神奈川県では、きょう(2020年)5月27日(水)0時にすべての業種・施設への「休業要請」が一斉に解除されました。一方、感染防止対策として、当面は夜22時までの短縮営業とすることや「感染防止対策取組書」の掲出を求めており、来客者には通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した「コロナお知らせシステム」の運用も始めます。
先月4月7日から神奈川県などの首都圏に出されていた国の「緊急事態宣言」が5月25日(月)で解除されたことにともない、県では店舗や施設に行っていた休業要請もきょう27日(水)0時時点で一斉に解除。
休業が要請されていたキャバレーやバー、パチンコ店、ネットカフェ、カラオケボックス、ライブハウスといった「遊興施設」や、生活必需品以外を扱う「大型商業施設」などを含め、当面は22時までの営業が可能となりました。
一方、県では店舗や施設側に対し、新型コロナウイルスへの感染防止対策を徹底するよう求めており、業種別にカスタマイズした独自の対策チェックリストをきのう5月26日から公開。
チェックリストに基づいた取り組み内容をWeb上から登録し、個別に発行された「感染防止対策取組書」を店内外などに掲出するよう呼び掛けます。
黒岩祐治知事は「このお店は感染防止対策をしっかりとやっているお店だなといったことを見て、(店舗などを)選んでいただきたい」と県民向けの動画メッセージで話しています。
この感染防止対策取組書には個別のQRコードも付いており、これを来客者がスマートフォンで読み取ると、個人情報を除いた形で来店記録が登録され、もし感染者が同じ時間帯に利用していた場合にはLINEで通知される仕組みを構築。
県では「LINEコロナお知らせシステム」と名付けたこの仕組みを活用することで、店舗や施設での感染拡大の防止と利用者の安心感を確保していく考えです。
【関連記事】
・神奈川県の「休業要請」は5/27(水)0時に解除、外出自粛要請も解かれる(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年5月26日)
・どの店や施設が「休業要請」されているのか、利用者から見ても分かりづらい(2020年4月15日、神奈川県は5月27日午前0時に一斉解除)
・<横浜市長>テレビ取材は「県知事に集中」、市の発信強化は難しい状況(2020年5月13日、緊急事態宣言にかかわる運用は知事に権限)
【参考リンク】
・事業活動再開に伴う感染拡大防止対策について(神奈川県、2020年5月26日公開、業種別チェックリストなど)
・LINEコロナお知らせシステムの案内(神奈川県、2020年5月26日公開)