<春の高校野球>慶應は準決勝で横浜創学館に惜敗、夏の“浜スタ”を再び目指す | 横浜日吉新聞

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選手たちにとっては初の横浜スタジアムでの対戦となるも、相手ペースの試合展開を覆すことができず、悔しい敗戦となりました。

先週(2026年)5月2日午前、横浜スタジアム(通称:浜スタ、中区横浜公園)で行われた高校野球春季神奈川県大会(春季県大会)準決勝で、慶應義塾高校(慶應高校、日吉4)は、横浜市最南部に位置する私立・横浜創学館高校(金沢区六浦東1)と対戦。

2026年のゴールデンウイーク後半5連休の初日となった5月2日(土)の横浜スタジアムでの2試合には約1万2千人の観衆が訪れていた

2026年のゴールデンウイーク後半5連休の初日となった5月2日(土)の横浜スタジアムでの2試合には約1万2千人の観衆が訪れていた

1対1で迎えた5回表、横浜創学館の7番打者・近藤凛空(りく)君がソロ本塁打を放った後、四球と2塁打でこの回2点目を挙げ、1対3とリードを広げます。

ここで慶應高校は投手を先発の湯本琢心(たくみ)君から渡辺英亜(えあ)君に交代。以降、要所を締める投球を見せましたが、8回表にヒットとエラー、2つの犠打で1点を失い、1対4の最終スコアに。

3回裏1死2塁の場面で9番打者のキャッチャー延末君がセンター前にタイムリー安打を放つも得点はこの1点に留まり悔しい敗戦となった

3回裏1死2塁の場面で9番打者のキャッチャー延末君がセンター前にタイムリー安打を放つも得点はこの1点に留まり悔しい敗戦となった

慶應高校も7回裏と9回裏に得点圏となる二塁にランナーを進めたものの、横浜創学館の先発投手・上村怜央君と、交代したエース番号を背負う稲嶺啓君にそれぞれ抑えられ、得点を挙げることができずゲームセット。両投手の好投により、「僅差」の壁を崩せない“悔しい敗戦”となりました。

秋“初戦敗退”から「ベスト4」へ

2023年夏の甲子園優勝以来、春・夏・秋を通じ、約3年ぶりの公式戦での「準決勝進出」を果たした慶應高校。

昨年秋(2025年9月)の県大会2回戦で、地元・港北区内の武相高校(仲手原2)に敗戦した悔しさを踏まえて、森林貴彦監督は、「とにかく公式戦をたくさん経験したいという目標だったので、県大会で5試合対戦できてよかった」と選手たちを称え、「このお客様がたくさん入ったゴールデンウイーク(GW)の“浜スタ”を経験できたので、選手たちの頑張りを素直に認めたい」との言葉で労(ねぎら)います。

横浜創学館との公式戦での対戦は、2024年9月の秋の県大会以来、2年ぶり(前回は4対3で慶應高校が勝利)。

試合後、敗戦での悔しさを滲(にじ)ませながらも「公式戦を多く戦いたい」と努めた選手たちを森林監督(右)は労(ねぎら)った。秋・春と抽選会でのくじ引きにも臨んだ主務(マネージャー代表)の谷明憲(あきのり)君も声を枯らして選手たちを激励していた

試合後、敗戦での悔しさを滲(にじ)ませながらも「公式戦を多く戦いたい」と努めた選手たちを森林監督(右)は労(ねぎら)った。秋・春と抽選会でのくじ引きにも臨んだ主務(マネージャー代表)の谷明憲(あきのり)君も声を枯らして選手たちを激励していた

昨年秋にも練習試合を行ったという“近しい関係”ということもあり、「秋の練習試合の時よりもさらに強くなったという印象。上村君、稲嶺君の“2枚看板”が、本当に、想定以上に良いピッチングでした」と、さらに強くなったという印象を持ったという2投手、そして打線も含めた横浜創学館を「力強いチーム」と評します。

夏の大会に向けての足掛かりはできたと感じているといい、「努力の方向性は間違っていない(と分かった)ので、さらに夏に向けてさらにステップアップするという意識を皆に共有していきたい。投手の技量もそうですし、打者も苦手な球をどう打つのか、限られた時間でやれることはやっていきたい」との決意を新たにしていました。

夏、再び“浜スタ”の舞台を目指す

この春の大会で、捕手(キャッチャー)として慶應高校をリードする延末遵太(じゅんた)君が、この試合では唯一となるタイムリー安打(ヒット)を3回裏に放ち、1点を先制。

「チャンスだったので、甘い球がきたらどんどん行こうと思っていました。後ろにいいバッターがいるので、つないでいこうと思っていました」と、ヒットを放った打席での心境を振り返ります。

8回表の横浜創学館の攻撃で5番打者・石井翔太君がレフト前にヒットを放つも、レフト・大棒(だいぼう)琉雅君からの好返球で延末君がランナーをホームでタッチアウト

8回表の横浜創学館の攻撃で5番打者・石井翔太君がレフト前にヒットを放つも、レフト・大棒(だいぼう)琉雅君からの好返球で延末君がランナーをホームでタッチアウト

夏の甲子園優勝時に副主将(副キャプテン)を務め活躍した兄・延末藍太君の姿は、中学生時代、神奈川県大会決勝戦の舞台となった“浜スタ”や全国制覇を成し遂げた最後の試合でも現地で観ていたといい、「自分もこの慶應高校で優勝したいと思いました」と、慶應高校への“一番の進学理由”となった熱き想いを説明します。

小・中学校の頃から一緒に野球をやってきた先輩、そして仲間たちとともに入学できたことも大きかったといい、「兄は兄の良さがあって、自分は自分の良さがあると思うので、“追いつこう”という意識とは違う部分で考えています」と、“自分らしい”プレーを意識しながらの日々の取り組みを行っているとのこと。

3回裏の延末君のタイムリー安打で、ヒットで出塁していた森田竜平君がホームに生還したシーンでは輝く笑顔も

3回裏の延末君のタイムリー安打で、ヒットで出塁していた森田竜平君がホームに生還したシーンでは輝く笑顔も

秋の敗戦以降、準決勝まで来られたことについては、「秋で敗戦してからは、這い上がるしかなかった。チャレンジャー精神で良い雰囲気で取り組んでくることが出来ました」と、チーム全体の雰囲気も良好だったと語ります。

主将(キャプテン)徳留(とくどめ)海君は、「(相手は)本当に良い投手陣だった。準備を行ってはきたが、もう一個、レベルアップしていかないと、神奈川県で勝ち切ることはできないということが改めて分かりました」と、より一層、力を付けていく必要性を感じる試合だったと説明します。

チームとしては「3年ぶり」、しかし部員・選手たちにとっては「初めて」の横浜スタジアムの貴重な時間。「良い球場でした」との声が徳留君、渡辺君、そして延末君からも聞かれていた。最後の夏、ここ“浜スタ”での一戦を楽しみにしたい

チームとしては「3年ぶり」、しかし部員・選手たちにとっては「初めて」の横浜スタジアムの貴重な時間。「良い球場でした」との声が徳留君、渡辺君、そして延末君からも聞かれていた。最後の夏、ここ“浜スタ”での一戦を楽しみにしたい

秋のチームに比べて、「成長している部分が“すごいたくさん”あり、自信になりました」と語り、「甲子園に出たいという気合いに満ちた部分はブレずに取り組み、また“浜スタ”に戻ってきたい」との意気込みについても力強く語っていました。

“レギュラー目指す”横浜創学館の田口君は日吉出身

この日勝利を収めた横浜創学館高校でベンチ入りを果たした田口大希(だいき)君日吉出身

小学校3年生の頃から野球をはじめたといい、「きょうだいの影響があり、地元のチームに入りました」と、日吉の「下田レインボー」に入団したという当時の想い出を振り返ります。

4回表、この回の先頭打者として打席に向かう横浜創学館の4番・高田和音君を笑顔で送り出す田口君(右)。チームでは「ムードメーカー」としての役割も担っているという

4回表、この回の先頭打者として打席に向かう横浜創学館の4番・高田和音君を笑顔で送り出す田口君(右)。チームでは「ムードメーカー」としての役割も担っているという

日吉台西中学校(日吉本町5)の在学時代に所属したチームの先輩に憧れて入学したといい、市最南端の金沢区の学校に通っていることについては、「少し遠いですが、(同校の)釜利谷グラウンド人工芝。野球が好きなので」と、“野球が好き”との想いで日々通学し、日々野球に取り組んでいると語ります。

チームの特徴については、「打線の爆発力と、安定した守備、そして投手力が魅力です」と語る田口君。

次戦での勝利、またレギュラー入りを目指しガッツポーズ

次戦での勝利、またレギュラー入りを目指しガッツポーズ

今回、慶應高校と対戦したことについては、「日吉出身なので、慶應高校を(意識し)、倒したいと思いました」と、地元ならではの、特別な想いの中での対戦であったことを明かしていました。

「自身の良さは『パンチ力』。レギュラーになり試合に出られるように頑張りたい」と、今後の意気込みについても熱くその想いを語っていました。

夏の神奈川県大会は7月5日開幕

慶應高校は、今回の敗戦により、春の県大会での「ベスト4」が確定。千葉県内で5月16日から開幕予定の「春の関東大会(春季関東地区高校野球大会)」への出場はなりませんでしたが、夏の甲子園を目指す神奈川大会では、「第1シード」校として登場することが決定しています。

「神奈川県高校野球春季大会」の組み合わせ・試合結果。5月3日(日)の決勝戦まで前年より2校多い82校が対戦に挑んだ(5月3日の大会終了時点)(神奈川県高校野球連盟サイト)

「神奈川県高校野球春季大会」の組み合わせ・試合結果。5月3日(日)の決勝戦まで前年より2校多い82校が対戦に挑んだ(5月3日の大会終了時点)(神奈川県高校野球連盟サイト)

夏の大会は、今からちょうど2ヵ月後の7月5日(日)に開会式、また来月6月13日(土)に組み合わせ抽選会が行われる予定です。

3年生にとっては「最後の戦い」となる夏の一戦に向け、残された時間を悔いなく走り抜ける姿に期待したいところです。

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【参考リンク】

神奈川県高校野球連盟の公式サイト

令和8年度春季神奈川県高等学校野球大会が終了しました(同)※組み合わせ・試合結果(PDFファイル)へのリンクも

令和8年度 神奈川県高等学校野球春季大会~準決勝、決勝を放送!(かながわCATV情熱プロジェクト)


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