一人でも多くの人々が議会を知り、議論を知ることにより、地域社会をより良くすることが望まれます。
きょう(2025年)5月15日(木)から、2025年度(令和7年度)の横浜市会(横浜市議会)と神奈川県議会が本格スタート。
地域社会におけるさまざまな課題が、住民から選出された議員による議論により改善されていくことができるのか、まだどのような意思決定が成されていくのかに注目が集まります。
横浜市会では、15日から本会議もスタートする「第2回定例会」から、AIによる音声認識システムを活用した、インターネット中継における字幕の表示の運用を開始します。
市会の公式記録にはならないものの、本会議のみならず、予算・決算特別委員会のインターネット中継(生中継・録画配信)での表示を行う予定です。
特に横浜市では、今夏8月3日(日)に横浜市長選挙の投開票が行われることが決定されています。
特にインターネット社会への変化など、「住民ニーズや地域課題が多様化・複雑化する中にあって、住民の多様な意見を反映しながら合意形成を行う場である議会には、これまで以上にその重要な役割を十分に果たすことが求められる」(2020年9月、総務省「地方議会・議員のあり方に関する研究会」)と指摘される一方で、全国的には、地方議会の議員の「なりて不足」が深刻化。
特に、神奈川県議会では、同じ横浜市内でも、西区(定数1)、南区(定数2)、緑区(定数2)と3選挙区の5人が「無投票」で当選するなど、「議会の在り方」そのものを再考する必要がある事態に陥(おちい)っています。
横浜市会でも、先月4月28日に、現役議員が傷害の疑いで神奈川県警察に逮捕される事案も発生しており、さらなる少子高齢化の進展や日本経済における景況感の停滞や悪化も続いていることから、一人ひとりの地域住民が「どういった代表者を選出していくか」という大きな課題を抱き、それぞれの議論を注視していく必要がありそうです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・定例会・委員会の予定(同)
・神奈川県議会のページ(神奈川県)
・神奈川県議会 日程(同)
・地方議会・議員のあり方に関する研究会(総務省)※「報告書」では、住民の議会に対する信頼や関心を高めることにつなげる方法として「どれだけの住民に情報が届いたかが重要」とし「プッシュ型の情報発信」の必要性を指摘している