懐かしさとあたたかさを感じる“地域の居場所”が、この夏でその歩みを終えることになりました。
高田地区に2019年12月にオープンしたコミュニティカフェ「ゆずの樹」(高田東3)は、今年(2026年)3月に発行した広報紙内で、同館が今年8月末に閉館することを告知。

4月29日(水・祝)に開催「第2回こどもの日イベント」の終了後に、高田地区の“地域の居場所”としてオープン、コミュニティカフェとしての役割を担ってきた「ゆずの樹」前で、運営を支えた民生委員・児童委員やボランティアの皆さん
4月29日(水・祝)に開かれた、第2回「こどもの日イベント」では、約110人が来場するという盛況ぶり。来場者や運営スタッフからも、閉館を惜しむ声が多く上がっていました。
同館は、地下鉄グリーンラインの高田駅から約300メートルほど北上した「子母口綱島線」近くにある2階建ての“一軒家”にオープン。
新型コロナ禍で、当初正式オープンを予定していた2020年4月に大々的な披露を行うことはできず、しかし休館期間を経て、近年では年間利用者数が約5500人に達するなど、利用者が右肩上がりに伸びている状況が続いていました。
同館の庭に植えられている「ゆずの木」にちなんで名付けられた“地域の居場所”。

「こどもの日」イベントは今年(2026年)で2回目。初開催となった昨年(2025年)は「こどもの日」に近い連休中の5月3日に行ったが、「前倒しで」との要望も寄せられ4月29日(水・祝)に実施、約110人という多くの人々が来場し好評を博した
前オーナー(故人)が、「ゆずの実」を通じた交流を、高田地域ケアプラザ(高田西2)と行っていたことなどもきっかけとなり、“地域貢献”を行うとの理由で、同館が広く地域に向けての「交流拠点」としての役割を担うことになったといいます。
同ケアプラザを運営する社会福祉法人緑峰会(新吉田町、髙田優一理事長)と港北区社会福祉協議会(大豆戸町)の支援を受け、まるごと“一軒家”の状態で借りるスタイルでの運営が行われてきました。
今回の閉館は、土地・建物の売却が決まったことによるといい、同地区の民生委員・児童委員も務める代表の寺尾眞喜(まき)さんは、「この事業にこの活動が人と人をつなぎ、地域にコミュニティを築き誰かの居場所になればとの思いで運営を行ってきました」と、ちょうど立ち上げから7年になるという歳月をかけて築き上げてきた同館の閉館について「非常に残念」と語ります。
高田地区社会福祉協議会(事務局:高田東4)が中心となった地域活動団体で、高齢者支援の活動を行う「ふくしの和・高田」の事業として、高田地区の10数人の民生委員・児童委員や有志のボランティアが運営に参画。
運営の中心的な役割を担ってきた「ふくしの和・高田」代表の和泉千津子さんも、「今後、復活も検討したいとも思いますが、家賃など条件に合う場所探しは難しいのではないかとも思います」と、他の施設ではその役割を担うことは難しいとも感じるという、「ゆずの樹」ならではの取り組みで、利用者が少しずつ伸びてきた中での閉館を悲しみます。
開館は8月末までとなりますが、「退去を行うまでの9月中にも区切りとなる催しなど、(関係者が)集える機会を検討することができれば」(寺尾さん・和泉さん)とのこと。
「お正月には、(岸根囃子連による)獅子舞と、その名の通り、“ゆず茶”で皆さんをおもてなししていました。港北オープンガーデンでの庭公開も好評を博しました」と想い出をたどる寺尾さん、和泉さん、そして一人ひとりにとって大切な“地域の居場所”となった「ゆずの樹」は、運営を終えるまでの期間、これまで通りの“高田の日々”を来館者と共有していく考えです。
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・【開館時の記事】高田駅近に一軒家活用の居場所「ゆずの樹」、来春オープン前にプレイベント(2019年12月9日)
・<港北オープンガーデン>参加は最多の147会場、旭・瀬谷・栄と「4区連携」も(2026年4月15日)※「ゆずの樹花壇」として5月の回も参加予定
・ベトナム楽器の響きで国交樹立50周年を祝う、高田の小栗さんが記念コンサート(2023年8月28日)※「ゆずの樹」で取材
【参考リンク】
・横浜市港北区・高田コミュニティカフェゆずの樹のインスタグラム







