない(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

住民:昨年の説明会(2015年8月に市と地権者が計2回開催)でも話題になっていたが、綱島駅と新駅を結ぶ歩行者通路は地下にすることを考えているのか

横浜市:新駅とつなぐ先である綱島駅の東口駅前(バス乗り場や店舗などが立ち並んでいる一画)は、再開発が検討されているものの現在は計画が具体化していない。こちらを進めていくなかで検討していく。できるだけ早く具体化できるように調整したい

住民:今回の再開発計画によって現在2車線の綱島街道は広くなるのか。これが実現しないと計画自体が意味がないのではないか

横浜市:再開発の区域内(「綱島温泉旧東京園」の前あたりから「綱島」信号までの間)に関しては間違いなく拡幅(かくふく)する。また、区域外の日吉~綱島間に関しても市の道路局と連携し、拡幅できるよう進めていく

住民:拡幅や新設が予定されている道路に自転車レーンが見当たらないが、歩行者とすみわけるため、車道に自転車を通るような設計に変更できないか

横浜市:綱島街道は拡幅後の幅員が20メートルの計画であり、4車線化すると歩道が2メートル分しか残らず、自転車レーンを作るのは難しい

新駅の上には新たな道路が整備され、5台分のバス乗降場が設けられる。日吉や鶴見方面のバス(1日約430台)は新駅から発着する予定(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

新駅の上には新たな道路が整備され、5台分のバス乗降場が設けられる。日吉や鶴見方面のバス(1日約430台)は新駅から発着する予定(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

住民:新駅地下に自転車駐輪場を作る計画だが、これで綱島駅周辺の放置自転車を収容できるのか。また、川崎市では最初の1時間は無料となっているが、放置自転車をなくすためにも利用者の使い勝手を良くすることが必要ではないか

横浜市:綱島駅付近の放置自転車の数は2014年度で1日488台との調査結果があり、新たな駐輪場は1000台収容なので充足するものと考えている。駐輪場は運営費がかかるので今のところ無料にするという考えはなく、安価ではあるが利用者に負担いただく形となる

住民:現在、綱島駅ビルが閉店したこともあり、駅周辺に公衆トイレがなく、周辺空地などで立小便を行う人もいる。新駅周辺に公衆トイレを作ってほしい

横浜市:駅前にある公衆トイレは撤去する方向にあり、新たに設置しづらい状況にある

<再開発について>

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今回の説明会は1時間30分におよんだ

住民:再開発エリア内には歴史的建築物の古民家(「池谷(いけのや)」家住宅)や綱島温泉「東京園」(現在休業中)がある。これらをどう残していくのか

横浜市:古民家や桃農園がある「Eエリア」は今回の区画整理にほとんど含めておらず、綱島らしい歴史的なものとして保存していく方向で考えている。温泉(東京園)については、地権者(今回の区画内に14名いる)のなかで、グランドデザイン検討会を設けて、どのような建物を将来的に作るかという具体的な検討を始めているところだ。個人資産ではあるが、できるだけ残していただきたいとの思いもある。こちらは方向性が見えてきた時点で説明したい

住民:綱島は子育て世代が多い。再開発エリアに保育園や幼稚園を誘致する計画はあるのか

横浜市:再開発エリアに建てられる28階建てビル内には、どんなテナントが入るかなどの詳細は決まっていないので、ビルの建設主体である地権者と検討していきたい

以上が今回の説明会における主な質問と回答の要旨です。

工事の着工は2018年4月以降(平成30年度)となる(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

工事の着工は2018年4月以降(平成30年度)となり、2020(平成32)年度中にはすべてを完成させるとのスケジュール(横浜市が説明会で公開したスライド資料より)

なお、今回の説明会は都市計画決定に関して法的なものではなく、これから市は決定に向けた法的な手続きに入ります。住民は2016年2月29日(月)まで今回説明された都市計画素案に対する「公述(こうじゅつ)」の申出が可能です。

公述は「都市計画公聴会」で公式に意見を述べることができる制度で、公聴会で述べられた住民からの意見や質問に対しては、市側が考え方を表明することになっています。今回のような説明会での質疑内容は、公式な記録として残りませんが、公聴会での質問は文章の形で公開されます。

公述の申し出があった場合、3月15日(火)の19時から綱島地区センターの会議室で公聴会が開かれる予定です。

また、都市計画とは別に、今回の再開発を公共事業として適切かどうかについての市民意見も3月15日(火)まで募集しています。

【関連記事】

<新綱島駅周辺>動き出す再開発、新年度の関連予算は約5.5億円、芸術ホール設計費も(2016年2月8日)

<綱島駅東口・新綱島駅周辺>再開発計画を決定へ、2/16(火)夜に市が説明会(2016年2月2日)

【関連リンク】

新綱島駅(仮称)周辺地区における土地区画整理事業の決定等について(説明会でのスライド資料も公開)

都市計画市素案縦覧・公聴会の開催(新綱島関連、今回の計画に関する詳細な資料を公開中)

(仮称)新綱島駅周辺地区土地区画整理事業に関する公共事業評価市民意見募集について(2016年3月15日締切、事業評価に関するデータを掲載)


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