売上や利益などすべての面でコーエーが過去最高の業績となりました。箕輪町1丁目に本社を置く株式会社コーエーテクモホールディングス(襟川陽一社長)は、2021年3月期(2020年4月~2021年3月)の連結決算をきのう(2021年)4月26日に発表し、売上高が前期比41.6%増、営業利益は同73%増と好調でした。
2021年3月期の売上高は、前期比41.6%増となる603億7000万円、営業利益が同73%増の243億9700万円、経常利益は同108.3%増の392億9900万円、当期純利益が同93.1%増の295億5000万円となり、すべての項目で過去最高の業績と11期連続での増益を達成しています。
同社のパッケージゲームでは、任天堂の人気ゲーム「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の世界感を継承したNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けの「ゼルダ無双(むそう)厄災の黙示録(やくさいのもくしろく)」(2020年11月20日発売)が全世界で累計出荷本数370万本を超えるヒット作となりました。
また、スマートフォン向けゲームは、昨年9月に国内でサービスを開始した「三國志 覇道」が月商10億円を達成するなど収益に貢献。
同社がライセンス供与して中国で配信中の「三国志・戦略版」(2019年9月開始)は今年1月に台湾、2月には韓国で新たにサービスを開始しており、ダウンロード数は5000万を突破したといいます。
一方、アミューズメント施設「テクモピア」やスロット・パチンコからなる「アミューズメント事業」と、みなとみらいエリアの同社新社屋で2020年3月にオープンしたライブハウス型ホール「KT Zepp Yokohama(KTゼップヨコハマ)」の運営や賃貸物件などを展開する「不動産事業」では、どちらも前年と比べ売上は延ばしたものの、新型コロナ禍の影響などから営業利益が減りました。
次期2022年3月期の業績予想については、新型コロナ禍収束後の競争環境が厳しくなると想定し、売上高が650億円(前年同期比7.7%増)、営業利益245億円(同0.4%増)、経常利益365億円(同7.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益265億円(同10.3%減)と保守的な計画としています。
なお、コーエーテクモホールディングスは、主力事業会社の株式会社コーエーテクモゲームス(鯉沼久史社長)が2020年春から、みなとみらいエリア(新高島駅近く)の新本社へ移っていますが、ホールディングスや株式会社コーエーテクモネットなどは、引き続き箕輪町1丁目に本社を置いています。
【参考リンク】
・コーエーテクモホールディングス(箕輪町1)
・コーエーテクモホールディングスIR情報(業績など)