GWは横浜市・川崎市の「まん延防止」強化、酒類提供の終日停止求める | 横浜日吉新聞

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県内に来ないで、県民は県外へ出ないで――。神奈川県は、ゴールデンウイーク(GW)前日の今月(2021年)4月28日(水)から、横浜市や川崎市などに適用されている「まん延防止措置(正式名称:新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置)」を強化し、5月11日(火)までの期間中、飲食店などに対し20時までの時短営業に加え、酒類の提供を終日停止するよう要請します。

昨年に続き今年もGW期間中は行楽や外出の自粛が求められる(4月23日、神奈川県知事メッセージ動画より)

同期間、東京都では「緊急事態宣言」が発出され、飲食店への休業要請が行われることに対応したもので、県境を超えた会食を抑止したいとの意図があります。

今回、東京都に発出される緊急事態宣言では、生活必需品の販売店を除き、大型商業施設や博物館、スポーツ施設など幅広い範囲に休業を要請するほか、外出を誘引するイベントの中止や延期も求めています。

横浜市や川崎市などに適用されている「まん延防止措置」は、緊急事態宣言の“一歩手前”の対策であり、「時短」の要請は可能とする一方、「休業」の要請はできないことから、酒類の提供を止めることで、都内から人の流れを抑えたい考え。

政府は、きわめて感染力の強い「変異株」が感染の急拡大につながったと説明する(内閣官房がYouTubeに公開したメッセージ動画より)

神奈川県の黒岩祐治知事は、4月24日に公開したメッセージ動画で、「今年も、GWは我慢のウイークです」とし、「県外にお住いの皆さん、今は神奈川に遊びに来ないでください。県民の皆さん、今は神奈川の外に遊びに行かないでください。そして、ご家族とともに静かなGWを過ごしてください」などと、GW中に“遊び(行楽)”で移動しないよう求めています。

東京都でも「通勤も含め、どうしても出勤が必要な方以外は、可能な限り東京に来ないで」と呼びかけます。

一方、県内では5月11日(火)までの期間中、日産スタジアムや横浜スタジアム、横浜アリーナ、等々力陸上競技場などでスポーツの試合やイベントが上限5000人の有観客で予定されています。また、横浜・川崎両市では大型商業施設など、都内を含めた広範囲から集客が見込まれる施設の営業が行われることから、実際に首都圏で行楽客の流れを止めることは困難といえそうです。

【関連記事】

5月中は続く横浜・川崎の「まん延防止」、営業時間や酒類提供を制限(2021年5月8日、結局期間は延長されることになった)リンク追記

5/11(火)まで横浜・川崎に「まん延防止措置」、緊急事態と何が違うのか?(2021年4月19日)

【参考リンク】

知事メッセージ(令和3年4月24日)(神奈川県、GW中の外出自粛を求める)

内閣官房「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」について


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