【2016年7月の記事です】2016年の「土用の丑(うし)」の日が7月30日に迫ってきました。夏の暑さもあいまって「うなぎ」が恋しくなる季節ではないでしょうか。日吉・高田エリアには、名店として不動の地位を築くうなぎ料理専門店の「しま村」(高田東3)がありますが、港北区内でもっともうなぎ料理店が集中しているとみられるのが新横浜駅の周辺です。これは意外に知られていません。
新横浜駅の近くで知る人ぞ知るうなぎの名店が「御食事処スズキ」。観光や行楽客が訪れる機会はほぼない篠原口(JR横浜線側)から歩いて5分ほどで行ける篠原町の住宅街「表谷(おもてや)地区」にある小ぢんまりとした専門店です。まさに“お食事処”という雰囲気の店構えをしています。
特別養殖うなぎの「坂東太郎」を味わえる店として知られた存在で、注文後に店の水槽で泳ぐうなぎをさばくため、30~40分の時間がかかります。「うな重 梅」が税込2570円という価格も嬉しく、11時30分から13時30分のランチタイムに限り、坂東太郎ではない「うな丼」も税込1250円で提供されています。こちらはそんなに時間はかかりません。
はじめて行くには駅篠原口からの道が少し分かりづらく、いつも閉まっているような玄関も初めての人には若干入りづらかったりしますが、それがまた“食通”を喜ばせているのかもしれません。
一方、ハローワーク港北や港北警察署、大型家具店「ルームズ大正堂新横浜店」などを訪れた際に、どうしても気になってしまう存在が環状2号線の太尾新道入口交差点(ルームズ大正堂前)にある「うなぎ大黒屋 新横浜店」(大豆戸=まめど=町)です。交差点の角という好立地に加え、黒っぽいシックな2階建ての建物は目立ちます。
こちらの店は、スパゲティーの「洋麺屋五右衛門」や喫茶店「星乃珈琲店」を展開するレストランチェーン大手、日本レストランシステムによるチェーン店ではあるものの、うなぎ大黒屋は日本に2店舗、新横浜と目黒にしかない貴重な存在。設立時から江戸前うなぎ職人の苅込勇吉さんが板長をつとめ、宮崎県・鹿児島県産うなぎを提供してきた専門店です。「うな丼」が税抜き2200円、「うな重」は同2500円という比較的リーズナブルな価格帯。新横浜駅から歩くと横浜アリーナを越えた先にあり、徒歩で10~12分ほどかかりますが、駐車場を完備しているので車で訪れる際は便利です。
新横浜駅(新幹線口)の周辺でうなぎを味わいたい、という方には日本料理店がおすすめです。
「日本料理 成城きた山 横浜店」(新横浜2、「新横浜スケートセンター」の裏手付近)の名物はオープン時からのメニューである「ひつまぶし」。「並」は税込3400円で味わうことができ、「うな重(並)」(同3200円)も用意されています。夜は全8品の「うなぎ会席」(同6200円)もあり、接待で使うにも最適なお店といえそうです。
駅からもっとも近いのが「新横浜グレイスホテル」の地下1階にある「日本料理ぎん」。同店の恒例メニューとして、2016年は7月1日(金)から8月31日(水)まで「特製 鰻重御膳」を税込3900円で提供しています。なお、ランチタイムは要予約とのことです。暑い中、街を歩かずにうなぎを味わえるのはここだけかもしれません。
この時期、新横浜を訪れる機会がありましたら、ぜひうなぎを食してみてください。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」と一部共通配信記事です
【参考リンク】
・うなぎ大黒屋(大豆戸町、港北警察署近く)(公式/食べログ)
・日本料理 きた山 横浜店(スケートセンター近く)(公式/食べログ)