<アメフト関東大会>慶應塾高が準決勝へ、日大高校は棄権で3位決定戦に挑む | 横浜日吉新聞

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アメリカンフットボール関東大会に出場した日吉の2校「ベスト4」へ進出。それぞれの次戦に挑むことになりました。

先月(2025年)5月31日から行われている「第51回関東高校アメリカンフットボール大会」(同連盟主催)で、日吉から神奈川県の代表校として出場していた日本大学高校(日大高校)(ファイティングブルドッグス、箕輪町2)は、早稲田大学東伏見グラウンド(東京都西東京市)で行われた1回戦で、早稲田大学高等学院(東京都練馬区)に14対13で勝利。

6月7日(土)アミノバイタルフィールドで行われた関東大会準々決勝・日本大学高校(日大高校=写真提供)対立教新座高校戦

6月7日(土)アミノバイタルフィールドで行われた関東大会準々決勝・日本大学高校(日大高校=写真提供)対立教新座高校戦

6月7日(土)にアミノバイタルフィールド(東京都調布市)で行われた2回戦(準々決勝)では、立教新座高校(埼玉県新座市)に14対7で勝利し、1997(平成9)年以来、28年ぶりのベスト4入りを果たしました。

また、6月8日(日)に初戦となる2回戦(同)の対決に挑んだ慶應義塾高校(慶應塾高)(ユニコーンズ、日吉4)は、佼成学園高校(東京都杉並区)に17対14で勝利を収め、同じく準決勝への進出を決めています。

関東大会(第51回関東高等学校アメリカンフットボール大会、2025年5月31日~6月28日)の準決勝(ベスト4)までの勝ち上がりの状況。日大高校も慶應塾高も残っている。なお、SICは埼玉・茨城・千葉大会の代表(関東高等学校アメリカンフットボール連盟の公式サイトより)

6月8日(日)に初戦となる2回戦(準々決勝)で慶應塾高は佼成学園高校に17対14で勝利を収めた(慶應義塾高校アメリカンフットボール部提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

6月8日(日)に初戦となる2回戦(準々決勝)で慶應塾高は佼成学園高校に17対14で勝利を収めた(慶應義塾高校アメリカンフットボール部提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

日大高校は28年ぶり勝利も「3位決定戦」へ

両校が準決勝で勝利すれば、決勝戦での「日吉対決」となりましたが、日大高校はけが人の発生などによる「チーム事情」により、6月15日(日)に予定されていた「準決勝」を棄権することになりました。

日大高校にとって、関東大会での「準決勝」進出は、1997(平成9)年以来、実に28年ぶり9回目という快挙

選手が最後まで諦めずに、“するべきこと”をした結果だと思っています。また、普段から献身的に動いてくれるマネージャーの存在は大きいです」と、同部顧問高山春男さん

チームの躍進には「女子マネージャーの力が大きかった」と顧問の高山さんも日々の活動に感謝の想いを抱いているという(日本大学高校提供)

チームの躍進には「女子マネージャーの力が大きかった」と顧問の高山さんも日々の活動に感謝の想いを抱いているという(日本大学高校提供)

関東大会出場も6年ぶりだったということもあり、「久しぶりの関東大会出場のためOBも喜んでくれていました。2回戦には学校長も応援に来ました」と、中園健二校長も駆け付けての熱き声援を受けての対戦となったことへの感謝の思いを語ります。

「準決勝」はやむなく棄権し、翌週6月28日(土)に行われる予定の「3位決定戦」に挑む予定とのことで、「試合は2週間後となることもあり、チーム状況が回復しているとは思いますが、少人数での戦いには変わりありません。できるところまで頑張って、春のシーズンを勝って終わることができれば」と、神奈川県予選から18人という部員数という現状を踏まえての決断、また3位決定戦での勝利に向けての想いを示していました。

慶應塾高は「決勝戦」進出を目指す

一方、関東大会においては2年ぶり19回目の「準決勝」進出を決めた慶應塾高

接戦ながらも勝利を得られたことについて、「徹底した準備、仲間を信じること、一人一人が“フォー・ザ・チーム(For the team=チームのために)”の精神を持つこと。そして何よりアメフトを楽しめたことがチームの勝因になったと思います」と、監督趙元来さん

「強豪校同士のプライドのぶつかり合い」に塾高選手たちが挑んだ(慶應義塾高校アメリカンフットボール部提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

「強豪校同士のプライドのぶつかり合い」に塾高選手たちが挑んだ(慶應義塾高校アメリカンフットボール部提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

部員一人ひとりが「勝利」に向けての取り組みを自主性をもって行うのが慶應義塾高校(塾高)の校風であり大きな魅力となっている(同提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

部員一人ひとりが「勝利」に向けての取り組みを自主性をもって行うのが慶應義塾高校(塾高)の校風であり大きな魅力となっている(同提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

あさって6月15日(日)12時30分からアミノバイタルフィールドで行われる足立学園高校(東京都足立区)との準決勝について、「身体も大きくスキルも上手い相手チームに、自分たちができることはただ一つ。“泥臭いフットボール”をすること」と、趙さんは、「絶対に諦めないチームの底力をお見せします」との決意も示し、次戦への意気込みを語ります。

関東大会の雰囲気については、「強豪校同士のプライドのぶつかり合いが肌で感じられて、とても心が高揚します」と、その戦いの場を表現し、アメリカンフットボールならではの魅力も改めて感じ、一人ひとりの生徒や保護者、観戦するファンと共有できていると感じているとのこと。

一人ひとりのたゆまぬ日々の努力や想いを結実させることで「僅差であっても」勝てる試合となるようにと期待したい(同提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

一人ひとりのたゆまぬ日々の努力や想いを結実させることで「僅差であっても」勝てる試合となるようにと期待したい(同提供・チームスタッフ前原剛さん撮影)

趙さんは、「慶應義塾の目的である『気品の泉源・智徳の模範』を全うすべく、勉学とアメリカンフットボールを通じて彼らは日々成長しています。まだまだ未熟な彼らですが、今後もあたたかく見守ってもらえれば幸いです」と、厳しさも想定される試合だからこそ、同校の部員・スタッフへの“あたたかな目線”での声援を呼び掛けています。

なお、慶應塾高・日大高校とともに関東大会に出場していた法政二高(中原区木月大町)は、5月31日に行われた1回戦では、栄東高校(さいたま市見沼区)に36対7で勝利したものの、6月7日の2回戦(準々決勝)では、駒場学園高校(東京都世田谷区)に0対41で敗退しています。

次戦、塾高が敗れると日大高校との3位決定戦へ回ることになるため、勝利して決勝戦へ進み、神奈川県大会のときのような「日吉対決」が再現されないことを願うばかりです。

【関東大会「準決勝」の結果】※追記

第51回 関東高等学校アメリカンフットボール大会 6/15(関東高等学校アメリカンフットボール連盟)※6月15日の「第51回関東高等学校アメリカンフットボール大会」準決勝は、慶應義塾高校(慶應塾高)が足立学園高校(東京都足立区)にオーバータイム(延長戦)での激闘の上、13対6で勝利しました。

関東大会(第51回関東高等学校アメリカンフットボール大会)は6月28日(土)に3位決定戦と決勝戦が富士通スタジアム川崎で開かれる予定※【6月24日15時45分追記】決勝戦のみ試合開始時刻が15時からに変更となりました(関東高等学校アメリカンフットボール連盟の公式サイトより)

関東大会(第51回関東高等学校アメリカンフットボール大会)は6月28日(土)に3位決定戦と決勝戦が富士通スタジアム川崎で開かれる予定(関東高等学校アメリカンフットボール連盟の公式サイトより)※【6月24日15時45分追記】決勝戦のみ試合開始時刻が15時からに変更となりました

・日大高校が出場する3位決定戦(10時30分~)と、決勝戦(15時~)は、6月28日(土)富士通スタジアム川崎(川崎区富士見2)で開かれる予定。塾高は駒場学園高校と対戦、2016(平成28)年春以来9年ぶりとなる優勝を目指し、日大高校は足立学園高校との一戦に挑む予定です。

【関連記事】

慶應塾高が“日吉対決”で日大高を制し優勝、高校アメフト「春の県大会」に熱き声援(2025年5月5日)

<高校アメフト>決勝戦は慶應vs日大の「日吉対決」、5月4日に法政グラウンドで(2025年5月2日)※「高校アメフト」の歴史についても紹介

【参考リンク】

令和7年度 第51回 関東高等学校アメリカンフットボール大会(同連盟)

アメリカンフットボール部(慶應義塾高等学校)

学校生活~部活動(日本大学高等学校)※アメリカンフットボール部へのリンク有

部活動紹介~アメリカンフットボール部(法政大学第二中・高等学校)

第51回関東高等学校アメリカンフットボール大会【決勝戦】6月28日(土)(PassMarket~Yahoo!JAPANのデジタルチケット)※決勝戦の試合開始時刻が15時からに変更になったとのこと(6月24日15時45分追記)


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