【お知らせ】横浜日吉新聞の9年目、今年は地域で一番大切な「夏」に | 横浜日吉新聞

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2015(平成27)年7月18日にスタートした「横浜日吉新聞」はきょう2023年7月18日(火)で丸8年となり、9年目に入りました。いつもご覧いただきありがとうございます。

今年は少しだけ開始当時の個人的な思い出話を書いてみます。

この「横浜日吉新聞」と題したインターネット上のサイト(ホームページ)を開設するきっかけを説明するのに象徴的な写真が次の1枚です。

まだ幼かった子どもを盆踊りに連れて行こうと思い立つもまったく情報がなく、ようやく見つけ出したのが掲示板の右側に貼られている盆踊りの手書きポスターです。筆を使って文字を書き、カラーコピーの画像を貼り付け、1枚1枚手づくりで掲示板に画びょうやマグネットで貼られています。

地域の色んな状況を知った今では、書いた方の顔も人となりも浮かんできて、微笑ましいような愛おしいような気持ちになるのですが、8年前は少しショックでした。

2015年の当時でさえ、会社員という世界ではインターネットでの情報受発信が必須で、社内外と連絡を取るのにもメールやSNSのメッセージツールが欠かせないなか、都心から東横線や目黒線で家へ帰れば手書きのポスターだけで情報を流通させている世界が目の前にあったのです。

そんな驚きとともに、昼間は都心へ働きに出ている同志の人は情報収集面で困っているに違いない、との思いから一晩で立ち上げたのがこの「横浜日吉新聞」でした。当時、在宅勤務やリモートワークで地域の情報を欲していたという個人的な事情もありました。

2015年7月撮影

街の掲示板で見つけた手書きポスターの情報をもとに子どもと訪れた盆踊りには、派手さも驚きも無かったのですが、生まれ育った家や実家に戻った時のような安心感と何十年も前に見たような懐かしさがあり、ほんの少しだけ自分の住む地域に解け込めた気持ちになったことも、「横浜日吉新聞」を立ち上げたことに影響していたと思います。

毎年夏に開かれる近くの盆踊りは、地域との新たな関わりを発見できる好機、そんな隠れたメッセージを発信することは、これまで丸8年にわたって運営を続ける一つのモチベーションになっていました。

自治会・町内会の役員とか班長とか、何らかの地域団体やイベントの手伝いとか、未経験者には少し高い壁を越えなくとも、まずは地域と関わるきっかけを持てる盆踊りは、地域社会に欠かせないものであり、まだ関わりを持てていない人ともつながれる細い糸だと思っているからです。

新型コロナ禍を機に細い糸が切れそうになってから3年超、この夏は盆踊りをようやく復活できるような環境にまでたどり着きました。

人と会うことや関わることが制限され続けてきたからこそ、盆踊りのように0歳から100歳までの誰もが同じ場所で楽しめる有難さと、地域の温かさを実感できるのではないでしょうか。

8年前の初心を思い出しながら、9年目の夏は少し嬉しい気持ちで情報を発信してまいります。引き続き、ご愛読のほどお願い申し上げます。

2023年7月18日

横浜日吉新聞一般社団法人 地域インターネット新聞社


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