日吉で15年来のシェフ実績から駅近に新イタリアン店、支援者らも後押しで夢実現 | 横浜日吉新聞

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浜銀通り近くで開店準備が進むイタリア料理店「トラットリア アクイロット」。店名の意味は鳥の「鷲(わし)の雛(ひな)」。6月19日に迫るオープンを前にして利用予約も開始された

浜銀通り近くで開店準備が進むイタリア料理店「トラットリア アクイロット」。店名の意味は鳥の「鷲(わし)の雛(ひな)」。6月19日に迫るオープンを前にして利用予約も開始された

日吉で名声を高めたシェフが独立・会社を設立し、新しいイタリア料理店をオープンします。日吉駅西口から徒歩約4分浜銀通り(バス通り)近くに新しく完成したクレストビル(日吉本町1)の1階に、イタリア料理「トラットリア アクイロット(Trattoria AQUILOTTO)」(株式会社アクイロット=同)が今月(2017年6月)19日(月)に開店することになりました。(オープン後の情報はこちらの最新記事をご覧ください)

近所並びにレストランはない場所でのオープン、また、駐車場跡地に新たに建てられた5階建てのオフィスビルでの開業となり、“隠れ家的なイタリアン”としての店の雰囲気をかきたてているようです。

アクイロットを立ち上げたのは、相模原出身のシェフ・工藤堅太朗(けんたろう)さん(新横浜在住)。日吉の人気イタリア料理店として知られるアルピノ(日吉本町1)に2002年夏から今年3月末まで勤務。約15年にわたり築き上げてきたという工藤さんらしい料理と、同じくソムリエとして同店で勤務していた長谷川浩正さんが厳選するワインとのコンビネーションも多くのファンを呼び、アルピノの評判は「日吉No.1(ナンバーワン)」と言われるほどに口コミでも高まっていました。

シェフの工藤堅太朗(けんたろう)さん。「日吉の街が好き」と、15年来勤務してきた日吉での新しいお店の開店に向け、日々奔走している

シェフの工藤堅太朗(けんたろう)さん。「日吉の街が好き」と、15年来勤務してきた日吉での新しいお店の開店に向け、日々奔走している

今回の独立についてはここ数年前から構想を練っていたといい、「いつかは自分の店を持ちたいと思っていました」と工藤さん。この店の場所を決めたのも日吉周辺からの常連顧客らの情報提供や支援があったことが背景に。

日吉の街が大好きなので、ここでの創業を決めました。地元の方に多く足を運んでもらえるような店にしたいと準備を進めています」と、日吉により根差した店舗運営をしたいとの意気込みを語ります。

工藤さんの料理のコンセプトは「お客様の日常に入りたい」。店名に冠した“トラットリア(大衆向きのレストラン)”という名前の通りに、東京都心にある“リストランテ(高級イタリア料理店)”のようなクオリティを持ちながらも、「地元の方に料理やワインを家庭的な雰囲気の中で親しんでいただける、日常使いしていただけるような空間を提供していきたい」と、その料理やサービスの“満足度”をこれからも高めるべく努力をしていきたいという工藤さん。

急ピッチで工事が進む店内。約40坪(約132平方メートル)という広々とした店内に、支援者から紹介されたという人気デザイナーの相羽高徳(あいばたかのり)さんが手掛けた“隠れ家”的な空間が広がる

急ピッチで工事が進む店内。約40坪(約132平方メートル)という広々とした店内に、支援者から紹介されたという人気デザイナーの相羽高徳(あいばたかのり)さんが手掛けた“隠れ家”的な空間が広がる

独立前の店を利用してきた多くの人々の支持や声援も高まっており、中でも店舗のデザインを手掛けたのは、アルピノ時代からのファンで支援者でもある方から紹介してもらったというアートディレクター・プロデューサーの相羽高徳(あいばたかのり)さん。相羽さんは学習塾「日能研」(株式会社日能研=新横浜)のロゴ・デザインや新横浜ラーメン博物館(新横浜)のトータルプロデュースを手掛けたことでも広く知られています。

40坪(約132平方メートル)の広さ、46席を配置する予定という店内は、ヨーロッパの街並みをイメージ。入口の「岩場」をあしらったかのような外装から、レンガ造りの壁面内装など、「隠れ家」を感じさせる独特の空間を演出しており、あたかも店名の「AQUILOTTO(アクイロット)=鷲(わし)の雛(ひな)」がどこからか飛んできそうな雰囲気に。“ライブ感溢(あふ)れる”フルオープンキッチンも設置予定とのことで、工藤さんや調理場との一体感も楽しめそうです。

アルピノ時代に来店してくれていた客が描いてくれたというイラストを使用した新しいお店の案内ハガキ。「日常、利用してもらいたい」という工藤さんらの想いも伝わってくる(トラットリア アクイロット提供)

アルピノ時代に来店してくれていた客が描いてくれたというイラストを使用した新しいお店の案内ハガキ。「日常、利用してもらいたい」という工藤さんらの想いも伝わってくる(トラットリア アクイロット提供)

また、昨日(6月)6日からは開店後の利用予約をスタートさせたことに伴い、「アルピノ時代に多く通ってくれていたお客様がイラストを描いてくださったんです」という開店案内ハガキの配布も開始。穏やかに店内で料理やワインを楽しむ人々の姿や、シェフの工藤さん、ソムリエの長谷川さんらしき人々も優しい表情で描かれるなど、支援者の想いを感じ取りながら、新しい店の開店準備を進めているといいます。

イタリアから輸入するものや、日本全国から取り寄せる食材を“融合”させ、パンからデザートまですべて手作りするというメニューは、ランチは週に1回、ディナーは月に1回変更をしていく予定とのこと。

長谷川さんが厳選したワインが150本収容できるというワインセラーも設置される予定とのことで、まさに“日吉クオリティ”のレベルを目指す工藤さんらのチャレンジは、多く日吉を訪れる人々からも大きな注目を集めそうです。

なお、オープン初日の(6月)19日(月)、20日(火)はランチのみの営業(夜は招待客のみのレセプション開催予定)、21日(水)からは通常通りの営業となります。ランチ利用時はパスタ・サラダのみのセットで税込1200円(パスタ・サラダのみ)から、コーヒー・デザート付きのセットで税込1500円からのメニューを予定しているとのことです。

<営業案内>
ランチ営業:11時30分~14時30分(ラストオーダー)※15時頃まで

ディナー営業:17時30分~21時30分(ラストオーダー)※23時閉店

しばらくは定休日なしで営業予定とのこと。詳細は電話(045-534-7714)にて同店にお問い合わせください

)読者の方から情報提供を多数いただき記事化しました。ありがとうございます。

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【参考リンク】

「トラットリア アクイロット」の求人情報(タウンワーク、2017年6月12日7時まで掲載)


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