ユニークな指標で港北区は“癒(いや)し”という面から評価されたようです。
不動産・住宅情報サイトを運営する株式会社LIFULL(ライフル)(東京都千代田区)の社内シンクタンク「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)総研」は、「Sensuous City(センシュアス・シティ) [官能都市] 2025」と題した研究報告書を発刊し、東日本編の都市ランキングを公開しました。
センシュアス・シティとは「新しい都市評価指標」としてライフルホームズ総研が2015(平成27)年に提唱したもので、日本語では“官能都市”と表現。生み出したきっかけとして同総研は次のような思いを明かしています。長年地域の人たちに愛されてきた横丁が、防災性や土地の高度利用、街の発展など、“強くて正しい”言葉によって、跡形もなく消し去られてしまった。跡地にはお約束のタワーマンション、140m級の超高層建物2棟が建てられた。
都市工学や経済的合理性で正当化される都市計画に対抗させるためには、できるだけ客観的な数値でそれを語る必要がある。
(LIFULL HOME’S総研「Sensuous City[官能都市]2025」の「なぜいま、再び、センシュアス・シティなのか」より)
市街地における再開発に対する違和感をきっかけに誕生したというこのセンシュアス・シティは、8つの指標(親密な共同体/ひとりの公共性/ロマンス/文化・娯楽/食文化/街のライブ感/都市のリトリート/ウォーカブル)を偏差値で評価。
「工学や経済の合理性だけでは測れない都市の魅力を、身体的に経験した記憶や関係の中から捉え直すことで、『自分にとって本当に幸せな都市はどこか』、『住んでいる都市をより魅力的にするにはどうしたらいいか』を考えるきっかけ」(同総研)として活用してほしいといいます。
調査は2025年6月9日から24日までに47都道府県の県庁所在都市や政令指定都市、中核市に居住する20歳から64歳までの男女をインターネットで実施し、4万4472の回答が得られたとのことです。
東京や横浜の都市が占める
東日本編(北海道~東海甲信越地方)のランキングは、1位の東京都千代田区や2位の横浜市西区をはじめ、30位までの大半を東京都内と横浜市内と都市が占めることになったのが特徴。
そんななかで港北区は緑区(横浜市)とともに東日本17位(全体28位)となり、8つの指標における偏差値を合計した「センシュアス度・スコア」は「445.4」で16位の東京都墨田区の462.7より低く、18位の鶴見区、神奈川区の440.5をわずかに上回りました。
8つの指標では「都市のリトリート(木陰で気持ちよい風にふかれた/公園や水辺で緑や水に直接ふれた/きれいな青空や夕焼けをしばらく眺めた/小鳥のさえずりや虫の音に耳をすませた)」の部分で偏差値が「64.2」と高く、この指標だけ見ると、1位の千代田区(62.8)や2位の西区(58.5)、3位の豊島区(44.7)などを上回っています。
一方、「親密な共同体」(52.2)や「街のライブ感」(52.7)「ウォーカブル」(52.7)といった指標では低めの数値となっていました。
なお、本調査のねらいや詳細はPDF版の調査研究レポートに掲載されています。
【関連記事】
・2025年も微妙な位置、全国「住みここち」ランキングで港北区は122位(2025年8月15日)
・<4年ぶり港北区民に調査>83%が「住み続けたい」、樽町や篠原で高い定住志向(2024年12月4日)
【参考リンク】
・「LIFULL HOME’S総研 研究発表『Sensuous City [官能都市] 2025』から『センシュアス・シティ ランキング 東日本編』を発表」(2025年10月31日、LIFULL HOME’S総研)
・詳細資料「 [調査研究レポート]Sensuous City [官能都市] 2025 身体で経験する都市 あるいは都市のナラティブ」(PDF版のダウンロード可能、LIFULL HOME’S総研)





