駅前の“一方通行化”を待つ小学校で、地域の人気キャラクターが放課後の下校時見守りに登場、子どもたちに交通ルールを守っての登下校の大切さを伝えます。
今週(2025年)10月28日(火)午後、プロサッカーチーム「横浜F・マリノス」(横浜マリノス株式会社、新横浜2)のキャラクター「マリノスケ」と、道路など生活インフラの維持管理や設計・監督を行う横浜市港北土木事務所(大倉山7)のキャラクター「どぼくねこ」が、日吉台小学校(日吉本町1)に登場。
港北区内の26小学校で、「港北区安全安心大使」としても活躍しているマリノスケとともに交通安全の呼び掛けを行う、神奈川県警港北警察署(大豆戸町)の交通課や、横浜市港北区役所地域振興課(同)の担当者も来校し、学校から自宅に帰る子どもたちの「下校時見守り」を実施しました。
今回の企画は、マリノスケとともにホームタウンでの社会連携、育成普及活動を行う一般社団法人F・マリノススポーツクラブ(新横浜2)から、「これまで以上の地域貢献を行いたい」との申し出があり、実現したもの。
特に、港北土木事務所からは職員7人が来校。横浜市全体で8月から「ひらがな」に切り替えた名札を掲げた「どぼくねこ」が存在感を発揮し、マリノスケとともに同校の東門で待機、驚き、笑顔に包まれた子どもたちを見送るシーンが見られていました。
同校の学区に含まれる日吉駅前では、今年度中(2025年度=2026年3月末まで)にも、駅から約100メートルの範囲で、時間帯を問わず24時間、「一方通行」化の新ルールが適用される予定です。
「一方通行化については、今年12月頃より工事に着手する予定となっています。 そのなかで、改めて日吉地区において、交通安全の啓発を行っていきたいとの思いで、今回、日吉台小学校で見守り活動を行わせていただくこととしました」と、同土木事務所の道路係長・松井良太さんは、今回の活動に込めた想いを熱く語ります。
今回の「下校時見守り」は、同校の北門と西門でも実施し、悪天候により振替での実施となっていた「運動会」帰りの多くの児童に、キャラクターたちや大人が見守る“安心感”を伝える機会となったようです。
地域・各家庭で「交通安全」教育の徹底を
なお、日吉地区では、昨年(2024年)10月、自転車に乗車していた小学校2年生の男児が、大型車両にはねられて死亡する事故も発生。
港北警察署や土木事務所の尽力もあり、事故発生現場となった日吉宮前地区(日吉5・6・7丁目の境)の交差点が、今月10月10日から「歩車分離式」に生まれ変わる工事も行われていました。
同校で学校地域コーディネータ―を務める小原光子さんは、「事故を、保護者も、子どもたちも、交通事故や交通安全を“自分事”として考えてもらえれば。車や二輪車の危険性のみならず、不審者や連れ去りといったあらゆるリスクを保護者が認識し、子どもたちに教えていく必要があると考えます」と、地域のみならず、“保護者側”にも、地域の見守り活動に参加し、子どもたちに登下校中に発生しうる危険について伝え教えていくことの大切さを呼び掛けます。
交通ルールを守ることや通学路を守るといったことにより、「起こりうる危険を、いかに回避できるかを、親子で考え、実行してもらえたら」と小原さん。
新たに生まれる「一方通行」という街の変化はもちろん、日々、登下校時、またそれ以外での日常での「交通安全」対策や、子どもたちを取り巻く数々の「危険性」を考え、教えていく大切さを、各家庭はもちろん、“地域ぐるみ”で共有していくことが望まれます。
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【参考リンク】
・はまっ子交通あんぜん教室(横浜市港北区)







