<港北区の比例代表>自民が得票伸ばし、立憲減少、維新3倍超、国民は市内最多 | 横浜日吉新聞

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選挙区内に新旧総理大臣が3人も訪れた成果でしょうか。「比例代表選挙」では港北区自民党への投票数が4年前の前回総選挙より増えた一方、立憲民主党は票数を減らしています。きのう(2021年)10月31日に投票が行われた衆議院総選挙で、比例代表南関東ブロックに候補者を立てた9政党の横浜市内18区別の得票数が市選挙管理委員会から発表されました。

選挙戦の最終日となった10月30日、日吉駅で演説する自民党の岸田文雄総裁(総理大臣)(写真左)とセンター南駅で演説する立憲民主党の枝野幸男代表

港北区全域を含む「神奈川7区」では与党・自民党公認の鈴木けいすけ(馨祐)氏と野党・立憲民主党公認の中谷一馬(かずま)氏が激しく競り合うなか、与野党の幹部が相次いで港北区や都筑区内を訪れる異例の選挙戦となりましたが、最終的には4300票超の僅差で鈴木氏が5選を果たし、中谷氏も比例代表で再選しています。

政党に投票する比例代表選挙では、港北区内において自民党が5万878票(得票率35.03%)を獲得し、4年前の前回2017(平成29)年10月の総選挙と比べて7500票超、一昨年夏(2019年7月)の「参議院選挙」での比例代表の得票数と比較しても約8700票の上積みとなりました。

横浜市内18区における比例代表での政党別の得票数(横浜市の発表資料を一部加工)

一方、小選挙区で与野党一騎打ちの構図に持ち込んだ立憲民主党ですが、港北区内での得票は3万9513票(得票率23.83%)にとどまり、前回衆院選より2300票超を減らしていました。ただ、一昨年夏の参院選と比べると9900票超の増加となっています。また、同じ小選挙区である都筑区では今回の選挙で立憲民主党への投票が1000票あまり増えていました。

港北区で特徴的だったのは、国民民主党の得票率(6.13%)と得票数(1万157票)が市内18区でもっとも高かったことで、これが立憲民主党への得票数に影響を与えた可能性もあります。

日本維新の会は前回衆院選と比べて3倍以上の増加となる2万1170票(得票率12.77%)を獲得。公明党1万2388票(得票率7.47%)で前回から1100票余を増やし、共産党前回とほぼ同じ1万1714票(得票率7.07%)でした。

れいわ新選組は一昨年夏の参院選において9700票余を港北区で獲得していましたが、今回の衆院選では7566票(得票率4.56%)にとどまっています。

港北区内での各政党の得票数は次の通り。

港北区での「比例代表」得票数(南関東ブロック)

)右側は前回2017(平成29)年10月に行われた衆議院総選挙時の得票
)小数点以下は「按分票」、略称である「民主党」と記載した場合、立憲民主党と国民民主党に按分される

  • 自由民主党58,078(35.03%)←前回50,530票(34.76%)
  • 立憲民主党39,513.651(23.83%)←前回41,872票(28.80%)
  • 日本維新の会21,170(12.77%)←前回6,454票(4.44%)
  • 公明党12,388(7.47%)←前回11,282票(7.76%)
  • 日本共産党11,714(7.07%)←前回11,777票(8.10%)
  • 国民民主党10,157.348(6.13%)←(※参考)希望の党:21,426票(14.74%)
  • れいわ新選組7,566(4.56%)←前回無し
  • 社会民主党2,631(1.59%)←前回1,605票(1.10%)
  • NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で2,583(1.56%)←前回無し

なお、比例代表の南関東ブロック(千葉県・神奈川県・山梨県=定員22人)では、自民党が9議席、立憲民主党は5議席、日本維新の会が3議席、公明党は2議席、共産党と国民民主党、れいわ新選組がそれぞれ1議席を獲得しました。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

【関連記事】

<衆院選>激戦の小選挙区は僅差で鈴木氏が5選、中谷氏は比例で再選(2021年11月1日、神奈川7区の結果)

<参院選>「れいわ」への投票目立った港北区、立憲や維新も伸びる(2019年7月23日、一昨年夏の参院選)

【参考リンク】

NHK衆院選2021開票速報「比例代表 南関東ブロック」(各党の得票数、当選議員など)

横浜市「衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査(令和3年10月31日執行)」(市内各区の「結果票」など)


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