横浜日吉新聞の公開記事が1000本を突破しました!無限大に眠っていた地域の情報 | 横浜日吉新聞

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通算1000本目の記事となりました

昨年2015年7月18日に始めた「横浜日吉新聞」の記事本数が1年弱で1000本を突破しました。一昨日(2016年6月26日)までに合計427万9818回が閲覧され、記事1本あたり平均4279回(拡大写真・図版を含む)が読まれたことになります。(※米グーグル「グーグルアナリティクス」調べ、以下同じ)

昨日(2016年6月27日)に公開した「やさしい にほんご の ようちえん ほいくえん せつめいかい English and Easy-Japanese Introduction to kindergarten/Nursery School」という記事が1000本目となりました。ここでは、日本語の不自由な方に向け、漢字を使わず、ひらがなと英語だけで表記してみました。1000本目にして初の試みです。

これまでの全期間を通じ、もっとも読まれた上位20記事は下記の通りです。日吉と綱島での再開発に関する内容が多くを占めていました。

公開した記事1000本中、もっとも読まれた20本

1.アピタ日吉店、現店舗の閉鎖は11月中か、跡地は野村のエコマンション?(76,574PV)<2015/7/26>【再開発】

これまでにもっとも読まれたのは「アピタ日吉店、現店舗の閉鎖は11月中か、跡地は野村のエコマンション?」という2015年7月26日の記事

これまでにもっとも読まれたのは「アピタ日吉店、現店舗の閉鎖は11月中か、跡地は野村のエコマンション?」という2015年7月26日の記事

2.半世紀近い歴史を刻んだ日本最大級の「日吉台学生ハイツ」、3/20に迫る終幕(39,330PV)<2016/2/20>【再開発】

3.エコタウン開発を目指すパナソニック跡地、9月中旬から米アップル大型施設の建設に着手(39,097PV)<2015/8/18>【再開発】

4.アピタ日吉店が最終日、店長「お叱りや戸惑いの声を多数いただいた」(31,028PV)<2015/11/29>【再開発】

5.2019年4月の東急・相鉄直通まで4年弱、日吉住民から見たメリットとデメリットを考える(30,495PV)<2015/8/19>【再開発】

6.<綱島駅>西口で飲食店オープン続々、東口は開業50年超「駅ビル商店街」で撤退相次ぐ(24,271PV)<2015/9/30>【再開発】

7.<2020年東京五輪>慶應日吉キャンパスが英国代表チームのキャンプ地に(21,941PV)<2016/1/20>

8.<アピタ日吉店の再開発>最大の注目は隣接する野村総研と日本興亜の敷地を含むかどうか(21,524PV)<2015/8/23>【再開発】

9.アピタ日吉店跡地に公立小学校、3敷地合わせ「1000戸程度のマンション」も(19,955PV)<2015/11/20>【再開発】

10.綱島樽町にフィットネス付き日帰り天然温泉、来年4月のオープン前に会員募集(19,387PV)<2015/11/25>

11.アピタ跡地は巨大再開発に、タワーマンションと学校新設という噂の真実味を探る(18,830PV)<2015/9/21>【再開発】

12.横浜市内に「活断層はない」とされますが、熊本と同時期に小規模地震が発生(18,409PV)<2016/4/16>

13.<2016年春ダイヤ改正>副都心線の明治神宮前(原宿)駅、日中は急行停車へ(16,313PV)<2015/12/20>

14.鶴見川の大綱橋付近で中高年男性の水死体、綱島東1丁目の河川敷で発見(14,975PV)<2016/3/12>

15.<相鉄・東急直通の鉄道新線>日吉・綱島住民なら知っておきたい3つの焦点と展望(14,664PV)<2016/5/15>【再開発】

16.慶應矢上キャンパス近くで強盗、大学院生が全治3週間のケガ、4人組の犯人は逃走中(14,517PV)<2016/4/7>

17.<綱島駅ビル>「東急ストア」は来年1月8日に閉店、全テナントが撤退へ(13,735PV)<2015/12/5>【再開発】

18.28階建てタワマンだけじゃない、新綱島駅に作られる「芸術ホール」に注目を(13,437PV)<2015/10/13>【再開発】

19.日吉駅近くで大規模開発も、日吉台学生ハイツが来年3月に閉館へ(12,555PV)<2015/7/26>【再開発】

20.日吉・綱島に最悪のシナリオは「川崎直下地震」、今から何をどう備えるべきか(12,532PV)<2016/4/19>

※もっとも最近の記事では、「45年間親しまれた「サミット日吉店」が6月閉店、下田町でも“スーパー空白”の懸念」(12,263PV)<2016/5/3>が僅差で21位でした

「再開発」「開店・閉店情報」「事件・事故」がベスト3

再開発関連の記事が読まれる傾向にあります

再開発関連の記事が読まれる傾向にあります

公開期間が長いほど、人の目に触れる機会(検索に“引っかかって”くる機会)は多くなりますので、単純に数字だけでは測れない点はありますが、横浜日吉新聞で多くの方に読まれているのは、おおむね「再開発」「開店・閉店情報」「事件・事故」「鉄道関連」に集約されます。

再開発は、街の形が大きく変わる何十年に一度しかない機会です。多数の利害がからむため、行政も事業者も最終決定を行うまでは、情報を表に出しづらいという事情があり、何も伝わってこない住民の間には未確認の噂話ばかりが広がってしまう傾向があります。そのため、再開発関連の記事に閲覧が集中しているものと考えられます。

めったにない機会という点では、2020年の東京五輪も同様で、慶應義塾大学の日吉キャンパスが英国チームのキャンプ地に決まったことも大きな話題を集めました。

開店・閉店情報は、日々の生活に直結する内容として全般的に多く読まれる傾向があります。横浜日吉新聞が創刊してまだ一年も経っていませんが、このわずかな間に「アピタ日吉店」「綱島駅ビル商店街」「サミット日吉店」と何十年も親しまれてきた買物場所が相次いで消えてしまいました。一方で、日吉と綱島では、今後の再開発で新たな店が多数生まれる可能性もあります。そうした不安と期待が閲覧の増加につながっていると考えられます。

火災を含めた事件・事故は、治安の不安という面で生活に直結する内容です。20位以内に入った事件・事故以外にも、空き巣や不審者の情報などを警察発表をもとにできうる限り取り上げており、いずれも多く読まれています。

発見された場所は大綱橋の下流、綱島東1丁目の河川敷

鶴見川は流域が広いだけにさまざまな事故や事件の場所となってしまう

ただ、気になるのは「鶴見川の大綱橋付近で中高年男性の水死体、綱島東1丁目の河川敷で発見」と題した記事を例にあげると、鶴見川で事故(事件)があるたびにこの記事が読まれてしまうことです。

近所で遺体が発見されたということは、近隣住民には大きく不安に感じることですが、特に事件性の少ない場合は大手マスコミが報じることはほとんどありません。警察などの公的機関から公式発表が行われることもまれです。一度、「鶴見川 事件」や「矢上川 事件」(「事故」に変えてもほぼ同じです)で検索してみてください。横浜日吉新聞の記事が上部に表示されてしまいます。何かが起こると、そうした検索が殺到します。本当に知りたい内容ではないのに、結果として古い内容が表示されることになり、発信者として申し訳なく感じております。

地域の読者だけに内容を最適化する工夫が必要

横浜日吉新聞がカバーしたいと考えている「日吉周辺」のエリア図(クリックで拡大)

横浜日吉新聞がカバーしたいと考えている「日吉周辺」のエリア図(クリックで拡大)

鉄道関連の記事も多くの方に読まれていますが、鶴見川のケースと同様に、日吉(周辺の川崎市域含む)や綱島、高田の居住者や通勤・通学者など以外の横浜日吉新聞の読者対象ではない方の閲覧が目立っています。

インターネットの特性上、検索で“引っかかって”しまうのはやむを得ないとしても、本紙は日吉や綱島、高田に特化したインターネット新聞を目指しています。そのため、見出しや記事内容を対象読者に最適化させる工夫をこれからも行っていかなければならないと考えています。

さて、1000本の記事を公開して感じたことは、日吉・綱島・高田という人口(通勤・通学含む)17万5000人ほどのエリアであっても、1年弱で1000の記事となりうる出来事やニュースが眠っていたということです。再開発という特殊な条件がなかったとしても、半分の500本分くらいの記事化は可能だったはずです。

インターネットがこれだけ普及した世の中になっても、地域の細かな情報を集めて発信するということがほとんど行われていません。ネット上に流通しているのは、全国的なメディアから垂れ流された類似情報ばかりです。「(東京中心部から見た)全国」と「地域」を比べると、その情報格差は歴然としています。横浜のような都市であっても、ほんの一部の著名エリア以外での地域情報の流通は、未だ20年ほど前のネット黎明期のようです。

日吉や綱島、高田も同様で、事件や事故以外で、新聞やテレビなどの大手メディアに登場するのは1年に1~2回あれば良いほうではないでしょうか。地域には地域ならではの取り上げるべき情報やニュースがあるにもかかわらず、ほとんどが「無視」されてしまいます。横浜日吉新聞を立ち上げたのは、そうした状況に疑問を感じたことが発端でした。

地域の情報発信という面では、優秀な個人の方や地元企業・団体などが中心となってブログとして発信したり(一例「武蔵小杉ブログ」など)、事業者が運営ノウハウを提供し、地域メディアをフランチャイズ化したりするなどの動き(一例「○○経済新聞」で知られる「みんなの経済新聞ネットワーク」など)はありますが、まだ大きな流れにはなっていません。(※なお、神奈川県内には、紙メディアが中心の「タウンニュース」という優れた地域情報紙がありますが、1つのエリアが行政区単位なので、「地元」や「地域」として考えるには広すぎるように思えました)

1年弱で1000本のニュースや生み出せる日吉や綱島、高田にさえ、これまで誰も進出していません。他の多くの地域もそうでしょう。地域メディアは「苦労する割に商売(利益)になりづらい」という点が理由にあるとみられます。

地域に住む人や企業が、地域内だけで流通する情報を発信することが当たり前という流れが生まれるまで、これからも「横浜日吉新聞」は、日吉から地元情報の発信を続け、地域の役に立つ存在を目指していくとともに、地域メディアのあり方も同時に考えてまいります。これからもご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

【関連内容】

日吉の街で生まれた「なぜ?」に答えることが目標です(2015年創刊当初の思い)

安心の先にある、暮らしやすく、過ごしやすい地域づくりに貢献したい(2016年現在の目標)


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