昨年(2024年)夏の王者・東海大相模の「高い壁」は破れずも、随所に好プレーが光る最後の試合となりました。
来週(2025年)7月7日から開幕した「第107回全国高校野球選手権大会」神奈川大会(県高校野球連盟・朝日新聞社主催)は、きのう22日(火)午前に、ベスト4進出を賭けた準々決勝4試合を県内4カ所の球場で実施。
第2シードとして勝ち上がってきた日本大学高校(日大高校)(箕輪町2)は、昨夏の覇者で春の大会でも準々決勝で7回コールド負けした東海大相模高校(相模原市南区)とサーティーフォー相模原球場(相模原市中央区)で対戦、2対5での敗戦となりました。
日大高校は、7月18日(金)に慶應義塾高校に勝った後、2日後の7月20日(日)には5回戦で星槎国際高校湘南(星槎国際湘南)(中郡大磯町)に5対1で勝利。エースの川村隼吾(しゅんご)君が、慶應戦以降全イニングを投げ続けており、今試合も先発マウンドに立ちました。
2回表と3回表に3塁打と本塁打も絡めて3点を失った後、5回にも2塁打などを含む3連打で5点目を挙げられ、東海大相模にリードを広げられます。
日大高校も、3回裏には、佐藤悠偉(ゆうい)君の四球での出塁をきっかけに、1番打者の鈴東(すずひがし)大智君のヒットや相手のエラーも絡めて1点を取って反撃を開始。
7回裏には、この日が初先発となった東海大相模のエース・福田拓翔(たくと)君から日大主将(キャプテン)の渡辺瑛心(えいしん)君が大会第48号となるソロ本塁打を放ち、2点を返して意地を見せます。
8回裏にも鈴東君が、自身この日2安打目となる2塁打を放ちますが、その後、福田君に代わり登板した菅野悠(かんのゆう)君を攻略することができず、打線が沈黙。
リズムを取り戻した川村君は、東海大打線を7回以降は完璧なピッチングでランナーを1人も許さない好投を見せるも、2対5でゲームセット。東海大相模の「高い壁」を乗り越えることができず、悔しい敗戦となりました。
「最高の仲間たち」と挑んだ最後の夏は“一生の宝物”
7月12日の菅高校との初戦(2回戦)から、16日と17日(3回戦・継続試合)の新栄高校戦、18日の慶應義塾高校戦(4回戦)、そして20日に星槎国際高校戦(5回戦)と、準々決勝までの道のりを歩んできた日大高校。
本塁打で一矢報いた主将の渡辺君は、これまでの3年間を振り返り、「苦楽を共にしてきた、一生の宝物になる最高の仲間たちです」と、この日も失策(エラー)ゼロという好プレーにも見られるチームワークが作られてきた日々を振り返ります。
3塁コーチャーとしてグラウンドに立った立花昌弥(まさや)君は相模原市出身。
地元の強豪校との対戦となりましたが、「スタート時点からリラックスできて、試合を楽しむことができました」と、次の塁を狙う意識を持ち、その役目を果たそうと努めたと明かします。
遠距離通学で「通い始めた頃は、朝早くきついと感じましたが、仲間たちと野球をできることで、全く苦にならなくなりました。辛いこともありましたが、このチームで3年間野球ができてよかった」と、チームを支えてくれる保護者会やチームを支えてくれる人々に感謝しているとの思いを涙ながらに語ります。
エースの川村君について、対戦した東海大相模の原俊介監督が「狙い球を定めて得点することができましたが、特に最後の3回はいいピッチングでした、ここまで勝ち上がる理由がある」と評します。
日大高校の伊藤謙吾監督は、「川村君が(先発投手として投げたのは)チームの軸だから。強力打線なので(打たれたのは)仕方がなかったが、随所に良いプレーが出ていました。常に力を付けてきてくれていたので、楽しみなチームでした」と今大会を振り返っていました。
新チームについては「まだ白紙です」(伊藤監督)とのこと。
来月8月16日(土)からは、早くも来年(2026年)3月のセンバツ甲子園を目指す秋季地区予選がスタート。日大高校でも1、2年生からなる新たなチームがまた始動します。
【関連記事】
・<4回戦で日吉対決>日大高校が7回コールド勝ち、慶應高校は零敗で夏終える(2025年7月19日)
・開幕迫る夏の高校野球「神奈川大会」、第2シードの日大や塾高の選手宣誓に注目(2025年7月2日)※これまでの対戦成績についてなど
・<春の高校野球>日大高はベスト8で“完敗”、夏は「最後勝ち上がれる」チームを目指す(2025年4月28日)※春は東海大相模に「コールド負け」で敗戦していた
【参考リンク】
・神奈川県高等学校野球連盟公式サイト(大会情報)
・バーチャル高校野球~神奈川大会(スポーツブル)
・日本大学高校(日大高校)の戦績(同)
・かながわCATV情熱プロジェクト(神奈川県内ケーブルテレビ局による運営)










