日曜早朝に日吉の渡辺さん奮闘、エフエム東京の「ビジネス番組」が2年目に突入 | 横浜日吉新聞

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日吉在住の流通アナリスト・渡辺広明さんらが出演するTOKYO FM(エフエム東京)のラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」が今月(2023年6月)で放送から2年目に入り、日曜早朝のビジネス生番組として定着しつつあります。

ローソンで20年以上にわたって勤務してきた経験からコンビニエンスストアや消費動向の専門家として、テレビ番組・雑誌などで著述活動を展開してきた渡辺さんの企画による同番組。

TOKYO FMのラジオ番組「馬渕・渡辺の#ビジトピ」では30分でビジネスや金融のことをコンパクトに知ることができる(番組公式サイトより)

経済アナリストの馬渕磨理子さんと渡辺さんが1週間の“ビジネストピック”を30分間に凝縮して語るというコンセプトで昨年(2022年)6月5日にスタートしています。

「30分聴くだけで翌週の仕事に役立つ、そんな番組を作りたいとの思いがずっとありました」と渡辺さん。55歳を迎えた昨年の正月に「今、新しいことをしなければ」と行動に移し、自ら企画を立ててスポンサーを探し出し、ラジオ局に持ち込んで番組化にこぎつけたといいます。

渡辺さんの専門外であるマクロ経済や金融面などを語る専門家として招いたのが経済アナリストの馬渕さんでした。

毎週日曜日の朝6時から正月も含めて半蔵門にあるTOKYO FMのスタジオから生放送を続けている(渡辺さんのTwitterより)

「自分もワーカーホリック(仕事中毒)な面があるのですが、馬渕さんは僕の1.5倍くらいは仕事をこなし、真面目できっちりした方。番組を作りたいと思ったときにまず浮かんできました」と一回り以上年上の渡辺さんが驚くほどの仕事をこなし続ける専門家の力を得て、2人の苗字を冠したラジオ番組が始まります。

テレビやラジオ番組の多くが録画や録音で済ますことも多い日曜早朝ですが、「ラジオは生放送しないと面白くない」といい、朝4時に日吉から車を走らせて千代田区半蔵門のスタジオに向かいます。

「電車がないので“サブスク”で車を借りて移動しているのですが、この時間帯なら日吉から40分もあれば楽に着けるんですよ」と、時には24時間営業する渋谷の「ドン・キホーテ」に立ち寄って番組内でしゃべる“新鮮なネタ”も拾うバイタリティを発揮。

日曜日だった今年の元旦も「コンビニ出身なので、元日は働くのが当たり前という感覚」と通常の生放送を行い、普段は聴いていない層にもアピールできたことを喜ぶ一方、「正月早々から仕事をさせてしまうことになってしまった馬渕さんやスタッフの皆さんには申し訳ない気持ちがあります」と反省の言葉も。

TOKYO FMなどによる音声コンテンツサイト「AuDee(オーディー)」では過去の番組だけでなく、オンエア以外の特別編も聴くことができる(AuDeeの同番組ページより)

ラジオに対する思いについては、「ニュースなどのテレビ番組に出演する際は評論家然となってしまうことが多く、視聴者の方には“真面目で怖いおやじ”と思われいるようなのですが、普段は何時間も楽しく雑談してしまう人間なので、ラジオ番組では自分らしくやれてます」と相性が合う喜びを語ります。

番組リスナーに対するサービス精神は30分間の番組内にとどまらず、オンエア中に伝えきれなかった内容の解説番組を番組終了後につくり、TOKYO FMなどが参加する音声コンテンツサイトの「AuDee(オーディー)」で公開を続けます。

さらに「ラジオだけでは情報や知識が流れていってしまい、ストックができない」と今年早々には書籍「ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた」(2023年1月、フォレスト出版)を馬渕さんとともに出版。

図表やイラストも多く盛り込み、日本の経済や消費動向をラジオ番組と同様に分かりやすい言葉で幅広い読者に伝えました。

今年1月にはフォレスト出版から書籍「ニッポン経済の問題を消費者目線で考えてみた」を刊行し、ラジオで伝えきれなかった経済・消費動向を幅広く伝えている

ローソンの商品開発者だった2008(平成20)年に大手経済雑誌のウェブ版にコラムの連載を始めたこと機に、メディアからコメントを求められることが増え、テレビやラジオ番組へのゲスト出演につながっていった渡辺さん。

多くの方に喜んでもらいたい、という思いはコンビニで商品開発を担当していた頃からまったく変わりません。メディアでの発信はその延長線上といえるのかもしれません」。

独立して事務所を立ち上げた現在もコンビニ業界時代の初心を忘れず、顧客ニーズの最前線を知る目的で定期的にコンビニ店員としてレジに立っているといい、「慣れたバイトの高校生や大学生の人たちのようにはレジを打てないので最初は焦りますが、コンビニはすべて層のお客さんが来られますので、世の中を知ることができる貴重な経験」と今後も続けていく考えです。

「日吉の街に活気が戻ってきて嬉しい、今年の夏は盆踊りが楽しみです」と話す渡辺さん、実は地元のさまざまな動きもかなりウォッチしている

もしかすると日吉や綱島周辺のコンビニに渡辺さんの姿があり、そこでの経験がラジオ番組やメディアでの発信に生かされていくのかもしれません。

なお、「馬渕・渡辺の#ビジトピ」は毎週日曜日の朝6時からTOKYO FM(80.0MHz)とインターネット配信の「radiko(ラジコ)」で聴取できるほか、AuDee(オーディー)では過去の放送分とオンエア部分以外の特別編も聴くことができます。

日曜の朝に早起きしなくてもインターネットで“聞き逃し聴取”が可能となっており、通勤時などに聴いておくことで、ビジネスや雑談の場に役立つはずです。

【関連記事】

・【ST線フォーラム~登壇者】日吉地区:渡辺広明さん(流通ジャーナリスト・マーケティングアナリスト)(2022年6月21日、地元の日吉に対する思いなど)

日吉在住“コンビニ博士”の集大成、8/25(金)に流通評論家・渡辺広明さんが著書(2017年8月19日)

【参考リンク】

TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」番組公式サイト(番組へのメッセージ送信も可能)

AuDee(オーディー)「馬渕・渡辺の#ビジトピ」(過去の放送分や特別編も聴くことができる)

やらまいかマーケティング(渡辺広明公式サイト)(出演情報など)


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