“地域との信頼関係”を築いた日吉台中野球部が、横浜市大会で優勝という快挙を成し遂げました。
1947(昭和22)年4月創立、現在は横浜市立中学校で最多の生徒が通学する日吉台中学校(略称:台中、日吉本町4)では、野球部が今年(2026年)4月11日から5月9日まで開催された「横浜市中学校春季野球大会」(第53回神奈川県中学校春季軟式野球大会・横浜地区大会)で優勝。
あす5月23日(土)11時30分より、俣野公園・横浜薬大スタジアム(戸塚区俣野町)で行われる「第53回神奈川県中学校春季軟式野球大会」(県大会)で、鎌倉学園中学校(湘南地区代表・鎌倉市山ノ内)と準々決勝で対戦する予定です(第2試合のため開始時間は目安、雨天時は翌24日(日)に順延)。(※)5月29日13時45分追記:試合結果掲載しました。こちらからご覧ください(※)5月31日18時55分追記:準決勝と決勝戦の結果はこちらをご覧ください
約50人の部員が在籍しているという同野球部では、大半が地元・日吉地区や、日吉地区と隣接する綱島地区の小学校出身。

「気持ちが通じ合うことがなにより大切」と語る門倉さん。公立高校の中では“横浜市内最大級”とされる日吉台中学校の校庭の広さも、野球を行ううえで大きなメリットになっているという。「グラウンドが未整備と感じたので、作り変えることから着手しました」と着任した当時を振り返る(5月21日、日吉台中学校)
「部員“全員”で勝ち取った勝利です」と語る、社会科教諭の門倉豪さんは、今からちょうど3年前の2023年4月に同校に着任し、顧問として野球部の指導を開始しています。
高校野球の古豪・名門校として知られる、横浜商業高校(略称:Y校、南区南太田)在学時から「野球の指導者」を志し、「教育者」となる道を歩んだ國学院大学時代も、母校に戻り、学生コーチとして4年間、後輩たちの指導を行ってきたといいます。

体育科教諭の小山さんは福島県出身、日本体育大学進学に伴い上京。大学時代も軟式野球に取り組み、日吉台中学校では今年度から野球部の顧問に加わった。横浜市が採用を行う「部活動指導員」も含み4人体制で野球部の指導を行っている
前任校でも野球部の顧問を務めていたといいますが、「(同校では)4回戦出場が最高記録だったこともあり、138校(チーム数=一部合同チームの実校数は含まず)が参加する市大会で優勝できたことは本当に嬉しい」と、レギュラーのみならず、在籍している“一人ひとりの力”で、県大会出場までの「連続7試合」勝利を得られたことをを喜びます。
門倉さんより1年後の2024年4月に日吉台中学校に着任、今年度(4月)から野球部の顧問になったという、体育科教諭の小山弘人さんも、「部員たちは野球が大好き。自ら考え、自ら練習に取り組むことができることで、力を付けてきたようです」と説明。
“自立した組織”と感じているという、部員たちの日々の取り組み、また、一人ひとりが、それぞれの役割を担うことでの“チームワークの良さ”についても言及していました。

主将(キャプテン)でサード(内野)を守る寺田君(左)と副主将(副キャプテン)でピッチャー(投手)の山口君。二人共、少年野球チームの「日吉レッドファイターズ」出身で小学校1年生の時に入団。「先輩が門倉先生の指導による野球部が素晴らしいと教えてくれたこともあり、入部を決めました」と寺田君。未経験者も多く、ソフトボールチームの出身者も在籍している

5月3日に行われた5回戦での原中学校(瀬谷区阿久和西)との対戦で「3対2でサヨナラ勝ちしたことが最も印象に残っています」と山口君。横浜DeNAベイスターズの試合にも家族で通うほどの野球好きで「好きな選手は度会隆輝(わたらいりゅうき)選手。デビュー戦を生観戦して以来ファンになりました。慶應義塾高校(日吉4)が甲子園で優勝した時(2023年8月)、日吉駅前がにぎわっていてうれしかった」と語っていた

この日は雨天のためグラウンドを使えず、屋根部分があるピロティや校内でトレーニング。雨が上がってきたタイミングで早速「素振り」を屋外で行う。昨年(2025年)夏までは1、2回戦での敗戦が続き「悔しかった」と主将の寺田君。昨年秋の横浜市大会では「ベスト4入り」したことで自信につながったという
2025年から校長を務める竹下恭子さんは、2年目となった同校の印象について、「生徒たちは、例えば体育祭でも、気を抜くことなく走り抜くなど、“一生懸命”全力で取り組む印象。保護者や地域の方々との信頼関係も厚く、学校活動や各部活動へのPTAや地域の皆様からの応援にも心から感謝したい」と感じているとの思いを熱く語っていました。
保護者からも、「地域でも、“(現在の)台中野球部へ進みたい”という声も多く聞かれています。保護者として、子どもたちを(部活動に)送り出すにあたり、大いなる信頼関係を寄せさせていただいています」との声も聞かれるなど、教職員と保護者、地域それぞれの“信頼感”が増す中での今回の市大会での優勝。

2025年度から着任した校長の竹下さんは横浜市最多の生徒を迎えることになったことについて「法改正により今年度から35人学級が導入され、1年生が11クラスとなり、プレハブ校舎も活用しています」と生徒の受け入れ状況を語る。部活動の「地域移行化」はまだ行っていない状況。平日は週1日、土日のいずれか1日の部活休みが市のルールとして導入されている
地域内外の野球ファンのみならず、子育てにかかわる一人ひとりに大きな“勇気”を与える出来事として語り継がれることになりそうです。
なお、あす5月23日(土)の「県大会」準々決勝を勝ち上がった場合、翌週5月30日(土)11時30分から準決勝(第2試合、時間は目安)、14時から決勝戦(第3試合、同)を俣野公園・横浜薬大スタジアムで戦う予定です。
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・【最新記事】<春の中学野球>日吉台中が初優勝、準決勝・決勝制し神奈川県370校の頂点に(2026年5月31日)※リンク追記
・【試合結果】<中学野球>日吉台中が鎌倉学園に劇的「サヨナラ勝ち」、春の県大会“優勝”目指す(2026年5月29日)※リンク追記
・日吉台中出身のオリックス・黒木投手が大活躍中、今週の「オールスター」にも選出(2017年7月12日)※オリックスから北海道日本ハムファイターズを経て、現在「埼玉西武ライオンズ」に加入し2年目を迎えている
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・<吹奏楽部>3年間の想いがホールに響く、樽町・日吉台中や日大中学・高校が定演(2026年3月26日)
・オール日吉で初「ふくふくスポーツフェスタ」、11月9日(日)に日吉台中で(2025年11月3日)
【参考リンク】
・神奈川県中体連軟式野球専門部のインスタグラム ※2025年12月開設、組み合わせや試合結果など


