綱島街道と並行する新たな“階段ルート”が開通しています。
きのう(2025年)7月23日、箕輪町3丁目と日吉本町1丁目を直線で結ぶ約120メートルの横浜市道「箕輪354号線」が開通し、現地で関係者による式典が開かれました。
この市道は東急東横線の高架線に沿って、箕輪町と日吉本町を隔てる丘を貫いた歩行者専用道路。両町間の最大約14メートルにおよぶ高低差を計83段の階段で越えており、自転車の通行はできない形状となっています。
日吉駅寄りの箕輪町3丁目では東横線の高架下に新横浜線(相鉄・東急直通線)が建設されたことから綱島街道側と行き来が困難な環境となり、その対策が求められていました。
新横浜線を建設したJRTT鉄道・運輸機構は、2022年3月に箕輪町3丁目と綱島街道側を結ぶする地下通路を新設するとともに、同地下通路の箕輪町3丁目側出入口付近から日吉駅方面へ新たな歩行者用通路も計画。
箕輪町側の土地所有者や、東横線の線路横に建つ「ジェミニビル」(日吉本町1)を所有するコーエーテクモホールディングス(箕輪町1)などの協力が得られたことから、2022年に着工し、近年の猛暑や台風で工事が遅れながらも、このほど完成にこぎつけたものです。
箕輪町から丘を隔てた日吉駅方面へ向かうには、綱島街道がほぼ唯一と言えるルートで、それ以外は竹林内を経由して普通部通りへつながる山道のような「八十階段(市道箕輪96号線)」しかありませんでした。
今回開通した“階段市道”は、箕輪町3丁目からほぼ一直線で日吉本町1丁目へ至るため、東横線高架付近の箕輪町から日吉駅や普通部通り、日吉台小学校(日吉本町1)方面へ歩く距離を短縮できる可能性があります。
駅へ短絡、12年以上の時を経て実現
もともと箕輪町の住民である西川尚さんが2012(平成24)年ごろ、駅へ行くための新たなルートとして横浜市へ提案したことが最初だったという“階段市道”。東横線の高架下をくぐる架道橋(道路)を廃止するため2013(平成25)年に行われた住民説明会の場で再提案し、12年超の時間をかけて実現しました。
箕輪町町内会の小泉義行会長は「箕輪町3丁目の『根方組(ねがたぐみ)』と呼ばれている地域が鉄道工事で綱島街道と分断されることになり、交通利便性を高めることは悲願だった。(日吉本町側の)日吉本町東町会とともに、この道が安全安心に通行できるよう、防犯や管理面などをしっかり取り組んでいきたい」と話します。
階段市道の実現に協力したコーエーテクモホールディングスでは、ジェミニビルの壁面に「シュネーバルツァー」と呼ばれるクリーム色のバラを育てており、今後は階段市道から間近に見えるようになるため「地域貢献として花壇づくりも行い、これからも大切に育てていきたい」(大江宏執行役員)と意気込みます。バラのシーズンには通行者の目を楽しませることになりそうです。
【関連記事】
・<東急新横浜線>箕輪町の地下道が完成、3月15日(火)昼から通行可能に(2022年3月15日、綱島街道からこの地下道を使って“階段市道”へアクセス可能)
・【9年前の記事】東急高架下くぐる箕輪町の「日吉第1架道橋」を11/1(火)廃止、相鉄直通線の影響で(2016年10月17日、この時点で綱島街道へ出られなくなった)
【参考リンク】
・階段市道(箕輪354号線=歩行者専用)「日吉本町1丁目側」の出入口(グーグルマップ)
・階段市道(箕輪354号線=歩行者専用)「箕輪町3丁目側」の出入口(グーグルマップ)









