マスクは不足し満員電車も懸念、「新型コロナ」にどう対処すればいいのか

横浜日吉新聞

品薄のマスクを何とか探し出し、手洗いを徹底するしかないのでしょうか。

満員電車に乗らざるを得ない環境だけに不安だ

「新型コロナウイルス」への感染者の数が増えるなか、横浜市や川崎市、神奈川県、厚生労働省などがインターネット上に特設ページを設けたり、相談コールセンターを開設して感染への不安払しょくに取り組む一方、通勤や通学で満員電車に乗らざるを得ない環境では、どう対策すれば良いのか、悩ましいのが現状です。

(2020年)2月24日(月・祝)時点での新型コロナウイルスに関する情報をまとめました。

2月23日(日)11時時点での新型コロナウィルスの発生状況。政府はクルーズ船内での感染は「国際輸送案件」として左下に別途記載しているが、横浜市内で起きている点に注意したい(厚生労働省作成の資料「新型コロナウィルスに関連した感染症の現状と対策」、内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策本部」より)

内閣官房が公開する資料によると、2月23日(日)11時時点で国内では132人が感染し、うち1人が死亡。きのう24日(月・祝)も感染者は増え続けています。

これに加えて、2月3日に横浜港「大黒ふ頭」(鶴見区)に入港した英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」(乗客定員2706人)の船内では634人が感染し、死亡者は2人にのぼっています。

ダイヤモンド・プリンセス号の案内ページや横浜市の出入港情報などによると、同船は横浜港へは2019年だけで計33回にわたって出入港を記録。今年(2020年)は先月1月20日からの「初春の東南アジア大航海」と題した横浜港発着クルーズ(16日間)を終えて客を降ろした後は、すぐに新たな客を乗せ、横浜港発着の沖縄・台湾クルーズ(9日間)を3月7日までに計5回にわたって運航する計画でした。

同船は2013(平成25)年5月に初入港して以後、横浜港とは特に縁が深く、限られた人が乗る高級クルーズ船でもないだけに、感染が広がった今回の東南アジアへの航海でも、身近な場所に住む横浜市民が乗船していた可能性は否定できません。

厚生労働省が公開している「新型コロナウィルスQ&A」の案内チラシ(2月22日版、同省ページより)

一方、神奈川県による新型コロナウイルスへ感染した患者発生の状況発表によると、横浜市内での発症としているのは、2月18日に確認された60歳代のタクシー運転手のみですが、「神奈川県内在住」とだけ明かされている80歳代女性については、海外渡航歴がないにもかかわらず感染していたことが分かり、2月13日に死亡したといいます。また、発表後も県内での感染者は増え続けています。

感染者の居住地や感染前の行動について、具体的な場所はほとんど公表されていませんが、日吉・綱島・高田の周辺でも感染者が発生しても不思議ではない、といえるのが現状です。

厚生労働省では、新型コロナウイルス感染症について「発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いことが特徴」とし、「感染から発症までの潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)といわれています」(厚労省「新型コロナウィルスを防ぐには」2月17日作成版)と説明。

「新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染によりうつるといわれています」(同)といい、「まずは手洗いが大切です。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などにこまめに石けんやアルコール消毒液などで手を洗いましょう」(同)などと呼びかけます。

そのうえで、

  • 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている
    (解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
  • 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
  • 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

については、下記に相談してほしいといいます。

日常生活における注意事項としては、「特に屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いるときはご注意下さい」(厚労省「新型コロナウイルスに関するQ&A」2月23日時点版)とするものの、朝や夕方の満員電車に乗らざるを得ない場合は、マスクを付けたり、手洗いを徹底するほかに、注意のしようがない状態です。

マスク50枚で1万7500円という価格を付ける通販事業者も(通販サイト「Amazon」より)

加えて、不足するマスクについて厚労省は、「官民が協力して、国内生産体制の強化や輸入品の確保に取り組み、例年以上の枚数(毎週1億枚以上)を皆さまにお届けできるようになりました」(同)と発表。

ただ、実態は日吉・綱島・高田をはじめとした区内のドラッグストアやコンビニなどでは、花粉症の流行が近づいていることも相まって、どこの店舗でも購入困難な状況は解消されていません。通販サイトでは、マスク不足に乗じて高額な価格で販売している事業者も見られます。

当面は「感染予防」を行うしか無い状況(横浜市のサイト内に掲載されている案内チラシより)

新型コロナウイルスに感染した場合、「現時点で、このウイルスに特に有効な抗ウイルス薬などはなく、対症療法を行います」(厚労省「新型コロナウイルスに関するQ&A」2月23日時点版)。

また、「重症化すると肺炎となり、死亡例も確認されているので注意」(厚労省「新型コロナウィルスを防ぐには」2月17日作成版)が必要とされます。

一方で「ウイルス性の風邪の一種」(同)であるとも判断されているだけに、当面はこれまでの“風邪対策”を強化していくことしか予防の方法は無さそうです。

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【参考リンク】

横浜市「新型コロナウイルス感染症について」(随時更新)

川崎市「【緊急情報】新型コロナウイルス感染症について」(随時更新)

神奈川県「新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」(随時更新)

厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」(随時更新)

厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」(一般の方向け)


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