<国際園芸博>資源循環を実証する公式ユニフォーム発表、ボランティアらが着用 | 横浜日吉新聞

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循環を社会に定着させるシンボルに――。

来年(2027年)3月19日に始まる国際園芸博覧会GREEN×EXPO(グリーンエクスポ)2027」(瀬谷区瀬谷町、一部は旭区上川井町)で、会場で来場者を迎える「アテンダントスタッフ」をはじめ、運営や花・緑ガイドなどのボランティアが着用する公式ユニフォームが今月(2026年)3月25日に公開されました。

Team P-FACTS(チーム・ピーファクツ)が提供する4種類の公式ユニフォーム(3月25日、時事通信ホール)

これらの公式ユニフォームは、株式会社村田製作所(京都府長岡京市)傘下の株式会社ピエクレックス(滋賀県野洲市)を代表として8社で構成する「Team P-FACTS(チーム・ピーファクツ)」が提供するものです。

ピエクレックス・ファブリクス・コムポスティング・テクノロジー・ソリューションの頭文字からなるP-FACTSは資源循環モデルを見据える(ピエクレックス公式サイトより)

P-FACTS(ピーファクツ)とは、ピエクレックスが独自に設計した「PIECLEX FAbrics Composting Technology Solution(ピエクレックス・ファブリクス・コムポスティング・テクノロジー・ソリューション)」の略で、ユニフォームを製作するだけでなく、使用後に「回収→堆肥(たいひ)化→地域循環という資源循環モデルを見据えているのが特徴です。

都内で開かれた「ピエクレックスカンファレンス」の場で発表された公式ユニフォームは4種類

発表会には2022年からピエクレックスのブランドアンバサダーをつとめるタレントの武井壮さんと、2026ミス日本グランプリで登山など自然・環境活動に詳しい野口絵子(えこ)さんがアテンダントスタッフ用のユニフォームを着用して登壇(3月25日)

来場者を迎えるアテンダントスタッフ用は、白を基調にグリーンエクスポのシンボルマークである花びらを散りばめたデザインで、伝統的な作業着「作務衣(さむえ)」から着想を得たというゆったりとしたつくりとなりました。

デザインの特徴について説明するグラファイトの岡部さん(右)、左は博覧会協会の河村事務総長。初期段階からピエクレックスのブランドアンバサダーをつとめる武井さんはピーファクツの仕組みで回収されたユニフォームから出た堆肥によって育ったトマトを収穫し、パスタとして食した経験があるという

デザインを担当したグラファイト株式会社(東京都渋谷区)の岡部健史代表取締役は「祝祭性と視認性にこだわった」といい、循環モデルを意識してボタンは付けず、ゴムを使用しない紐(ひも)を用いたといいます。

一方、運営ボランティア用は、地球を意識したアースブルーとし、花・緑ガイドボランティア植物管理ボランティアは、その役割を示すを基調としたカラーとなりました。

「花・緑ガイド」と「植物管理」のボランティアは緑色を基調としたユニフォーム、花や緑に携わるという内容が同じであることから先日横浜市から発表された市出展エリアでのボランティアユニフォームとほぼ同様のデザインとなっている

公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会(中区住吉町1)の河村正人事務総長は、「資源を使って終わらせるのではなく、次の価値につなげていく思想を可視化したシンボルが公式ユニホームだ。植物由来の素材を活用し、着用後の回収、堆肥化を図る一連の循環を視野に入れた設計となっている」と話します。

チーム・ピーファクツの代表企業であるピエクレックス玉倉大次社長は「我々1社ではなく、チームとして循環(の仕組み)を回している。プロフェッショナルの皆さんが一体にならないと、この循環は回らない」といい、8社によるチームとしてユニフォームを提供することになった背景を説明します。

ピエクレックスの玉倉社長

チーム・ピーファクツは、ピエクレックスと株式会社V&A Japan(大阪市西区、繊維素材の開発販売)で2025年10月にスタートし、その後に株式会社ダイイチ(横浜市西区、事業用ユニフォーム製造・販売)や戸田建設株式会社(東京都中央区、総合建設会社)、日本毛織株式会社(大阪市中央区、ニッケの愛称を持つ衣料繊維メーカー)、増井株式会社(大阪市中央区、繊維原料商社)、メーカーズシャツ鎌倉株式会社(鎌倉市、鎌倉発祥のシャツブランド)、村田製作所(総合電子部品メーカー)が加わっています。

同チームでは、グリーンエクスポの公式ユニフォーム提供に加え、会場でもピーファクツによる循環の仕組みを見える形にする考え。また、ピーファクツの仕組みによるユニフォーム導入を検討している出展者もあるとのことです。

発表会では関係者による記念撮影も

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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国際園芸博「グリーンエクスポ」まで1年を切る、出展イメージなど次々と新発表(2026年3月23日、横浜市出展エリアのユニフォームもピエクレックスによるもの)

【参考リンク】

「GREEN×EXPO 2027 アテンダントスタッフ・ボランティア公式ユニフォームを公開」(2026年3月25日、株式会社ピエクレックス)

Team P-FACTS(チーム・ピーファクツ)(株式会社ピエクレックスなど8社で構成し、スタッフ・ボランティアのユニフォームを提供・回収・循環)

国際園芸博覧会GREEN×EXPO(グリーンエクスポ)2027の公式サイト(2027年3月19日~9月26日に開催)


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