フリマで日吉駅前に賑わいを、5/22(日)に迫る「日吉楽市」主催者に聞く

横浜日吉新聞
すっかり日吉中央通りの「顔」となった中山浩光(ひろみつ)さん。特製「日吉楽市」ジャンパーも手作りのアイデアマン

すっかり日吉中央通りの「顔」となった中山浩光(ひろみつ)さん。特製「日吉楽市」ジャンパーも手作りのアイデアマン

いよいよ“再チャレンジ”となる日吉中央通り初のフリーマーケット「日吉楽市」の開催が2016年5月22日(日)に迫ってきました。当初は、ちょうど1ヶ月前の4月17日(日)に実施が予定されていたものの、強風を伴う荒天にて当日朝に中止が発表され、再度の開催が決定することになりました。今回の「リベンジ」開催に向け、商店街を周り、また再度の出店者募集など、多忙な日々を過ごしてきた主催者・日吉中央通りフリーマーケット実行委員長の中山浩光(ひろみつ)さんに、今回のフリーマーケットを企画するに至った経緯や、今回の開催に賭ける「想い」を聞きました。

中山さんは現在、古道具や骨董(こっとう)、アンティーク等を取り扱う「横浜古美楽(こびらく)日吉」(日吉本町1)を経営しています。

前回の企画が中止になった際に、「日吉楽市」のスタッフ・ジャンパーを着て、現地に待機していたのがその人。日吉中央通りでは全店舗をまわり、もう「知らない人はいない」ほど有名になったという中山さん。

中山さんが経営するアンティークショップ「古美楽(こびらく)」。実は日吉中央通りからは少し離れたところにある。日吉の子どもたちが多く遊びにやってくるという

中山さんが経営するアンティークショップ「古美楽(こびらく)」。実は日吉中央通りからは少し離れたところにある。日吉の子どもたちが多く遊びにやってくるという

「元々が“お祭り好き”な人たちだらけの環境で育ったので、全く今回の企画も苦にならないんです」と笑う中山さんは、実は東京都大田区の羽田生まれ。やはり羽田で生まれ育ったという祖父は代々受け継がれてきた漁師を営み、両親共に羽田育ちという生粋の「羽田っ子」。東京の海辺の街ならではの「お祭り好きな」「おせっかい好きな」人々に囲まれて育ったといいます。

例え小学生ですら、近所のおじいちゃん、おばあちゃんの名前までみんな知っている、そんな土地柄。「大阪でいうと、“だんじり”で有名な海沿いの街・岸和田のイメージ、になりますでしょうか。かなり“濃い人間関係”の中で育ちました」と、当時を懐かしみます。

「例えば少しオートバイで音を出して走ってしまったら、ご近所にすぐに広がってしまうような地域でした。友達から友達へ、知り合いから知り合いへと、またたく間に噂が広がってしまうので、悪いことが出来ないんです。お祭りもしょっちゅうで、当たり前のように、日常的に近所が協力し、“気合い”を入れて、様々な催しを行っていたんです。一つのお祭りが終わったら、なんとその翌日から、一年後について“どうしようか”と、大人も子どもも一緒になって真剣に話し合ってしまうくらい。揃いのTシャツをどうしようか、とか、小さなことでもワイワイみんなで集まっていました。日常的にお祭りに接する環境があったんです」と、街のイベントが当たり前のように行われる環境が「自然」と感じられるようになったといいます。

FMサルース(横浜コミュニティ放送:青葉区)生放送に中山さんが出演時に撮影。「日吉楽市」実行委員長として、リスナーにぜひ日吉の街へお越しください、とアピール。後ろの江戸法被(はっぴ)は「羽田っ子の名残です」とのこと(2016年5月10日)

FMサルース(横浜コミュニティ放送:青葉区)生放送に中山さんが出演時に撮影。「日吉楽市」実行委員長として、リスナーにぜひ日吉の街へお越しください、とアピール。後ろの江戸法被(はっぴ)は「羽田っ子の名残です」とのこと(2016年5月10日)

学生時代は東京の赤坂で過ごし、「野球場でのビール売りや、青山のレコード会社での掃除など、ありとあらゆるアルバイトを体験しました」という「何でも屋」気質の中山さん。社会に出てからも、お神輿を浅草で作ったり、グラフィックデザイナーとして活躍したりと、「器用に何かをするほうで」と、今につながる“新しい何かを作る”ことが得意なんだとか。全国的に大ヒットした大手飲料メーカーのキャラクターや、世の中に出始めた草創期のクレジット・キャッシュカードのデザインまで手がけたことがあります、と、若き日々を振り返ります。

その後、故郷・羽田に舞い戻り、親族関係の会社で勤務。経営者としても活躍しましたが、1995(平成7)年頃から新たに輸出メインの貿易業を個人で立ち上げた中山さん。併せ、今につながる骨董(こっとう)の仕事もスタートさせました。

地元・羽田の仲間たちから、骨董について様々なことを教わり、ネットワークも広がりました。当時事業を行っていた同じく大田区の大森から、日吉に移住するきっかけも、骨董に関するご用命を日吉近郊の方からいただいたことが縁で、2011年に日吉に来ることになったんです」と、“仕事と人とのつながり”で、この街・日吉に住むことになったと語る中山さん。

お祭りが“かなり”多かったという羽田や東京の街を知る中山さんには、この日吉の街、特に中央通りなど、大きな商店街が多いにもかかわらず、商店街が主催するイベントが“あまりに”数少ないことが大変気になり、今回のフリーマーケット「日吉楽市」を企画することを思い付いた、といいます。

毎年秋に行われる日吉中央通りと浜銀通りの間にある「メイルロード」のフリーマーケットにも、中山さんは2年連続で出店している(2015年10月撮影)

毎年秋に行われる日吉中央通りと浜銀通りの間にある「メイルロード」のフリーマーケットにも、中山さんは2年連続で出店している(2015年10月撮影)

2、3年前からフリーマーケットを実施したい、と考えるようになり、実際、メイルロード(日吉中央通りと、浜銀通りの間にある、日吉郵便局がある通り)での恒例のフリーマーケットに、中山さんは2年連続で出店しています。

「実は、経営している骨董屋“古美楽”の店舗兼事務所に、しょっ中、日吉の子どもたちが遊びに来るんです。骨董屋の雰囲気に親しみや“懐かしさ”のようなものを感じてくれるからなのでしょうか。東京・羽田育ちで、“人との距離感”が近い環境で育った自分を、“親しみやすい近所のおじさん”と感じてくれているからなのでしょうか。自転車に乗って、毎週のようにやってくる子、学校のことを色々話してすっきり帰っていく子もいます。東京23区内と違い、児童館もないこの“日吉の街”には、果たして子どもたちの居場所は、あるのかと」と、この日吉近郊の子育て環境、子どもの居場所について心配になっているという中山さん。

また、親や大人たちも同様とのことで、「この骨董の仕事をしていると、どうしても“人とのつながり”が大切になってくるんです。あの家には、こんなものがある、あの場所で、不用品を処分したがっている、など。確かに日吉の街はとても美しく、またそれぞれに素晴らしい方がたくさん住んでいるのですが、“横のつながり”が、やや希薄かな、と感じることが多いです。友達から友達、知り合いから知り合いがつながっていく、ということが極めて少ないと感じます。また、商店街含め、市民が年中参加できるようなお祭りが本当に少ないというのも、そういう一人ひとりの気質や心持ちも背景にあるのでしょうが、少し、というよりかなり街に元気がないのでは、と心配になったんです」と、今回のフリーマーケットで、ぜひ街を元気にしたい、と思うようになった“理由”を語ります。

「古美楽(こびらく)」が出品予定のリサイクル着物や帯をリメイクしたバッグ。日本文化を大切にする古美楽らしい商品。「ぜひ手に取って、着物や帯の鮮やかさを感じてもらえたら」と、古美楽勤務・フリマ実行委員の佐藤さんもおすすめの逸品

「古美楽(こびらく)」が出品予定のリサイクル着物や帯をリメイクしたバッグ。日本文化を大切にする古美楽らしい商品。「ぜひ手に取って、着物や帯の鮮やかさを感じてもらえたら」と、古美楽勤務・フリマ実行委員の佐藤さんもおすすめの逸品

前回の「日吉楽市」の荒天中止を現場で伝えようと待機していると、続々と、特に地元のご高齢の方々が多く来場したとのこと。「インターネットを使わない世代だから、なのかもしれませんが、“残念だわ”と、わざわざお越しいただいた上に、次の開催に対する要望も、多く聞いたんです。これは、必ず、また実施しなくては、“居場所”“気軽に立ち寄れる場所”を求めているのは、子どもに限らず、日吉の皆さん、特に大人も、全く同様であると。また、電話やメールでの反響もものすごかった。これは、もう、今回の企画、“再チャレンジ”をせずにはいられない状況でした」。

ぜひ、今回のフリーマーケットにも、気軽に、ぶらり立ち寄っていただけたなら、と中山さん。「“掘り出し物を探す”というのは、フリーマーケットという大きなイベントの最大の魅力でもあるのですが、まずは皆さんに“来てもらえる場”、“楽しんでいただける場”を提供させていただくことこそが、何より大切なのではないか、と、今回も再度の実施に向け、日々準備を行ってきました。ぜひ、売る側も、買う側も、楽しい一日になったなら」と、参加者全員が楽しめるイベントになるようにと願っていますとのこと。「人間の本質には、きっと、“お祭りや賑わいを楽しみたい”という気持ちが、きっと根っこにあるはず、と信じています」と、今回のポスターのデザインや、「日吉楽市」という名称に込めた想いについても、こっそり教えてくれました。

日吉中央通りのお店を一軒一軒回り、心からの共感者、心からの仲間たちを少しずつ増やしていった中山さん。「羽田では、当たり前のことだったので」と、屈託ない笑顔で語ります。

日吉をより多くの人々の「賑わいの場」とすることができるのか。中山さんやこの初イベントに賛同する人々の想いはフリーマーケットの舞台へと続く

日吉をより多くの人々の「賑わいの場」とすることができるのか。中山さんやこの初イベントに賛同する人々の想いはフリーマーケットの舞台へと続く

日吉中央通り初のフリーマーケット「日吉楽市」は、5月22日(日)9時から15時30分までの開催。雨天・荒天時は、5月29日(日)に順延。中止(順延)の場合は、開催当日の朝6時に「日吉楽市」ホームページ上にて発表。車両通行止め(道路使用)は7時から17時まで約80店が出店予定。当日は飲食物や生もの(植物など)の販売はなし。「ぜひ、日吉中央通りのお店をご利用ください」とのこと。

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当日の交通規制の案内

当日の交通規制の案内

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【参考リンク】

フリーマーケット「日吉楽市」ホームページ ※順延の場合、当日朝6時に告知予定

フリーマーケット「日吉楽市」出店希望の方へ(出店規約・注意事項等の記載もあり)

フリーマーケット「日吉楽市」Twitter

「古美楽」Kobiraku~着物のリメイクバッグ等の販売(ハンドメイドマーケット minne~ミンネ)


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