「綱島駅ビル」で最後まで営業を続けていた基幹テナントの「綱島駅前東急ストア」は2016年1月8日の18時30分ごろに店を閉じました。同店の佐々木達哉店長は「駅に直結しているため常にお客様が多く、パワーのある店で、できれば閉めたくはなかった。いつになるかは分からないが、可能ならばまたここへ戻ってきたい」と復活へ向けての意欲を語りました。
綱島駅ビルは、今から52年前の1963(昭和38)年にオープンした駅ビルのさきがけと言われる存在。東急ストアのほか、商店街として11店が連ねていましたが、頭上を走る東急東横線の高架橋の耐震工事が行われるため、昨年(2015年)夏ごろからテナントの撤退が相次いでいました。
駅ビルオープン時からの基幹テナントである東急ストアは、昨年12月末までは24時間営業を行っており、駅に直結した利便性の高いスーパーとして親しまれていましたが、1月8日で閉店となりました。
同店では今月4日から営業時間を短縮したうえで、多くの商品を一律2割引とする「売り尽くしセール」を実施。最終日となった8日も客が殺到し、閉店の30分ほど前には店内商品はほとんどなくなったものの、閉店時間の18時を過ぎてもレジには長い列が続いていました。
18時30分ごろに店内であいさつに立った佐々木店長は「耐震工事ということで閉鎖ということになってしまった。これまで、狭くて設備も不十分だったため、お客様にはご迷惑をおかけしました」と頭を下げました。
東急ストアの閉店で駅ビル内で営業するテナントはなくなり、事実上の閉鎖となりそうです。耐震工事の実施後、東急電鉄が綱島駅付近の高架下をどのように活用するかに注目が集まります。
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※閉店時の店長あいさつの様子については、下記(動画共有サイト「YouTube」)に動画を公開していますのでご覧ください。(スマートフォンから動画が閲覧しづらい場合はこちらからご覧ください)