今期も過去最高の業績となりました。株式会社コーエーテクモホールディングス(箕輪町1、襟川陽一社長)は2022年3月期(2021年4月~2022年3月)の連結決算をきのう(2022年)4月25日に発表し、売上高は前期比20.5%増の727億5900万円、営業利益が同41.5%増の345億2700万円でした。
経常利益は同23.9%増の486億9600万円、純利益は同19.7%増の353億5900万円といずれの数値も過去最高となっています。
一昨年9月に国内でサービスを始めたスマートフォンゲーム「三國志 覇道」が堅調に推移したほか、同社が中国などアジア地域でIP(Intellectual Property=ゲームなどの知的財産・版権)許諾した「三国志・戦略版」(日本では「三國志 真戦」)などが収益に貢献したといいます。
好調な業績をうけて同社では、「最大の功労者である社員の活躍に報い、更なる飛躍に向けた就業環境を整えるため」として、社員の基本給を平均で23%(平均月額7万3000円)増額し、通常の業績賞与とは別に特別賞与の支給を決定。また、大卒の初任給は5万6000円引き上げて29万円(時間外手当は別途)とすることを決めています。
次期(2023年3月期)の業績見通しとしては、売上高770億円(前年同期比5.8%増)、営業利益325億円(同5.9%減)、経常利益425億円(同12.7%減)、純利益315億円(同10.9%減)を見込みます。
減益の計画としているのは、年度を跨いだ大型タイトルの開発を予定していることや、IP許諾収益について保守的に見ているためとのこと。
なお、同社は次の3年間の目標を定めた中期経営計画で、2023年3月期に「売上高900億円、営業利益300億円、経常利益400億円」などを目標としていましたが、前倒しで達成したため、2025年3月期に「売上高1000億円、営業利益400億円、経常利益500億円」を目標とする新たな中期経営計画を策定しています。
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・【前年記事】<21年3月期>コーエーが過去最高の業績、スマホ向け「三國志 覇道」など貢献(2021年4月27日)
・港北区内の12社が最上位「プライム市場」へ移行、東証再編で(新横浜新聞~しんよこ新聞、2022年4月6日、コーエーテクモも「プライム」へ移行)
【参考リンク】
・コーエーテクモホールディングス(箕輪町1)
・コーエーテクモホールディングスIR情報(業績など)