都と連携し神奈川県も「外出自粛」要請、桜シーズンの土日に警戒姿勢 | 横浜日吉新聞

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東京都が外出自粛を要請したことで神奈川県など隣接地域も連携する形に(東京都「2020年3月25日小池百合子都知事会見の動画ページ」より)

東京都の動きと連携し、神奈川県でも県民の外出自粛要請が出されました。都内への通勤・通学者の目立つ日吉・綱島・高田では、県の黒岩祐治知事がきょう(2020年)3月26日(木)午後に正式発表する以前に、午前中から食品スーパーに行列が見られるなど、早々に日常生活への影響が出ています。【2020年3月26日18:17記事公開、20:53一部情報追加】

東京都では昨日3月25日(水)に1日の感染者数が40人を超え、同日20時過ぎから東京都の小池百合子知事が緊急会見で外出の自粛要請を行ったことがニュース速報などで報じられました。

都と連携し黒岩知事も3月26日午後に外出自粛を呼びかけた(神奈川県知事記者会見の動画ページより)

これをうけ、横浜市や川崎市などが都に接している神奈川県も都と連携することを決定。横浜市の林文子市長も「横浜市から1日に約43万人の方が、東京23区内に通勤・通学されています。このように、東京との人の移動が多い横浜市も、予断を許さない状況にあります」(3月26日夜発表のコメント)との認識を示します。

今月3月25日午後現在で県内の感染者は86人(うち横浜市15人、川崎市8人、クルーズ船乗船者とチャーター便帰国者の感染者は除く)と「感染拡大のスピードを抑制できている」(黒岩知事)とする一方、「ある時突然、患者が爆発的に増加する『オーバーシュート』が起きる可能性は否定できない。みんなで耐えていかなければならない重要な時期」(同)として、県民の外出自粛要請をきょう26日午後に発表したものです。

夕刊紙では「東京壊滅」「東京封鎖パニック」などという見出しも踊っていた(3月26日午後、都内の駅売店で)

今後、日常的に必要な食料品を買うなど以外は、不要不急の外出を控えてほしいといい、仕事についても、できるだけ自宅でできるよう工夫をお願いしたい」(同)と呼びかけます。

また、「この土日は桜が特に美しい時期にあたっているので、思わず気持ちも緩みがちなところ」(同知事)であることから、「特に今週末については外出の自粛をお願いいたします」と強調しました。

神奈川県も東京都と同様に、三つの「密」を避けるよう呼び掛けている(東京都の資料より)

都内への通勤・通学者が目立つ日吉・綱島・高田では、都の動きにいち早く反応する形で、きょう3月26日の午前中から食品スーパーに買物へ出かける人が目立ち、午後になると、精算までに30分以上を要するほどレジに行列ができているスーパーも見られました。

すでに一部のスーパーや商業施設ではチラシの配布を取り止めたり、テナントの一部休業を検討したりする動きもあり、日常生活に今後さまざまな影響が出そうです。

【関連記事】

神奈川県も「東京都と同じ」休業要請、生活必需の店舗を除き営業が難しく(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年4月11日、その後、緊急事態宣言に基づき神奈川県でも休業要請が出された)

<新型コロナ>港北区周辺のイベント中止、施設休業など影響の一覧(3/25更新)(大半のイベントが中止・延期となっている)

<横浜市>市民向け施設の閉館は4/12(日)まで継続、市主催イベント自粛も(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年3月26日)

「新型コロナウイルス」に関する影響の記事一覧(横浜日吉新聞)

【参考リンク】

神奈川県「新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」

横浜市「横浜市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」

川崎市「川崎市内の新型コロナウイルスに感染した患者の発生状況」

東京都「都内の最新感染動向」


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