本当にウチの焼肉でいいの――? 日吉や綱島などに店舗を展開する横浜本社の焼肉チェーンが風変わりな特設サイトを公開するとともに、Twitterを使ったプレゼントキャンペーンを始めています。
港北区内では日吉や綱島、新横浜に3店舗を持つ「七輪焼肉 安安(あんあん)」は、株式会社富士達(神奈川区鶴屋町)が2000(平成12)年に都内で1号店を出店し、現在では首都圏を中心に約140店を展開する焼肉チェーン。
日吉へは2002(平成14)年、翌年には綱島と比較的早い段階から出店していますが、中央通りに近い日吉店では食べ放題店への業態転換が行われたり、駅西口の綱島店は一度閉店後に別の場所で昨年11月に再オープンしたりと、紆余曲折も見られます。
同チェーンの特色は、店名に「安」という字が使われているように、商品価格帯の低く抑えていることで、単品の価格上限は税別490円に設定。1人あたり2500円以内で飲食ができるような店づくりを行っているといいます。
そんな「庶民的なブランド」(同社)を訴求するため、今週(2019年)8月7日に開設したのが「安安でいっか。 」と題した特設サイトです。
若干、自虐(じぎゃく)気味といえる名が付けられた同サイトでは、「こんなときって安安でいいの?」と問いかける“〇×(まるばつ)クイズ”を用意。
たとえば、「給料日前だけど後輩に『焼肉食べたいです』って言われた。」という問いに対し、「〇(まる)安安で良い」「×(ばつ)安安ではない」の2択が提示されます。
〇(まる)をクリックすると、「給料日前は安安でいい」と安安の店舗案内ページへの誘導リンクが現れるのですが、なぜかその下には、「給料日後なら高級焼肉がいい。一か月頑張った自分への最高のご褒美をあげよう、いいお肉食べて、また頑張ろう」とのメッセージとともに、「高級焼肉HPへ」とのリンクボタンが出現。
“高級焼肉HPへ”をクリックすると、都心の高級焼肉レストランチェーンとして知られる「叙々苑(じょじょえん)」のサイトへ飛んでいく仕組みとなっています。
この〇×クイズでは5問のどれに答えても叙々苑のサイトへリンクが貼られており、その数は自社の店舗案内リンクボタンの約2倍。「“等身大で伝えるWebサイト”にこだわった結果、安安以外の高級焼肉店のPRになってしまいました」(同社)。
今回の特設サイトと同時に始めたTwitterを使ったキャンペーンでは、「お客様が本当に喜ぶであろう某高級焼肉のお食事券をプレゼント!となるはずですが、私どもの力足らずで、お断りされてしまったので、本当に申し訳ないのですが・・・」(同サイト)と、“裏話”まで披露したうえで、安安のTwitterをフォローしてリツイートすると、3万円分の安安食事券を抽選でプレゼントする内容としています。
しつこいほどに高級焼肉レストランチェーンと比較した安安の特設サイト。焼肉の“庶民的ブランド”として定着させていくための一歩となるのでしょうか。
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