「電子計測器メーカー」から「AIソリューション企業」へ進化させていく考えです。
綱島東2丁目に本社を置く東証スタンダード上場のリーダー電子株式会社(長尾行造社長)は今月(2025年)12月8日、第三者割当で自己株式の処分を行い、その割当先である「ACGグロース1号投資事業有限責任組合」と、同投資ファンドを運営するAnchor Capital Group(アンカー・キャピタル・グループ=ACG)株式会社(東京都目黒区)と資本提携すると発表しました。
リーダー電子は放送・映像業界向けの波形モニターで高いシェアを持つ計測器メーカーとして知られ、1954(昭和29)年の設立から70年以上の歴史を持つ老舗の“ものづくり企業”。
旧松下通信工業の本社工場(現「綱島SST」)にほど近い綱島東に1960(昭和35)年から本社を置いており、以前は綱島東6丁目(現マンション「ノブレス綱島東」)などに工場も持っていましたが、現在はファブレス化(企画・設計・開発に特化)しています。
計測器事業に加え、2019年から動画制作の自動化・省力化を目指す「Video Management Automation(ビデオ・マネジメント・オートメーション=VMA)」事業を開始。
今年7月にはAI素材検索・生成サービス「AI素材.com」「AIいらすとや」などを展開していたベンチャーのAI Picasso(AIピカソ)株式会社(東京都港区)を完全子会社化しており、同社が持つ画像生成AI技術を融合することでVMA事業をさらに拡大していくといいます。

公式サイトのトップページには、実写とCGの合成作業を自動化するソリューションとして商用化を計画中の「SPWN(スポーン)」に関するデモ動画も公開。当初は「BtoB(法人向け)」として展開し、将来的には「BtoC(一般向け)」にも広げたい考え(リーダー電子公式サイトより)
今回、リーダー電子はACGが組成したACGグロース1号投資事業有限責任組合を割当先とする自己株式の処分を実施するとともに、ACGとの間で投資契約を締結し、取締役候補者の指名権を付与。
ACGはコンテンツ販売・映像配信サービス開発を行う企業への投資を重点分野と位置付け、業界動向や技術ネットワークなど豊富なリソースを持っていることから、リーダー電子は「当社単独での展開よりも早期の事業基盤の構築が可能」として、ACGとともに事業を成長させていく考えです。
今回、第三者割当による自己株式の処分で調達した4億2350万円は、VMA事業拡大のためのエンジニアの獲得や育成などに活用するとしています。
【参考リンク】
・リーダー電子株式会社「第三者割当による自己株式の処分並びに主要株主、主要株主である筆頭株主及びその他の関連会社の異動に関するお知らせ」(PDF、2025年12月8日発表)
・「Anchor Capital Group (ACG)、リーダー電子株式会社への出資を決定」(Anchor Capital Group株式会社、2025年12月8日発表)
・AI Picasso株式会社(画像生成AIベンチャー、リーダー電子が2025年7月に完全子会社化)


