<東横線100周年レポ(8)>期待とあるべき港北区内5駅像を語り継ぐ(最終回) | 横浜日吉新聞

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【東横線100周年フォーラムレポート(8)最終回】今年(2025年)8月19日に慶應義塾大学日吉キャンパス内協生館で行われた「東急東横線100周年フォーラム~沿線5駅の“未来を語る”」(一般社団法人地域インターネット新聞社主催)について、今回は5人の登壇者がテーマごとに5駅を語る「パネルディスカッション」(後半)の模様をお伝えします。

<パネルディスカッション登壇者>

  • 【日吉駅】都倉武之さん(慶應義塾福澤研究センター教授)
  • 【綱島駅】吉田律人さん(横浜都市発展記念館・主任調査研究員)
  • 【大倉山駅】林宏美さん(公益財団法人大倉精神文化研究所・図書館運営部長)
  • 【菊名駅】高木暁子さん(高木学園理事長・英理女子学院校長)
  • 【妙蓮寺駅】酒井洋輔さん(松栄建設株式会社・妙蓮寺ニコニコ会副会長)
  • 【コメンテーター】竹内敏浩さん(東急株式会社「東急100年史」担当)
  • 【コメンテーター】橋本志真子(一般社団法人地域インターネット新聞社代表理事)
  • 【司会】広瀬未来

街の発展へ向けた現状と近未来像

――前回(第7回)に続き5人のパネラーと2人のアドバイザーで港北区内5駅の未来を語るパネルディスカッションの模様をお伝えします。前半で「駅の未来像」と「子ども・学生・子育て」について話題としましたが、後半は「日常生活」や「未来へのメッセージ」をテーマとし、最後にフォーラム全体を総括しました。

<司会(広瀬未来)>

それでは3問目にまいります。先ほどお答えいただいた“子育て”以外の「日常生活」について、ということで大きなテーマの設問です。お答えが難しいなとは思いますが、現在、仕事・ビジネスの場が東京都内と横浜中心部に偏っているという現実があります。どうすればより自活できる街になれるのか、どんな街になったら、もっと発展できるかといったことを回答いただければと思います。

就職・ビジネス・仕事だけでなく、住居や買物、レジャー、福祉、介護など今は地域には無いけれど、あったらいいなと思うものなど、ご提案いただくのもよいかもしれません。

では、都倉さんが早いようですので、お願いいたします。

【日吉駅】都倉武之さん(慶應義塾福澤研究センター)

「混じりあう 周遊する」と書いたフリップを掲げる)先ほど福澤諭吉の言葉「交通は文明開化」、交通すなわち文明開化だということを紹介しましたが、特に日吉という観点で言いますと、キャンパスの側と街の側は“別もの”という意識がお互いにあるのではないでしょうか。もっとお互いのなかに入り込んで、混じり合う工夫をしていってもいいのではないかと。

たとえば、日吉にお住いの皆さんが日吉キャンパスの裏側にある「森」(通称“日吉の森”)にどれだけ入ったことがあるのか、慶應の学生たちが日吉の寺社仏閣にどれだけ足を踏み入れているか、そういうところから新しい魅力を発見して、まちづくりがもっと魅力的になってくるのではないかと思います。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。実は私もですね、なんとなく気おくれしてしまって日吉キャンパスの真っすぐに伸びた(いちょう並木の道の)奥まで行ったことがありません、行ってみたいと思います。

次は妙蓮寺の酒井さん、お願いいたします。

【妙蓮寺駅】酒井洋輔さん(松栄建設株式会社・妙蓮寺ニコニコ会)

「作家 アーティスト」と書いたフリップを掲げる)妙蓮寺では最近、作家さんとか、アーティストさんの移住が増えています。「生活綴方(つづりかた)」(妙蓮寺で出版社「三輪舎」を営む中岡祐介さんが運営)という本屋さんができたことが大きかったり、引っ越してくる作家さんによく言われるのが「街に声の大きな人がいない」ということで、マイノリティの人にも暮らしやすかったりとか、性的マイノリティの方が引っ越して来ることも目立ちます。

小さな声が文化的なものをつくっていくことが多いのかなと僕は思っていて、そういう方たちにとても住みやすい街になっているので、これからもこの流れは多分止まらないんだろうと思います。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。変わらない駅舎と、そして変わっていく住む方たちという感じですね。それでは菊名の高木さんお願いいたします。

【菊名駅】高木暁子さん(高木学園・英理女子学院)

「港北区内のモビリティ拠点(空飛ぶクルマ)」と書いたフリップを掲げる)先ほども少しお話ししましたが、港北区内で菊名は「モビリティ拠点」になってなったらいいなと思います。街の魅力はおそらく隣の駅となんかも同じことをしても、しょうがないと思ってるんですね。

菊名はアクセスが良いとみなさんがおっしゃいます。であればそこをさらに強化するということはどうかと。先ほど、坂が多い街でお年寄りは買物も大変ですと申し上げました。そういう意味で、土地も限られている菊名のなかで、モビリティ、“空飛ぶクルマ”といったものをここを起点に動かす、というような場所にしていければと思います。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。新しい未来をこれからつくっていく菊名駅を目指していくということですね。大倉山の林さんお願いいたします。

【大倉山駅】林宏美さん(公益財団法人大倉精神文化研究所)

「区役所 その先」と書いたフリップを掲げる)区役所、その先ということで、港北区で暮らす人で区役所に行かない人はいらっしゃらないと思いますので、区役所の話です。

菊名から大倉山(駅が最寄りの大豆戸町)に移転してから2028年で50年を迎えます()。築年数などを考えると建て替えか移転かといったことが必要になる時期に入っているんじゃないかと思います。

)現在の港北区役所は1978年(昭和53)年に完成。今は港北図書館として使われている菊名の建物が旧港北区役所(参考記事はこちら

移転や建て替えになれば、短期的に見れば土地が広くて利便性の高い場所を、という形になるかと思いますが、最近は行政手続きがオンライン化されたりもしていますので、大きな建物はいらなくなるかもしれません。

先ほどお話した(新たに建てることができれば)“大倉山の駅ビル”に入ってはどうかということもあるのですが、港北区自体の人口が大変多い(2025年8月時点で36万7291人)ので、将来的には三度目の分区)ということも可能性がゼロではないのではないかと思っています。

)1939(昭和14)年に神奈川区から分区する形で誕生した当時の港北区は、現在の港北・緑・青葉・都筑の4区域がエリアとなっており、一度目の分区は1969(昭和44)年に現在の青葉区域を含めた「緑区」と分かれ、二度目は1994(平成6)年に「都筑区」と分区。当時の港北区と緑区を4つの区(港北・緑・都筑・青葉)として再編する形とした

そうなると区役所が2つになって場所をどこにするのかという話も出てきますが、2つの区になれば今よりもきめ細かな行政サービスとか、“一区一館”としている図書館が増えることも期待できます。

メリットだけでなく、デメリットももちろんあると思いますので、ぜひみなさんもその先のことを自分事として考えていただきたいなと思い、提案してみました。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。続いて、お隣の吉田さんお願いいたします。

【綱島駅】吉田律人さん(横浜都市発展記念館)

「博物館」と書いたフリップを掲げる)仕事柄、なかなか新しいことは言えそうにないのですが、博物館は人を集めてさまざまな教育を行う機関でもあり、生涯学習の空間でもありますので、これをつくるのがいいのではないかと。

博物館というのは人を集めることに加え、記録や歴史資料を保存する場所になります。開発とかがあると、昔は日常的にあったものが消えていくんですね。まちづくりをするうえでも、記憶を継承するためにも、資料は一度無くすと復活しないものなので、それらを保存する場所としてあってもいいかなと思います。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。それではアドバイザーの方お願いいたします。

【コメンテーター】竹内敏浩さん(東急株式会社)

一つの観点として、モビリティーとか交通とかという話です。今日は東横線のフォーラムですが、二次交通ではバスの運転手が少なくなっていて、東急グループでも大変苦労しております。

これからは、もう運転手の方がいなくても、運転ができるようなバスだったりとか、あるいは“空飛ぶタケコプター”ではありませんが、そうしたものも出てくるのではないかと思っていて、そんな将来を楽しみにしています。

【コメンテーター】橋本志真子(一般社団法人地域インターネット新聞社)

今日は港北区長も、その前の区長(漆原順一前港北区長が来場)もいらっしゃいますが、林さんから出た区役所の将来はすごく気になりますよね。新たなインフラを整備するのは(人口減などで)なかなか難しい時代になっているかと思います。図書館もそうです。

ですけれども、やっぱり何かしなきゃいけないっていうのは、皆さん共通の思いだと思います。博物館や交流促進もそうですし、このイベント自体も間違った方向に行ってないかなと考えていくということで、よろしいですかね。ぜひみんなでいろんなアイデアを出し合っていけたら、素敵なんじゃないかなと思います。

百年前には想像できなかった今の街

<司会(広瀬未来)>

それでは最後の質問です。これまでの質問を踏まえたうえで、「未来へのメッセージ」をいただきたいと思います。

交通に関しましては、本当にあっという間に発展し、実現が難しいと思われたことも実現していますので、これから先も楽しみではあります。今回も都倉さんが速いですね、お願いいたします。

【日吉駅】都倉武之さん(慶應義塾福澤研究センター)

「地下壕がある街」と書いたフリップを掲げる)さまざまな歴史がそれぞれの駅にあります。未来を考えるにはしっかりと歴史を刻んでいくことも大事です。日吉には海軍の地下壕(ごう)があることは皆さんご存知の方が多いのではないかと思います。

日本史を考えるうえで最大の事件と言ってもいい、310万人が亡くなり、世界規模では5000万とも一億とも言われる(人々が犠牲者となった)、そういう出来事を自分の土地から語り、考えることができるということは、未来を描いていくうえで何よりも大きな財産ではないでしょうか。

その地下壕をもっともっと(広く)開いて、公的な位置付けもできていく、そういうことが期待できたらいいなと思います。

<司会(広瀬未来)>

今は世界各地でいろんな紛争がありますから、他人事ではないと思います。ありがとうございます。綱島の吉田さんお願いいたします。

【綱島駅】吉田律人さん(横浜都市発展記念館)

「継承」と書いたフリップを掲げる)私も都倉さんと非常に似ているのですが、「継承」ということを考えたいと思います。各駅にはいろんな歴史があります。歴史には光があれば必ず影があります。それを後世に伝えたうえで、未来のまちづくりをしていく必要があると思います。

そのためには、ちゃんとした歴史資料を残し、それを未来につなげていくということが、地域のこれからを考え、街をつくっていくうえで非常に重要ではないかと思い、最後に「継承」ということを提唱しました。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。それでは林さん、お願いいたします。「楽しい未来を」とお書きいただきました。

【大倉山駅】林宏美さん(公益財団法人大倉精神文化研究所)

「楽しい未来を」と書いたフリップを掲げる)東急東横線が開業して百年が経とうとしていますが、百年前に今の港北区がこんなふうになっている姿を想像できた人は誰もいなかったと思います。

今、私たちが百年後を想像したとき、こんなことは絶対できないと思うようなことも、実際に百年経ってみたら実現できているかもしれなません。

今は「こんなの夢のような話だね」と思うような話も楽しみながら考えていくことで、そこに本当の楽しい未来があると思いますし、無理だと思っていると実現の可能性がないと思いますので、わくわくするような地域の未来を楽しく考えていくのがいいのではないかと思います。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。続いて高木さん、お願いいたします。

【菊名駅】高木暁子さん(高木学園・英理女子学院)

「菊名は可能性の街」と書いたフリップを掲げる)私は菊名にはもう可能性しかないと今思っています。この50年、あんまり変わらない街で、交通の便以外で何があるかなと首をかしげてしまう街ですが、逆に言うと、ここから本気で街や駅、ここに住む人々が一体となって何かをしようと思えば、きっとすごく活気のある街になると思っています。

ですから、可能性しか感じていませんし、ぜひ私もその一端を担いたいなというふうに思っています。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。酒井さんお願いします。

【妙蓮寺駅】酒井洋輔さん(松栄建設株式会社・妙蓮寺ニコニコ会)

「肥やし 循環」と書いたフリップを掲げる)僕は“肥やし”と書きました。今は妙蓮寺の代表者みたいな形でここに登壇していますが、実際は「お寺さん」(妙蓮寺)がずっとまちづくりをされてきました。そのバトンの一部を僕がちょっと手伝わせてもらっているだけで、これを子どもたちに渡していくものだと思っています。

自分がやっている活動の原点となっているのが、子どもが3人いるんですけど、その子たちには、自分が生まれた時よりも、ましな町にしたいと思っているというだけなんですよね。

なので「循環」ということも書きましたが、自分がその命のバトンを持ってるんだと思って、そこで精いっぱい生き切って、次に渡していければ、いい街になるんじゃないかなと思っています。

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございます。それではアドバイザーの方お願いいたします。

【コメンテーター】竹内敏浩さん(東急株式会社)

私も東急の「100年史」をつくったりということで、歴史を仕事にしていた人間なのですが、未来というのは、今のものの連続体ですね。この後どんどんつながっていく、それをつないでいくのは、やはり人だと思っています。

今日、お集まりの皆さまもそうですし、港北区の皆さま、あるいは日本全国の皆さまがどうやって次の未来をつくっていくのかということには、責任と義務があるというふうに思っておりますので、ぜひみんなで頑張って、いい未来にしていきたいなと思っております。

【コメンテーター】橋本志真子(一般社団法人地域インターネット新聞社)

最後になりますが、「食」の部分は大事だと思ってまして、この前、私も日吉台地下壕に行かせていただきましたが、戦争があって物流が止まって1つの交通が止まってしまったら、明日の食べ物もなくなります。私の祖父は川向町という旧港北区(当時は神奈川区)、現在の都筑区の出身で、戦争時代に食べるものがなく、芋のつるを食べたという話を聞きました。今、酒井さんがやっているような農業は大事です。ベランダ野菜を育てるとか、近所の土地を耕すとかもです。

林さんが「分区」の話をしていましたが、港北区は今も人口が増え、横浜市では神奈川県から独立する「特別市」の議論をしています。独立を考えたとき、横浜市内には農業高校がないんですよ。バイオの研究とか、種苗を育てるとかそういうことを含めた研究が必要です。お金を使うのではなく叡智とITを使ってできればと。

私たちは横浜日吉新聞と新横浜新聞という2つの媒体を運営していますが、たとえば日吉エリアと新横浜エリアでは文化が違っていまして、一つの媒体では難しいんです。それは5つの駅・街がそれぞれ個性的であることと同じです。

政治・行政のみなさまは港北区がこのまま一つの区でいいのか、2つに分けたほうがいいのか、浜松市()みたいに市内の区をくっつけて巨大化させたほうがいいのか、踏み込んで未来を考えていただきたいなと思っています。

)政令市の浜松市では2024年1月に7区あった行政区を3つに集約し、このうち中心部には人口60万人規模となる「中央区」が誕生。それまで日本の行政区で人口最多は港北区だったが、浜松市中央区がトップとなった(参考記事はこちら

これだけ愛されていた東横線沿線

<司会(広瀬未来)>

ありがとうございました。どれもまとめるのが難しい質問だったらと思いますが、未来へ向けて、いろいろなお話を皆さんありがとうございました。

今、パネリストの皆さんからご提案いただいたことを聞きながら、皆さんの頭のなかにもいろんなことが浮かんだのではないかなと思います。それを実現していけたら、ますます沿線が楽しく、住みやすく、発展していくことと思います。素晴らしい未来を思い描きながら、今も大切に生きていきましょう。

あらためましてパネリストとアドバイザーの皆さまお疲れ様でした。最後に一言、本イベントの感想を皆様にいただきたいと思います。

【日吉駅】都倉武之さん(慶應義塾福澤研究センター)

私は常に慶應のなかだけでしか考えられないところがあるんですけども、今日はその慶應を取り巻く環境というもののなかで、慶應というものを考える機会にもなりました。

東横線という大きな枠組みのなかで、あるいは近代史のなかで、さらにここにある慶應義塾というものについても、もっともっと深めて皆さんにもまた共有していきたいと思います。ありがとうございました。

【綱島駅】吉田律人さん(横浜都市発展記念館)

今日いろんな方のお話を伺いまして、やっぱりこの東横線沿線、港北区がいいところなんだということを、あらためて認識させていただきました。

歴史を常にやっている博物館に勤めていますけれど、この地域の歴史を未来に残していきたいですし、そして、それに基づいたまちづくりをやっていただきたいと思います。

最近は開発で個性がない街が増えている気がしているのですが、港北区はこの先も個性ある街として続いていってほしいと思っております。今日はありがとうございました。

【大倉山駅】林宏美さん(公益財団法人大倉精神文化研究所)

今日は各地域・駅を代表する方からのさまざまな視点でお話を聞かせていただき、私もとても勉強になりました。街の歴史はその街にしかない魅力ですし、街の宝だと思いますので、古いものと切り捨てずにこれからのまちづくりに生かしていただけるといいなと思います。

今日来ていただいた皆さんも、このフォーラムでお話を聞いたなかで、良いと思った話がありましたら、ぜひ周りに伝えていただいて、話を深めていただければと思います。今日はありがとうございました。

【菊名駅】高木暁子さん(高木学園・英理女子学院)

本日はありがとうございました。生まれてからずっと拠点としている菊名について、それから沿線のいろいろな駅の歴史を私自身も学ぶことができ、大変貴重な機会だったと思っています。

先ほども申し上げたように、菊名はまだまだ可能性のある街と思っていまして、住まいもまた菊名に戻す予定にしておりますので、私も街のためにできることがあればと思っております。この会場にいらっしゃる皆さまと、何かご一緒させていただけることがあれば、非常に嬉しいなと思っております。本日は本当にありがとうございました。

【妙蓮寺駅】酒井洋輔さん(松栄建設株式会社・妙蓮寺ニコニコ会)

ありがとうございました。こちら側から話している人たちだけが、まちづくりをやっているような感じになっちゃうんですけど。でも実際は、住んでる皆さんでつくっているものだと思ってます。

1つちょっと皆さんにお願いしたいと言いますか、いつも言っているのですが、僕は商店街の役員をやっていまして、大事なことはその街の特色ある商店街が続いていくことだと思っています。

そのためには、街の方たちがその商店街で買い物をしないと無くなっちゃうんですよ。僕もさっき、昼ご飯は(日吉駅前の普通部通り商店街にある)「遊膳たつ吉」さんでランチ食べて、美味しいなって味わってきたんですけど、やっぱりそういうふうに自分の町を大事にすることは、市民の皆さんにしかできないので、よかったら帰りに一品を買って帰るとか、そういったことで、自分の町を愛してほしいなと思いました。ありがとうございました。

【コメンテーター】竹内敏浩さん(東急株式会社)

皆さんお疲れさまでございました。今日の皆さんのお顔を拝見させていただいて、東急線、東横線は本当に愛されてるんだなと思いました。

私はたまたま歴史の担当ということで、今日この場におりますが、東急グループを挙げまして東横線と東急沿線魅力アップができるよう頑張っていきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。本日はどうもありがとうございます。

【コメンテーター】橋本志真子(一般社団法人地域インターネット新聞社)

本日は大変長時間での実施となりましたが、その分、皆様の想いが、こんなにこのイベントに対して深いのかと思いました。

子どもたちの将来に(過去の歴史を)伝えていくというのは大人の義務と考えています。私の父は、東横線の横浜駅が地上駅だった頃(2004年2月の「みなとみらい線」開業時に地下駅になった)から、40年間、目黒にあった信用金庫まで通っていました。その縁で、出身地の金沢区から沿線に引っ越してきました。まさか、横浜日吉新聞と新横浜新聞が10年続くとは思っておらず、前回の「相鉄・東急直通線フォーラム」(2022年開催)で登壇した皆様も今回ご来場いただいており、そういった歴史の中で、皆様と(こういった)時間を共有させていただいたことに感謝申し上げます。

こういった「人とのつながり」が、(これからの更なる)少子高齢化の中では大切になるかと思います。

皆様一人ひとりの「個性」、「力」、そしてまずは「命」が輝く社会を大切にしていきたい、ネット記事をご覧になる皆様を守りたい、そういった想いで、あと50年、メディアを運営していきたいと思っています。(このフォーラムのことを)ぜひ教育関係の皆様には、教育現場で、子どもたちの学びの資料として使っていただければと思っています。本日はありがとうございました。

(レポート終わり


東横線100周年フォーラムレポート」はこれで終了となります。過去掲載分は次の通りです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

【関連記事】

【東横線100周年フォーラム】次世代に想い伝える・司会は広瀬未来さん、吹奏楽のゲスト演奏も(2025年8月18日、登壇者紹介7回目)

【東横線100周年フォーラム】沿線100年を“未来”に伝える、菊名近郊ゆかりの竹内敏浩さん(東急株式会社)(2025年8月13日、登壇者紹介6回目)

【東横線100周年フォーラム~登壇者】妙蓮寺駅・酒井洋輔さん(松栄建設株式会社・妙蓮寺ニコニコ会副会長)(2025年8月1日、登壇者紹介5回目)

【東横線100周年フォーラム~登壇者】菊名駅・ 高木暁子さん(高木学園理事長・英理女子学院校長)(2025年7月29日、登壇者紹介4回目)

【東横線100周年フォーラム~登壇者】大倉山駅・林宏美さん(大倉精神文化研究所図書館運営部長・研究員)(2025年7月7日、登壇者紹介3回目)

【東横線100周年フォーラム~登壇者】綱島駅・ 吉田律人さん(横浜都市発展記念館主任調査研究員)(2025年6月24日、登壇者紹介2回目)

【東横線100周年フォーラム~登壇者】日吉駅・ 都倉武之さん(慶應義塾福澤研究センター教授)(2025年6月11日、登壇者紹介1回目)

【参考リンク】

「東急東横線100周年フォーラム~沿線5駅の“未来を語る”」特設サイト(当日の動画も公開)


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