安心・安全に歩ける歩道がいよいよ完成へ――最終章を迎えた2月末頃の工事終了を前に、「道路拡張工事」を学ぶ特別授業がおこなわれました。
横浜市港北土木事務所(大倉山7、奥野雅量所長)は、きのう(2022年)1月17日(月)、横浜市立下田小学校(下田町4、宮本仁志校長)で、同小学校西側のバス通りとなっている市道「下田97号線」で現在おこなわれている歩道拡張工事についての「出前授業」と名付けた特別授業をおこないました。
市道下田97号線は、道路の左右で歩道が一部にしかない状態が見られていたことから、2019年夏頃から2020年の夏頃まで工事がおこなわれ、学校から坂を下る場所に位置する北西側の道路左右に歩道が整備されていました。
今回の特別授業は、昨年(2021年)9月からおこなわれてきた学校敷地から南西側の市道下田97号線に位置する約40メートルの長さの「歩道拡張工事」についておこなわれたもの。
工事をおこなう同土木事務所や、現場で工事を請け負う泰平建設株式会社(都筑区東方町)の工事担当者らが講師として来校、同校の体育館で約50分間にわたり工事についての説明や、歩道を拡張するための工事プロセスの詳細を6年生の児童約120人と教職員に説明していました。
午後の授業時には、工事現場で監督をおこなっている泰平建設の安藤静雄さんにより、実際に学校敷地内外の工事現場をクラスごとに見学。工事の現状について「リアル」な場での説明を受けていました。
これらの道路拡張に向けての動きは、小学校が主体となり保護者や町内会などで組織され、土木事務所や警察、区役所などが協力しながら通学路の安全対策を進めている「スクールゾーン対策協議会」など、学校や地域からの“悲願”ともいえる要望を受けて実現したといいます。
今回の企画をすすめた菊地園子副校長は、「今回の授業を受講した6年生たちが将来大きくなった際に、子どもたちに『工事をおこない、歩道を広くした』というエピソードを話してもらえたら」と、今おこなわれている工事について、将来にわたり語り継いでいってもらいたいとの想いを語ります。
同土木事務所から依頼を受けて特別授業をおこなった泰平建設の飯野亜由美社長は、「歩道など道路工事に強みを持つ当社が小学校で講義をおこなうのは初めて」と、この日のために全校児童や教職員のために特別に用意したというエコバックを持参しプレゼント。
工事の様子を日々眺めているという子どもたちとの出会いを喜びながら、「センチ(cm)、ミリ(mm)単位」で作業をおこなってきたという“仕事の精緻(せいち)さ”、同社の強みである道路工事についてアピールできたことに手応えを感じているかのようでした。
同土木事務所の岡田貴志係長は、「これまで歩道拡張への地域の皆様の多大なる協力をいただきました」と、2017(平成29)年度からの事業の取り組みの中で時には“時間がかかったこともあった”とその歩みを振り返りながら、地域ぐるみでの事業がおこなわれていることへの感謝の意を表します。
工事の終了となる2月末頃までに、1年生から6年生までの児童が考え描いたという38枚の絵を参考に、学校と歩道の間の柵(さく)に「絵(イラスト)」を描き設置する予定とのことで、歩道拡張工事のフィナーレを“優しく彩る”シーンが期待できそうです。
【関連記事】
・<下田小>校門前のバス通り両側に歩道整備へ、用地取得が順調なら3年後(2017年5月31日)
・下田小前と日大高入口交差点近くの市道、「歩道の拡張」計画に国が予算を配分(2019年4月3日)
【参考リンク】
・1月17日(月)学校の様子(横浜市立下田小学校)※今回の特別(出前)授業についても掲載
・横浜市立下田小学校にて「歩道拡張工事」についての【出前授業(特別授業)】を実施いたしました(泰平建設株式会社)※リンク追記