綱島の地下深くでトンネル掘削を行うための巨大な「シールドマシン」が組み立てられつつあります。
相鉄・東急直通線の工事を行う鉄道・運輸機構はこのほど、最新となる今月(2018年9月)付けの広報紙「神奈川東部方面線だより」を発行し、2023年3月までの開通を目指す「相鉄・東急直通線」の工事状況を公表しました。
今号では、新綱島駅(仮称)の鶴見川寄り(綱島東)で、新横浜駅へ向かう「新横浜トンネル」(新横浜駅~新綱島駅間、約3.3キロ)を掘るための「シールドマシン」と呼ばれる円筒形の掘削機を今年7月から組み立てており、直径9.7メートルで全長11.2メートルにおよぶマシンの写真を公開しています。
シールドマシンの先頭部分には、カッタービットと呼ばれる円形の“削り刃”が付けられ、これを回転させながら地下の岩盤を削って掘り進めるもの。
新横浜トンネルでは、削る際に泥水を潤滑油的に使いながら掘り進める「密閉型泥水(でいすい)式シールド工法」を採用し、掘削した際の土や石については綱島東の処理施設にいったん集め、ダンプカーなどで外部へ排出するといいます。
掘削工事は今年12月にも新綱島駅側から始め、1カ月間に最大250メートルを掘り進める計画です。
なお、新綱島駅の工事については、駅の最下部となるコンクリートの床を作っている段階だと写真で紹介していました。
新綱島駅の日吉側から箕輪町へ掘り進める綱島トンネル(箕輪町~新綱島駅、約1.1キロ)についての記載はありませんでした。
【関連記事】
・<相鉄・東急直通線>日吉駅~新綱島駅間など、2018年7月の工事進捗を公開(2018年8月3日、直近の工事状況)
・<トンネル工事で説明会>新綱島駅の建設は「正念場」、掘進は1日最大14メートル(2018年5月28日、新横浜トンネルについて)
【参考リンク】
・「相鉄・東急直通線」などの工事進捗状況(鉄道・運輸機構)