<横浜市など>障害者の「二十歳を祝うつどい」、2026年はコロナ後で参加最多 | 横浜日吉新聞

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コロナ禍後では最多の参加者を集めました。

きのう(2026年)1月18日、恒例の「障害者の二十歳(はたち)を祝うつどい」(横浜市/横浜市障害者社会参加推進センター/横浜市心身障害児者を守る会連盟主催)が日産スタジアムに近い鳥山町の障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で開かれました。

1973(昭和48)年に始まった前身の旧成人式障害者の成人の日を祝うつどい」から数えて42回目となる今回は、新型コロナ禍後では最多となる169人の20歳市民が参加しています。

20歳の参加者と付き添いの保護者を含めて今年は約450人が集まった(1月18日、横浜ラポール)

今年も港北区在住のシンガーソングライター「Ko-sei(こうせい)」さん(右)と磯子区ゆかりのジャズユニット「サファリパークDuo」として活動する野村琴音さんのコンビによる演奏で式典前の会場を盛り上げた

主催者を代表してあいさつに立った「横浜市心身障害児者を守る会連盟」で代表幹事をつとめる清水龍男さんは、「この会は100人近いボランティアによって運営されており、こうした思いやりや優しさにあふれた街に育まれてきたことや、何よりも20年間育てくださったご両親に感謝をしてほしい」と20歳の参加者に語りかけました。

あいさつする山中市長

就任以来、毎年出席を続けている山中竹春市長は「思いがけない壁に向き合うこともあるかもしれませんが、しっかりと前を向いて歩み続けることで、皆さんの新しい世界がどんどん開けていくと思います。自分のペースでたくさんチャレンジをし、一歩一歩ご自身の道を切り拓いていってください」とメッセージをおくります。

横浜市会を代表して登壇した渋谷議長

続いて横浜市会(市議会)の渋谷健議長が「家族や友人、先生、そして地域の方々など、たくさんのつながりが今日まで皆さんを育ててきました。そして、これからの人生においても、人と人とのつながりは皆さんの力となり、時に大きな支えになってくれると信じています」とアドバイス。

毎年温かなメッセージを贈ることの多い障害者支援センターの内嶋さんだが、今年は弁護士としての立場から「今、世界や我が国においても、やったもん勝ち、力がある者が弱い者を制する、こういったひどい状況が表に出てきています」といい、「本音むき出しの弱肉強食、強い者が勝つという世界では数の少ない方や、自分で『私には権利がある』ということをおっしゃれない方が最初に犠牲になる」と懸念を盛り込んだあいさつとなった

横浜市社会福祉協議会の障害者支援センター担当理事をつとめる内嶋順一さんは「名簿のお名前を拝見し、皆さんが生まれた時にどんな思いでご両親がこの名前を付けたのか、ご家族の方がどんな気持ちで皆さんをここまで育ててこられたのか。私も知的障害を持つ弟がおり、ご家族の姿に重なるものがあります」との思いを明かしました。

20歳の「参加者代表の言葉」は2人が担当。吉田桃さんは、12年間にわたって北綱島特別支援学校送迎してくれた母親へ感謝の言葉を述べます。現在は2カ所の通所施設に通い、障害児などがパフォーマンスに挑戦する「心魂(こころだま)プロジェクト」にも参加しているといい、「これからもたくさんの友だちやお客さんが笑顔になってもらえるよう頑張っていきたい」と宣言。

「参加者代表の言葉」を披露する吉田さん(左)と見守る安田さん(後方)

今月20歳を迎えるという安田浩優さんは、「これまで育ててくれたお父さん、お母さんありがとうございます」と感謝し、会社では「箱折りをして頑張っています」と報告。また、知的障害者によるサッカーチーム「横浜F・マリノスフトゥーロ」に選手として参加し、「練習や試合、イベントのお手伝いを頑張っています。これからも続けたいと思います」と話していました。

今年は保護者も含めて約450人が参加しており、新型コロナ禍前のような賑やかさに年々近づきつつあるようです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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・【前年のレポート】障害者の門出に期待「二十歳を祝うつどい」、2025年は横浜ラポールに136人(2025年1月20日)

20歳の横浜市民を「祝うつどい」に2.2万人、賑やかに盛り上げた2026年(新横浜新聞~しんよこ新聞、2026年1月14日、前週は横浜アリーナで開催)

【参考リンク】

「障害者の成人を祝うつどい」の歴史について(横浜市心身障害児者を守る会連盟)

「2026年 障害者の二十歳を祝うつどい」を開催します(横浜市健康福祉局)


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