慶應高校が約2000人の観衆を集めブラスバンドも響く等々力球場で快勝、次戦は夏の「第1シード」権をかけた準々決勝に挑みます。
夏の大会の「シード権」に向けた高校野球春季神奈川県大会(春季県大会)で、慶應義塾高校(慶應高校、日吉4)は、先週(2026年)4月18日午前、昨年(2025年)春のセンバツ甲子園大会に県初の「21世紀枠」で出場した公立高の横浜清陵高校(南区清水ケ丘)と対戦。
約2000人の観衆で盛り上がる地元・等々力球場(中原区等々力)で、今年初となる吹奏楽部の演奏も後押しし、投打がかみ合ったプレーを見せた慶應高校が12対2で完勝しました。
慶應高校は3回表、2番打者の湯本琢心(たくみ)君がタイムリー2塁打を放ち、1点を先制。
翌4回表には、4番打者の大棒(だいぼう)琉雅君の2塁打をきっかけに1点を追加し2対0とリードを広げます。
続けて5回表には渡辺英亜(えあ)君のタイムリー安打や大棒君の3ラン本塁打(ホームラン)で一気に4点を獲得し、6対0とさらにリードを拡大。
8回表にも7番打者の橋本周磨(しゅうま)君のこの日2本目となる2塁打などで2点を追加、最終回も相手投手陣の乱れもあり打者一巡で4点を奪取、計12得点を挙げることに成功します。
守りでは、前の試合(3回戦)では一塁手として活躍した渡辺英亜(えあ)君が先発投手(ピッチャー)として登場。
5回表に2安打で1失点、計5安打を打たれながらもほぼ毎回の5三振を奪う好投を見せたほか、6回表以降は是永隼之介(しゅんのすけ)君、志村泰輔君、寺本光希(こうき)君が継投し相手打線を計2点に抑え、12対2での10点差勝利となりました。
夏の「甲子園優勝」に憧れ入学した世代が躍動
この日の試合について、森林貴彦監督は、「あまり偏(かたよ)らず、相手がというよりは、自分たちのやるべきことを行ってきました。長打も出たので点は入りましたが、まだもうちょっと。(打撃で相手をとらえる)ミートの精度とか追求したいと思います」と、この日までの取り組み、またこの日の感想を語ります。
公式戦初先発となった渡辺君については「73点くらい」と採点。チームの特徴については「情熱の部分と冷静さを兼ね備えていくことができるかのチームに育ってきました」と、“夏”に向けての“育て甲斐がある”チームと感じていると評価していました。
渡辺君は、この日、同じ慶應普通部(日吉本町1)時代の先輩にあたる上藪(かみやぶ)琢翔君(代打・四球)、門祐晟(ゆうせい)君(代走)が出場できたことも喜びながら、「自己採点は50点くらい。チームに任されるピッチャーになりたい」との今後に向けての目標についても語っていました。
3ラン本塁打を放った大棒君は、「得意なコースに(球が)来たのを体が回り、完璧に放つことができました。良い打者が揃(そろ)っているので、4番であってもプレッシャーを感じずバッティングに挑めています」と笑顔で語ります。
宮城県仙台市出身の大棒君は、「従来の高校野球のイメージとは違う雰囲気に魅かれて入部しました。(中学校3年生の時、2023年夏の甲子園優勝を見たが)野球をすごく楽しんでいる(ような)ところが良いと思ったが、自分も楽しめています」と語り、「一喜一憂せずにきちんと練習を積み重ねて、甲子園、そして日本一を目指したい」との目標を掲げ、次戦に向けての決意を新たにしていました。
21世紀枠の公立校「横浜清陵」で地元選手が活躍
「21世紀枠」(高校野球の模範的な姿を実践した学校)として昨年春に甲子園に出場した横浜清陵高校。
公立高校ということもあり、ベンチ入りメンバーは、ほぼ地元・横浜や川崎エリアの中学出身の選手で占められています。
日吉地区にも隣接する川崎市立井田中学校(中原区井田杉山町1)出身の二野宮颯(はやて)君は、同高校に進学した理由について、「公立校の中での進学を考えていた際、同校を見に行ったのですが、野球の取り組みの姿勢など、こうやったら自分は上手くなれると思い(進学先として)選びました」と語ります。
実際、入学してから後については、「人間的に成長できたというのはあると思います」と語り、甲子園でのベンチ入りを果たせたことについては、「神奈川県の公立高校として、“特別なもの”であり、貴重な経験をさせてもらったと思っています」と、3年間の高校野球生活の中でも“貴重”だったという、甲子園の魅力に触れられた実体験について振り返っていました。
「準決勝」以降のチケット前売、CATV中継も
慶應高校の次戦は、「ベスト4」入りをかけた準々決勝の2日目。4月26日(日)9時30分から、サーティーフォー保土ケ谷球場(保土ケ谷区花見台4)で行われる予定です。
対戦相手は県西部・足柄上郡松田町にある私立立花学園高校。
「ベスト4」入りすると、夏の甲子園を目指す神奈川大会(7月5日開幕予定)での「第1シード」校としての権利を得られることもあり、負けられない戦いとなりそうです。
なお、県高校野球連盟(旭区鶴ヶ峰2)は、横浜スタジアム(中区横浜公園)で行われる予定の準決勝(5月2日)と決勝戦(同3日)の、中央内野席(バックネット裏)の「指定席」前売り発売を4月22日(水)10時からインターネット上で行うと発表しています。
また、準決勝からは「イッツコム」や「YOUテレビ」など、県内のケーブルテレビ(CATV)6社が制作する「かながわCATV情熱プロジェクト」による生放送も行われる予定です。
【関連記事】
・【準決勝の記事】<春の高校野球>慶應は準決勝で横浜創学館に惜敗、夏の“浜スタ”を再び目指す(2026年5月5日)※リンク追記
・【最新記事】<春の高校野球>慶應が立花学園に勝利でベスト4、準決勝はCATV中継も(2026年4月28日)※リンク追記
・【前回記事】<春の高校野球>慶應が法政二に勝利、次戦は等々力で「ベスト8」に挑む(2026年4月14日)
・<高校野球>春の県大会に港北区6校、岸根は10年ぶり、武相・新羽は地元で初戦(2026年4月3日)※戦績を追記
【参考リンク】
・県大会結果(硬式)(同)※組み合わせ(PDFファイル)へのリンクも
・令和8年度 神奈川県高等学校野球春季大会~準決勝、決勝を放送!(かながわCATV情熱プロジェクト)












