日吉の建築現場を中高生がリアルに体感できる見学会が行われました。
横浜市建築局が、先月(2025年)12月25日午後、横浜市営「さかえ住宅(仮称)」(日吉6)の建築現場の見学会を企画。
対象とした中学生・高校生や同行する保護者を含めた10数名が参加、来年(2027年)3月末の完成を目指す新しい市営住宅が作られる「リアル」を体感する時間を共有しました。
同局が現場見学会を企画するのは、一昨年(2024年)12月に「横浜能楽堂」(西区紅葉ケ丘)のリノベーション工事現場以来2回目。
「建築の仕事」の魅力を、次代を担う世代に知ってもらうことを目的に行われたもので、学校授業の影響がない、多くの学校が終業式を終えた同日午後に、事前公募で受け付けた中・高生らが来場していました。
現場の見学を前に、まずは建築事務所棟に参加者が集合。
同局公共建築部営繕企画課の飯村智(あき)課長が、「建築ってどんなお仕事やってるのかなというところを、ぜひ体感してもらえれば」と、参加者に建設現場の実際の様子を見学することで建築業界への理解を深めてもらいたいと語ります。
続いて、工事を請け負う小俣・サカクラ建設共同企業体の代表者である株式会社小俣組(南区新川町)の村野嗣人建築部長が、「今日帰る際に、少しでもこの業界に興味をお持ちいただければ、周りの大人たちは皆、嬉しく思います」と述べ、参加者に建設業界への関心を持ってもらいたいと期待を表明していました。
また、市の担当者が今回のプロジェクトにかかわる施工者や設計者を紹介した後、工事内容の詳細を説明。
鉄筋コンクリート造の6階建て175世帯の共同住宅であること、また「サッカー場ぐらいの広さの敷地に誰もが安心して暮らせる住まいを作っています」と解説します。
以前あった建物の解体工事から新築工事への流れをドローン写真を用いて詳しく紹介した後、現在は躯体(くたい)工事の段階にあることを説明。
公共デザインも長く手掛けてきたという渡辺藤原設計株式会社(戸塚区戸塚町、藤原弘司社長)による2種類の外観デザイン案も示された後、まだ3割程度の進捗率であるという建築現場に移動、質疑応答を交えながらの現場の見学を行いました。
現場では、鉄筋配筋作業をメインに、この日から新たに行われているという柱壁と呼ばれる鉄筋の配筋圧接の作業を見学。
ガス圧接による鉄筋接合についての技術や、鶴見川と矢上川が合流する地点ならではの地盤の弱さがあったことなどについても説明され、普段なかなか目にすることが少ない外壁の内側での工事現場の“リアル”な光景を体感する時間を過ごしました。
この日は特別に、全国に4台のみだという電動ラフタークレーンも登場し紹介、ゼロカーボン(温室効果ガスの排出量をゼロにすること)を達成した環境配慮型の最新建設機械として紹介されるなど、参加者からの注目を集めていました。
最後に行われた「質問タイム」では、作業着のデザインについてや女性の建設業界での活躍、その工夫や、新住宅の外観デザインの希望を挙手で募るといった“風通しが良い”議論も展開。
同部施設整備課の粕谷弘幸課長が、幅広いジャンルにまたがる建築業界の多様性や仕事のスケール、またその魅了を語り伝えながら、この日の見学会は閉会となりました。
同局は、来年度(2026年度)も市内で同様の見学会を継続開催する予定とのことで、さらなる建築業界についての理解やその仕事の大切さが伝わり、一人でも多くの従事者が生まれ育っていくことにつながることが望まれます。
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・【告知記事】建築現場の“楽しさ”を伝えたい、日吉「さかえ住宅」現場見学会に中高生を招待(2025年11月19日)
【参考リンク】
・入札・契約変更契約の結果(工事契約)2025年度建築局市営住宅課(横浜市建築局)










