港北図書館の地下30メートルに高速道路、来年3月開通の「横浜北線」とは何なのか?

横浜日吉新聞
2017年3月開通の「北線」と接続する「北西線」も2020年の開通に向けて工事が進んでいる

2017年3月開通の「北線」と接続する「北西線」(横浜青葉ジャンクションで東名高速道路と接続)も2020年の開通に向けて工事が進んでいる(きたせんのホームページより)

日吉や綱島の地上と地下で相鉄・東急直通線の工事が行われる一方、同じ港北区内の新羽(にっぱ)町や北新横浜、大豆戸(まめど)町、菊名町の地下ではもう一つの巨大プロジェクトが着々と進んでいるのをご存知でしょうか。2007年12月から工事が続いている高速道路「横浜環状北線」で、いよいよ来年(2017年)3月に開通することが決まりました。

この横浜環状北線は、通称「横浜北線」と呼ばれ、開通後は「高速神奈川7号横浜北線」が正式名称となります。

横浜北線は、東京都内と保土ヶ谷を結ぶ「第三京浜道路」の港北インターチェンジ(都筑区川向町)から日産スタジアムに近い新羽町付近から地下にもぐり、鶴見川を越えます。大豆戸小学校などを経て、菊名7丁目の街を過ぎ、港北図書館・菊名地区センター(菊名6丁目)や菊名小学校(菊名5丁目)グラウンドの地下約30メートル程度の場所を進んで鶴見区に至ります。最終的には首都高速「横羽線」の生麦ジャンクションまでを結ぶ約8.2キロの地下高速道路です。

「北線」のルートイメージ図(「きたせん」のこどもパンフレットより)

「北線」のルートイメージ図、7割が地下を通る(「きたせん」の子どもパンフレットより)

港北区内を含め約7割の区間が地下深くを通る“トンネル道路”となっているため、港北図書館などの建設予定地へ行っても、足の下で大きな工事が行われていたことに気付いた人はほとんどいないのではないでしょうか。

そんな地下高速道路ですが、第三京浜道路と横羽線が繋がることで、羽田空港や東京湾岸部へのアクセスが大幅に改善される予定です。港北区内には日産スタジアムに近い新羽町内に「新横浜出入口」が新たに設けられます

日産スタジアム近くの「亀甲橋」付近に新横浜出入口が設けられる

日産スタジアム近くの「亀甲橋」付近に新横浜出入口が設けられる

たとえば、新横浜から羽田空港へ向かう場合、現在は横浜駅近くを通る首都高「2号三ツ沢線」を経由するため、平均で約40分近くかかりますが、横浜北線の開通後は新横浜出入口から北線に乗り、生麦ジャンクションで首都高「5号大黒線」に接続し、その先で「湾岸線」につながるため、約10分間の短縮ができるといいます。

また、横浜北線を利用する車が増えることで、周辺道路の渋滞緩和も期待されており、港北区内では環状2号線と綱島街道が交わる大豆戸交差点周辺での混雑が緩和するとみられています。

地下30メートルでトンネル工事が行われているため、地上では気づかないことが多い(北新横浜町)

地下30メートルでトンネル工事が行われているため、地上では気づかないことが多い(北新横浜町)

日吉や綱島、高田では、今のところ開通のメリットはそれほど大きくはないかもしれませんが、高田駅近くで日吉元石川線から新横浜まで直結できる「宮内新横浜線」が2022年3月末には全線完成する予定のため、そうなれば横浜北線の新横浜出入口へのアクセスが大幅に向上します。

相鉄・東急直通線の開通が大幅に遅れるという残念なニュースがありましたが、港北区内では自動車交通網の整備が今のところ順調に進んでいるのは、嬉しいことかもしれません。横浜北線の開通により、日吉や綱島でも綱島街道の環境が少しでも改善されることを期待したいものです。

(※)見出し左の写真は「横浜北トンネル」(神奈川区子安台~港北区新羽町、5.9km)内部の様子(首都高のニュースリリースより)

【関連記事】

高田駅前に200mだけの立派な道路、実は新横浜と都内をつなぐ壮大計画の第一歩(2016年7月15日、「宮内新横浜線」について)

<2017年3月開通>地下30mの高速道路「横浜北線」は港北区内のどこを通っているのか(2016年9月11日「しんよこ新聞」、港北区内のルート詳細を掲載)

「環状北線」の開通は2017年3月、記念イベント実施を横浜市長が表明(2016年9月11日「しんよこ新聞」)

【参考リンク】

「きたせん」の公式サイト(首都高速道路)

横浜北線(横羽線~第三京浜)が2017年3月に開通します(首都高速道路)


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