慶應三田で新たに認定された「国宝」を限定公開、福澤諭吉の晩年や文学部教授による企画展示で“知の躍動”を感じてみませんか。
慶應義塾三田キャンパス内の「福澤諭吉記念慶應義塾史展示館」(東京都港区)では、きょう(2026年)6月4日(木)から6月13日(土)まで、今年3月に「国宝」認定されたばかりの「論語疏(ろんごそ)巻第六」を特別公開しています。(※公開初日となった3日は台風6号接近による臨時休館により公開中止)
休館日の6月7日(日)を除く10時から18時まで(最終入館17時30分)の期間限定で、図書館旧館2階の同展示館内「企画展示室」で見学することが可能です。
今回展示されているのは、紀元前6世紀から5世紀の中国に生きた「孔子」と、その弟子たちの言葉を収録したとされる「論語」の注釈書「論語疏」(「疏(そ)」は注釈書の意味)。
ちょうど今から10年前の2016(平成28)年3月に東京都内の古書店から入手し、翌2017(同29年)2月に慶應義塾三田メディアセンター(図書館)の所蔵となったこの「論語疏」は、同大学の研究グループ「論語疏研究会」の分析により、現存最古となる6世紀頃の写本であることが判明。国の「重要文化財」認定から1年後の今年3月には「国宝」として指定されています。
慶應義塾が所蔵する「国宝」は、川崎日吉エリアの夢見ヶ崎地区「白山(はくさん)古墳」(北加瀬2丁目付近)で1942(昭和17)年に発見後、1953(昭和28)年に指定され、現在は東京国立博物館(東京都台東区)に寄託されている「秋草文壺(あきくさもんつぼ)」(平安時代の壺)に続いて2例目となるだけに、その質量感を現地で体感できる貴重な機会となりそうです。
「諭吉の晩年」や「洋書の歴史」展示も
このほか、同展示館では春の企画展として、慶應義塾の創設者・福澤諭吉の没後125年をテーマに選定しており、「福澤諭吉の臨終―『独立自尊』の誕生」展を、今月6月18日(木)から8月29日(土)まで(日曜休館、他休館日の6月24日と7月22日、8月10日~8月17日を除く)開催する予定です。
また、同キャンパスに隣接した国道1号線(三田通り・桜田通り)沿いに位置する三田キャンパス東別館「慶應義塾ミュージアム・コモンズ」(東京都港区)3階では、「ガリヴァーと奇想天外!ワンダーランド-18世紀イギリスのはじける好奇心(キュリオシティ)」展も開催中。
アイルランド出身の作家ジョナサン・スウィフトが 1726 年にロンドンで出版した「ガリバー旅行記」300年を記念した展示となっており、関連プログラムとして、7月10日(金)18時30分からは、同大学文学部の原田範行教授による講演会も、三田キャンパス内北館ホールで開催される予定とのこと。(入場無料・要事前予約、6月10日より予約開始予定)
同展覧会は6月1日から7月30日(木)までの期間(土・日・祝日休館、6月13日と7月11日は開館、6月15日と7月13日は臨時休館)行われており、“慶應の知の躍動”を感じられる企画展として、併せ立ち寄りたいところです。
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・<東横線100周年レポ(3)>東急発祥の地に選ばれた「日吉」が持つ歴史的な価値(2025年9月8日)※都倉武之さんが登壇、日吉近郊が「歴史的に住みやすい場所であった」とし、遺跡や秋草文壺などの出土品についても紹介している
【参考リンク】
・福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館のサイト ※国宝「論語疏(ろんごそ)巻第六」特別公開や「福澤諭吉の臨終―『独立自尊』の誕生」展についてなど
・慶應義塾図書館所蔵の「論語疏(ろんごそ) 巻第六」が国宝に指定されました(慶應義塾)
・三田評論オンライン~慶應義塾図書館蔵「論語疏巻第六」国宝指定の顚末(同)
・『ガリヴァー旅行記』300年「ガリヴァーと奇想天外!ワンダーランド-18世紀イギリスのはじける好奇心」(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)
・夢見ヶ崎(川崎市教育委員会)※秋草文壺(慶応義塾大学所蔵)について掲載




